2019.09.17COPY URL【Match Preview】好調だからこそ油断は禁物。“一戦必勝”の強い気持ちでベスト8進出を目指すチーム 2019明治安田生命J1リーグ第26節・浦和レッズ戦から中4日。セレッソ大阪が、敵地に乗り込み、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会ラウンド16・サガン鳥栖戦に挑む。 現在、リーグ戦4連勝中、公式戦では5連勝中のセレッソ。始動から積み重ねてきたロティーナ監督のサッカーが浸透し、実りの秋を迎えようとしている。前々節の川崎フロンターレ戦では鈴木孝司、前節の浦和戦では田中亜土夢、2試合続けて途中出場の選手が決勝点を挙げる活躍を見せたことで、チームの雰囲気は一層、高まっている。 「試合中もベンチの雰囲気はいいですよ。ピッチの選手と一緒になって戦っています。それに、誰が活躍しても、みんなで喜んでいる。同じポジションの選手だったとしても。そういうことは、いままでの経験上、あまりない。全員が上だけを見て、同じ気持ちで戦えています。練習から切磋琢磨する雰囲気が作られているし、みんなのモチベーションが高い」 控えGKとしてチームを支えている圍謙太朗は、このように現在のチーム状態を証言する。迎える天皇杯ラウンド16に向けても、「ポジションごとにやるべきことが整理できて、積み重ねてきたことが実になってきた。天皇杯も、優勝に向けて勝ち進みたい。鳥栖には直近のリーグ戦では逆転で負けているので、しっかり叩いて、さらに勢いに乗っていきたい」と抱負を語るが、「こういう勝っている調子の良いときこそ、迎えるカップ戦は難しい試合になりがち。より集中力を持って、試合に臨むことが大事」と釘を刺すことも忘れない。 まさしく1発勝負のトーナメント方式において、直近の好不調はさほど関係ないとも言える。結果のみが求められるトーナメント。たとえ、延長戦になっても、PK戦に突入したとしても、勝ち抜いて、ベスト8に進出することがもっとも大切なこと。“一戦必勝”の強い気持ちで挑みたい。 鳥栖とは、今季のリーグ戦での対戦は終えており、1勝1敗。いずれも競った展開での、1点差決着となっている。鳥栖と言えば、前からのプレスも強烈であり、そこで奪われてしまえば、相手にペースを持っていかれてしまう。球際で負けないことを前提に、しっかりとプレスをいなしつつ、ボール保持で上回り、試合を優位に進めていきたい。 逆転負けを喫したホームでの対戦時は、主審の判定による影響もあったことは否めないが、試合後、敗因を判定のせいにする選手は誰一人、いなかった。「自分たちの決定力不足」「相手のカウンターに戻れなかったこと」。しっかりと自らに目を向け、敗戦を真摯に受け止めたことで、その後の公式戦5連勝中につなげた。今回の一戦も、最後まで諦めない鳥栖のメンタリティーを凌駕するパワーをチーム一丸で出し切り、ベスト8進出を果たしたい。 ■ロティーナ監督 Q:天皇杯ラウンド16に向けて 「状態やケガのリスクも考えながら、メンバーを選びたいと思っています。リーグ戦でのプレー時間が少ない選手が出ることもあるでしょう。総力で勝ち抜きたいと思っています」 Q:サガン鳥栖には、直近のリーグ戦では悔しい逆転負けを喫したが? 「あの試合で起こったことは、あの試合で起こったこと。今回はまた大会も異なります。全く違った試合になるでしょう。この試合に向けて、いい準備をしたいと思います」 ■田中亜土夢 「一つでも先に進みたい気持ちをみんなが持っているし、ここで結果を出せば、またリーグ戦にもつながっていきます。やるべきことはリーグ戦と変わらないし、いまは誰が出ても同じようなサッカーができています。(サガン鳥栖は)最後まで頑張って戦ってくる厄介なチームですが、いいポジションを取って、みんなで連動してプレーできれば、崩せると思う。(直近の)リーグ戦で逆転負けしたことはみんなどこかで頭にあると思うので、リベンジという気持ちもあります。チームとしても、個人としても、結果を求めていきたいです」 ■木本恭生 「いまはチーム状態もいいですし、いい競争ができています。いつ出てもいける準備を全員ができていますし、誰が出てもしっかりとしたサッカーができると思うので、自信を持って戦いたいです。(サガン鳥栖は)リーグの順位では下位にいますが、メンバーを見れば、上位と変わらない戦力を持っています。(直近の)リーグ戦では負けているし、油断はできません。チームとして、やることが自分たちと少し似ているとも思います。組織的なサッカーをしてくる分、自分たちもチームとして戦うことが、大事になると思っています」 前の記事へ一覧へ次の記事へTOP > ニュース一覧 > 【Match Preview】好調だからこそ油断は禁物。“一戦必勝”の強い気持ちでベスト8進出を目指す