• X
  • LINE
  • Facebook

【Match Preview】一戦の重みが増すシーズン終盤戦。永井龍に警戒しつつ、松本の守備をこじ開ける

  • チーム

前節の北海道コンサドーレ札幌戦、セレッソ大阪は、開始6分、柿谷曜一朗のゴールで先制すると、その後も札幌の守備を崩して好機を作りながらも追加点は奪えず。ともすれば、相手の反撃を呼び覚ましてしまう展開にも陥ったが、守備陣は最後まで集中力を切らさず、今季13度目のクリーンシートを達成。前々節・鹿島アントラーズ戦での敗戦を払拭する見事なリバウンドメンタリティーを発揮し、上位戦線に食らい付くことに成功した。

ホームに戻って迎える今節。相手はJ2降格圏に位置する松本山雅FC。ただし、「順位は関係ない」と話す藤田直之を筆頭に、選手の誰もが相手に警戒心を抱いている。それもそのはず。直近の試合で松本は、首位の鹿島や2位のFC東京とも引き分けており、システムを2トップ2シャドーの3-5-2に変更して以降、攻守において機能性が増している。「松本は守備も組織立っている。難しい試合になる」と藤田は試合を見据える。

その一方で、「自分たちがやってきたことをしっかり体現できれば勝てる。自分たち次第」とも語る藤田。今節、松本がどのような試合の入りをしてくるかは分からないが、セレッソとしては、相手が前からプレスに来るならば、一つひとつはがしていくことで生まれる数的優位を生かしたい。場合によっては、一つパスを飛ばすことも選択肢か。相手が引き気味に守備を固めて来るならば、ボールは保持できる。空いたスペースをうまく使って攻撃を組み立てていきたい。いずれにしても、自分たちの時間帯で先制点を奪い取ることが肝要。相手の守備は堅いが、焦れずにこじ開けていきたい。

その攻撃陣では、前節はブルーノ メンデスが負傷。左下腿三頭筋 筋損傷による全治4週間と発表され、今節は欠場する見込み。6得点という数字以上に前線で相手に圧力を与えてきたストライカーの不在は痛いが、出場機会に飢えている選手にとってはチャンスでもある。その筆頭候補である鈴木孝司は、「選手としてやっている以上、最初から出たいのはみんなが思っていること。そこ(先発)に絡めるように、いい準備をするだけ」と今節に臨む心境を話す。

守備では、前節、鹿島からゴールを奪っているセレッソのアカデミー育ち、永井龍に警戒。永井とは、彼がV・ファーレン長崎に所属していた16年、J2で2度、対戦しているが、アウェイでの対戦時には点も決められた。彼を含む2トップに収まった後の2シャドーの動き出しや、前節と同等、セットプレーにも注意を払う必要がある。

現在、首位・鹿島との勝点差は『7』。3位・横浜F・マリノスとも『6』離れている。残り5試合でトップ3との差を縮めることは容易ではないが、一戦必勝で戦っていく先に見えてくる景色もある。まずは今節、目の前の敵、松本撃破に全力を注ぐ。
■ロティーナ監督
「(松本山雅FCは)順位としては下にいる難しい状況だと思うが、最近の試合ではいいプレーを見せています。彼らに勝つためには、我々も自分たち自身に強い要求をしていかないといけません。どちらのチームにとっても、重要な試合になります」


■木本恭生選手
「松本は、最近の試合ではFC東京や鹿島にも引き分けている。守備の堅さもあるし、全員がチームのために頑張れる。そういうチームを崩すことは難しいけど、我慢強く戦うことが大事です」

Q:守備で注意する点について
「(松本の)FWには裏に抜ける選手もいるし、セットプレーも相手の強み。セットプレーに関しては、前節の札幌戦でできたことを継続することが大事。(松本の永井龍には)自分が1年目、(永井が)長崎にいたときにアウェイでやられている。古巣戦に対する気持ちも強いと思うけど、こちらのホームではやらせないようにしたいです」


■鈴木孝司選手
Q:今節は先発の可能性もあるが?
「選手としてやっている以上、最初から出たいのはみんなが思っていること。その中で、いい競争をすることが、チームがいい方向に向かうためには大事なこと。自分としては、そこ(先発)に絡めるように、練習からやることをやって、いい準備をするだけです。今は練習から、よりゴールに向かってプレーできているので、それは継続していきたいです」

Q:自身の役割について
「ゴールも大切ですが、守備から入ることも含め、チームとしてやるべきことをやることが大切。���中から出場する時は、みんな疲れている中で、前線で溜めや時間を作ったりして、味方を楽にすることも必要。ゴールに向かう判断と、時間を作る判断をしっかりゲームの中でやっていけば、チームとしてもいい効果になります。そういったプレーを継続しつつ、チャンスがあれば、ゴールを狙いたいです」

Q:チームについて
「シーズンも終盤に向かうにつれ、やり方は、より洗練されてきています。その上で、一人ひとりがプラスαを出していくことが大事。そうやっていけば、勝利に近づきます。残り5試合、まだまだ順位も上げていける。順位にはこだわっていきたいです」

TOP > ニュース一覧 > 【Match Preview】一戦の重みが増すシーズン終盤戦。永井龍に警戒しつつ、松本の守備をこじ開ける