桜なでしこ物語【第2章】| 第29回 2018年、前半戦に手ごたえを感じつつも
2018年、前半戦に手ごたえを感じつつも
開幕から2連敗、その後もなかなか結果は出ず、前半戦9試合の結果は1勝1分7敗となった。唯一の勝利は、同時に1部昇格した日体大 FIELDS 横浜から上げたもの(第3節 〇2-1 レポート)で、予想通りの厳しさになった。
「もう少し勝点があってもよかったかなという思いはあります。そこはちょっとした誤算で、引き分けがあと2回ぐらいあっても……とは思うが、そう簡単じゃない」と話した竹花友也監督。しかし悲観はしていないとも語り、「上位の3,4チームは違うなと感じるが、中位以下のチームからは点も取れているし、(結果につながるのは)そう遠くは無いなと感じている。(1部に)だんだん慣れて、上がってきている。同じように負け続けたチャレンジ(リーグに参入)の時代は、まったく何もできなくて負けていたけれど、今は違う」
と、前向きだった。「やれるところはやれているので、あのころと比べたらまあまあ明るいです(笑)。今は戦いになっています。チームワークという点でダントツ、そこはリーグでも抜けている」(竹花)
選手たちも、前半戦を戦う中で手ごたえを感じ始めていた。
「自分個人としては、試合をすることでなでしこリーグ1部に慣れてきて、通用しているなと思う部分もたくさんあるけれど、まだまだなところもあります。個人でその場面を打開できるくらいの力があったら、もっとこのチームは勝てるのになとも思います。チーム全体ではまだまだ差があるなと感じますが、チームだからこそ、チームスポーツだからこそその差を埋められる、全員が何かを頑張ったら、その差はすぐ埋まるんじゃないかな、と思っています。今までもそうやって勝ってきたから、絶対、強い相手にも勝てるようになると思います」とは、松原志歩の言葉である。
第6節にはマイナビベガルタ仙台レディースと引き分け(2-2)、そのあとは敗れた試合もスコアは僅差のものが多く、後半戦に向けて少しずつ力は拮抗していくかに見えた。
文・横井素子
開幕から2連敗、その後もなかなか結果は出ず、前半戦9試合の結果は1勝1分7敗となった。唯一の勝利は、同時に1部昇格した日体大 FIELDS 横浜から上げたもの(第3節 〇2-1 レポート)で、予想通りの厳しさになった。
2018年5月6日 第5節vs新潟L 脇阪麗奈のゴールで先手を取ったが……
2018年5月6日 第5節vs新潟L 後半2失点して惜敗。悔しさがにじむ
「もう少し勝点があってもよかったかなという思いはあります。そこはちょっとした誤算で、引き分けがあと2回ぐらいあっても……とは思うが、そう簡単じゃない」と話した竹花友也監督。しかし悲観はしていないとも語り、「上位の3,4チームは違うなと感じるが、中位以下のチームからは点も取れているし、(結果につながるのは)そう遠くは無いなと感じている。(1部に)だんだん慣れて、上がってきている。同じように負け続けたチャレンジ(リーグに参入)の時代は、まったく何もできなくて負けていたけれど、今は違う」
と、前向きだった。「やれるところはやれているので、あのころと比べたらまあまあ明るいです(笑)。今は戦いになっています。チームワークという点でダントツ、そこはリーグでも抜けている」(竹花)
選手たちも、前半戦を戦う中で手ごたえを感じ始めていた。
「自分個人としては、試合をすることでなでしこリーグ1部に慣れてきて、通用しているなと思う部分もたくさんあるけれど、まだまだなところもあります。個人でその場面を打開できるくらいの力があったら、もっとこのチームは勝てるのになとも思います。チーム全体ではまだまだ差があるなと感じますが、チームだからこそ、チームスポーツだからこそその差を埋められる、全員が何かを頑張ったら、その差はすぐ埋まるんじゃないかな、と思っています。今までもそうやって勝ってきたから、絶対、強い相手にも勝てるようになると思います」とは、松原志歩の言葉である。
第6節にはマイナビベガルタ仙台レディースと引き分け(2-2)、そのあとは敗れた試合もスコアは僅差のものが多く、後半戦に向けて少しずつ力は拮抗していくかに見えた。
ドリブルで進む松原志歩。1部でも存在感を見せ、チームをけん引した
キックインセレモニーに登場した柿谷曜一朗と試合前の記念撮影。
1部昇格をトップの選手も盛り上げた。 2018年5月6日 第5節vs新潟L
文・横井素子