【Match Preview】いよいよ有観客の今節。開幕4連勝を目指し、選手、サポーターが一丸で戦う一戦に
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J1リーグ再開2試合目、ホームでのリモートマッチとなった前節は、「長居をピンクに染めよう」〜桜開花宣言〜プロジェクトとして、Tシャツや応援バナーでスタジアムのバックスタンド下段がピンクに染め上げられ、応援メッセージが書かれたボードも掲げられるなど、ファン・サポーターと一体となって戦う演出が施された。結果も2-0で勝利し、開幕から唯一の3連勝を達成。単独首位に躍り出た。
そして、今節から、ついに観客の来場が可能になる。人数制限があり、応援様式もこれまでと同じとはいかないが、実際にサポーターがスタジアムに駆け付け、チームを後押ししてくれることは心強い。前節、2試合連続ゴールを決めた奥埜博亮も、「少しずつ観客の方々が来てくれるということで、僕らにとっては力になります」と表情を綻ばせる。
セレッソの試合を待ちわびたサポーターの前で開幕4連勝を届けたい今節は、前節に続き、中3日での連戦となる。再開後の2試合でフル出場を続けている選手も多く、疲労度は気になるところだが、「我々がやるべきことは、トレーニングや休養の中から、できるだけ良い回復をさせること」と、ロティーナ監督は最大限の準備をして、この一戦に臨むことを誓う。勝利という何よりの良薬を手にしていることで、練習中の選手たちの表情も明るい。
対戦相手の名古屋グランパスは、昨季途中に風間八宏監督からマッシモ フィッカデンティ監督に代わっており、同監督が率いる名古屋とは初の対戦となる。フィッカデンティ監督は手堅い守備構築に定評があり、攻撃陣には優れたタレントも並ぶ。突破力のある選手が多いことも特長であり、セレッソ大阪としては、まずはサイドの攻防で負けないことが重要だ。開幕3試合で1失点の堅守を軸に、もう一つの顔である、しっかりとボールを動かしながら相手の隙を突いていく攻撃で、先制点を目指したい。
徐々に取り戻しつつある日常の中で、今節からスタジアムにサポーターが来場可能となったことは、サッカー界の確かな一歩だ。新たな応援様式では、大きな声でチャントを歌って選手を鼓舞することや、大旗を振ってスタジアムをピンクに染めること、応援を扇動するような手拍子などは禁止事項とされているが、選手がアップでピッチに現れた際や入場する際、良いプレーをした時、ゴールを決めた瞬間など、拍手で選手を称えることは可能だ。開幕4連勝へ向けて、思いの丈を込めて、選手たちと一緒に戦って欲しい。
Q:中3日での試合が続きますが、選手たちのコンディションについては?
「確かに要求度の高いカレンダーになっています。違和感がある選手もいますが、我々がやるべきことは、トレーニングや休養の中から、できるだけ良い回復をさせること。できるだけ100%に近い状態で明日を迎えることを望んでいます」
Q:昨季途中に就任したマッシモ フィッカデンティ監督が率いる名古屋とは初対戦になるが、印象について
「監督が代わり、変化があったチームだと思います。ただ、選手は昨季とあまり変わっていません。よく知っている選手たちなので、そういう意味では、大きな変化はないと思っています」
Q:制限付きですが、今節から有観客になります。サポーターへメッセージをお願いします。
「我々も、とても恋しかったです。お客さんの前でプレーしたい気持ちは強かったので。今節、スタジアムに来ることができる方は楽しんでもらいたいですし、今節は来られない方も、この問題が解決して、全員が問題なく来ることができる日を待ち望んでいます。その時にまた楽しんでもらえるように、トレーニングし続けたいと思います」
■奥埜博亮
Q:中3日での試合が続きますが、コンディションはいかがでしょうか?
「思っていたより体の疲労は残っていません。今は多少、残ってはいますけど、明日になれば、疲れが抜けている状態になると思うので、いい準備はできています。再開初戦の後は疲労が残っている感じもありましたが、1試合戦った分、試合の感覚に体も少しずつ慣れてきているのかなと思います」
Q:2試合連続ゴール中の奥埜選手ですが、チーム全体としても、得点力アップが今季のテーマだと思います。チーム全体の攻撃についての手応えは?
「昨季から同じサッカーを続けてチーム全員の戦術理解が深まっているので、自分たちの意図したボールの動かし方や、最後の仕掛ける部分は少しずつ出せていると思います。もちろん、まだまだ良くしていける部分は多くあると思います」
Q:制限付きですが、今節から有観客になります。サポーターへメッセージをお願いします。
「まだまだ見に来て下さる方々も準備が必要で、初めてのことが多いと思いますけど、スタジアムにお客さんがいることは力になりますし、今節からまたサポーターの皆さんと一緒に戦って、いい結果を掴めたらなと思います」
■マテイ ヨニッチ
Q:再開後の2試合を振り返って、パフォーマンス全般はいかがですか?
「すごくいい感じでやれています。ディフェンスもチーム一丸でやれています。いい結果を出せていると思います」
Q:中3日での試合が続きますが、コンディションはいかがでしょうか?
「とてもいい状態です。確かに連戦ですが、十分、リカバリーする時間はありますし、今節に向けても、プレーする準備はできています」
Q:名古屋グランパスの印象について
「強いウィングやFW、1対1で仕掛けられる選手がいっぱいいるので、簡単な試合にはならないと思います。ただ、毎試合、相手についての強い部分、弱い部分についての映像は見ているので、いい準備はできています」
Q:制限付きですが、今節から有観客になります。サポーターへメッセージをお願いします。
「ファンが来て下さることで、よりやる気も出るし、確実に僕らにプラスのエネルギーになります。ファンたちに早く会いたいです。一緒に戦いましょう」