【Match Preview】JリーグYBCルヴァンカップが開幕。結果、内容とともに、若き力の萌芽にも注目
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9日に行われた京都サンガF.C.とのプレシーズンマッチは3-2で勝利したセレッソ。新戦力の坂元達裕が先制点を挙げれば、ケガから復活を遂げた都倉賢が決勝ゴールと収穫も多い一戦となった。もっとも、チーム2点目を決めた奥埜博亮が「もっと良くしていける」と内容面での向上に言及すれば、主将の清武弘嗣も、「チャンスの数を考えればもっと点も取れたし、守備でも2失点している」と勝って兜の緒を締めた。
リーグ開幕を1週間後に控え、“既存選手と新戦力の融合”や“攻撃の質の向上”といったテーマをさらに深めていくとともに、結果もシビアに求めていくことになるルヴァンカップ グループステージ第1節だが、未来ある若手選手の躍動も、この大会の醍醐味。
ルーキーイヤーの昨年、グループステージ第1節・大分トリニータ戦で先発して好プレーを披露した瀬古歩夢は、その後はリーグ戦でも先発を掴むなど、まさにルヴァンカップを契機に飛躍を遂げた。桐光学園高在学中の昨年、Jリーグ特別指定選手としてセレッソデビューを果たした西川潤も、今季も注目の一人。「昨年は特別指定として出ましたが、今年は、その時とはまた違う責任感があります。プロの世界で結果を残すことが大事なので、結果を出せるように、いい準備をしていきたい」と引き締まった表情で試合を見据えた。
また、16年7月にセレッソへ加入したGKアン ジュンスにとっては、出場すれば、セレッソのトップチームの選手としては公式戦デビューとなる。「トップチームでの公式戦は初めてになるけど、いつも通り、練習でやってきたことを出すことが大事。4年間、準備してきたことをしっかり出したい」と、コツコツ蓄えてきた力を大舞台で発揮することを誓った。
リーグ開幕へ向け、結果と内容を求めていくとともに、若き力の萌芽にも注目の一戦だ。
Q:昨日は「2020Jリーグキックオフカンファレンス」に出席されたが、新シーズンへ向けた気持ちも高まったのでは?
「公式戦がいよいよ始まる、という感覚を持ちました。カンファレンスの内容は興味深く、サポーターの皆さんが何に興味を持っているかも知ることができ、とても有意義な時間になりました」
Q:今シーズンは、JリーグYBCルヴァンカップからの開幕になります。同大会への意気込みについて
「リーグ戦もカップ戦も、全ての大会が重要です。それは今年も変わりません。選手全員がいい準備をしていますし、全員の力を合わせて、できるだけ上までたどり着きたい、というのが我々の気持ちです」
Q:対戦相手の松本山雅FCについて
「まず、監督が代わりました。去年まで指揮していた監督に関しては、長く続けていたので、より情報はあったのですが、監督が代わったことでチームのやり方にチェンジもあると思いますし、多くの情報は持っていません」
■坂元達裕選手
Q:9日に行われた京都サンガF.C.とのプレシーズンマッチではゴールも挙げたが?
「自信になった部分もありますが、試合に出続けるためには、毎試合、結果を残すぐらいの気持ちでやっていくことが大事。京都戦のプレーに満足せず、毎試合、インパクトを与えるようなプレーを出していきたいです」
Q:今週末はルヴァンカップ、来週末はJ1リーグが開幕するが、どちらも会場はヤンマースタジアム長居。同スタジアムでのプレーについては?
「めちゃくちゃ楽しみです。自分はサポーターの人の応援がそのまま力になるタイプ。多ければ多いほど、気持ちが上がるし、迫力があればあるほど、燃える。カップ戦もリーグ戦も出られるように準備しているし、まずは今週末のルヴァンカップに向けて、しっかり力を出せるように、いい準備をしたいです」
■瀬古歩夢選手
Q:JリーグYBCルヴァンカップについて
「昨年はプレーオフステージで負けてしまったので、今年はその先に行きたい。タイトルを目指して、一つひとつ勝っていきたい。自分自身、昨年はルヴァンカップでアピールすることで、リーグ戦にもつなげていくことができたので、今年もしっかりルヴァンカップでプレーして、リーグ戦にも出られるようにやっていきたいです。昨季と比べて、チ���ムを引っ張る気持ちは増しているし、よりリーダーシップも取っていきたいです」
Q:セレッソ大阪でタイトルを獲りたい気持ちは強い?
「もちろん。小学生の頃からずっとこのクラブでやってきたので、セレッソは自分にとって家みたいなモノ。今まで指導してくれた方々にも、自分がトップチームで活躍している姿を見せたいですし、このチームでタイトルを獲りたい思いは強いです」