【Match Preview】上位追撃へ。相手の出方も見極め、集中力を切らさず、連勝を伸ばしていきたい
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浦和とは、第4節のホームでの対戦時は、果敢な入りを見せて試合を掌握すると、64分にソウザの直接FKから先制。その後も押し込んだが、2点目を奪えずにいると、セットプレー2発から逆転負け。試合後はロティーナ監督も「勝つべき試合だった」と悔しさを滲ませる残念な結果に終わっただけに、今節は必ずや借りを返したい。
前節から約2週間、試合間隔が空いたことも含め、まずポイントとなるのは入りか。ここ数試合、セレッソは4バックの相手との戦いが続いていたが、浦和の基本システムは[3-4-2-1]。相手の前線からのプレスのかけ方やウィングバックの立ち位置などをしっかりと見極めて、対応していきたい。相手が前から激しく来るのであれば、プレスを回避しつつ、シンプルに裏を狙う姿勢も見せ、相手を後ろで構えさせる形にすることができれば、慌てずボールを保持した状態から、相手を動かし、隙を突いていきたい。決して受け身になることなく出方を見極めた上で、勝つために求められるのが強いメンタル。アウェイでの直近2試合、セレッソは第23節・横浜F・マリノス戦、第24節・ジュビロ磐田戦と、いずれも後半、相手の攻撃を耐えたことで勝利を掴み取った。今節も、下位に近づいている状況を脱しようとモチベーション高く向かってくる浦和に対し、最後まで集中力を切らさないプレーが求められる。
前節は、試合前に清武弘嗣が負傷離脱するアクシデントもあったが、清武が務めていた左サイドハーフで奮闘したのが柿谷曜一朗。「上位にいるチームや優勝するチームは、ケガや移籍で選手が抜けても、入ってくる選手が活躍する。前節は(柿谷)曜一朗が入って、キヨと同じプレーをするわけではないけど、違う効果をもたらしてくれた。曜一朗だけではなく、(田中)亜土夢もいる。彼らが良さを出して、チームを勢い付けてくれたらいいし、そのサポートをしていきたい」と藤田は話す。
「勢い付ける」という意味では、前節は、この夏、琉球から加入した鈴木孝司が移籍後初ゴールを決めた。11日には結婚・入籍もクラブから発表され、「今まで以上に責任感と覚悟をもってサッカーに取り組みたい」と決意を新たにした。チームに新たな力を注入する背番号18の、今節のプレーにも注目したい。
チームはリーグ戦3連勝で勝点40の大台に乗せた。それでも、2位・鹿島アントラーズとの勝点差は「8」、3位・横浜FMとも「5」離れている。目標とするACL出場圏内に近づくためにも、次々節の大阪ダービーへ向けて弾みを付ける上でも、「気を緩めることなく、引き締めて」(丸橋祐介)今節も勝点3を奪いにいく。
Q:今節に向けて
「明日は、いい相手との試合になります。強くて、いい攻撃を持っているチームです。強い相手と戦うので、選手への要求度は高くなりますが、その要求度の高い試合に向けて、いい準備ができたと思っています」
Q:リーグ戦、残り9試合。具体的な目標について
「目標は、次の試合に勝つことです。今週の場合は、浦和に勝つことです。残り9試合と言っても、遠くを見るのは好きではなくて、次の試合に集中することが大事です。毎試合、難しい、強い相手が待っています。勝点3を得るのは、どんな相手でも難しい。そういった中、自分たち自身に目を向けて、毎日、毎日、成長していくことが大事です。次の試合に向けて、いい準備をして、最終的な順位は、最後に見えてきます」
■藤田直之選手
Q:今節は、久々に3バックの相手となるが?
「確かに、久しぶりにフォーメーションが違う相手。ただ、いつもと同じで、スタッフから『どう戦うか』というアドバイスはあるし、それを元に、臨機応変にやることは変わらない。相手の出方に対しての判断を間違えなければ、試合を優位に進めることはできると思う。(浦和の)後ろが5枚になれば、余裕を持ってボールを回せるし、相手が前から来たら『裏もあるよ』というプレーを見せることも大事」
Q:チ���ムについて
「前節、今季初の3連勝を達成したけど、ここで満足することはない。ここからさらに順位を上げるためには、4連勝、5連勝と伸ばしていくことが必要。下から突き上げることで、上のチームにプレッシャーにもなる。僕たちは追う立場なので、勝ち続けていきたい」
■鈴木孝司選手
Q:前節はJ1初ゴール。反響は?
「いろんな人から(祝福の)LINEがきました。町田や琉球で関わってくれた人たちもみんな喜んでくれていたので良かったです(笑)」
Q:今節に向けて。国内屈指の観客動員力を誇る浦和レッズが相手だが?
「何万人という大勢のサポーターの前でプレーできることは選手としては嬉しいし、試合に出たい気持ちは強い。町田や琉球の時も、相手のサポーターが多いことも多く、そういう環境もモチベーションになっていました。まずはメンバーに入れるように準備して、プレー機会があれば、得点を決めたい。ただ、一番はチームが勝つこと。得点以外にも仕事はあるので、チームのために献身的にやっていきたいです」