2020なでしこリーグ1部開幕直前インタビュー【後編】 セレッソ大阪堺レディース監督 竹花友也
◆2020なでしこリーグ1部開幕直前インタビュー◆ 【後編】
セレッソ大阪堺レディース監督 竹花友也
待ちに待ったなでしこリーグ開幕! 7月18日(土)、セレッソ大阪堺レディースはホームに愛媛FCレディースを迎えて、2年ぶりの1部に臨む。2018年以来の指揮となる竹花友也監督に、新型コロナウイルスの影響で活動休止を余儀なくされたチームの様子、トレーニング再開後のチームづくりやその手ごたえ、今シーズンの目標などを聞いた。
(2020年7月10日インタビュー)
【後編】
「再開直後は制限のあるなかでのトレーニングで、例えばボールを手で触ったらいけない、ヘディングもいけない、というところから始まったので、戸惑いはありました。最初は対人もダメで、ボールを蹴りあうのはいいけど、選手がポジションを入れ替わったり、移動したりすることも制限がありました。大変でしたが、少しずつ制限を緩くして、練習試合などもできるようになってきたというのが現在の状況です」
--その中でチームづくり、チーム状態はどうですか。
「状態はいいです。大きなけが人も現時点でいません。ハリマアルビオンとの練習試合(7/5)の内容も良かったので、共通認識として何をするかということは伝わっているのかなと感じました。手ごたえありですね。ハリマとの試合では、セレッソのサッカーでは外せない、走れる選手というのをベースにメンバーを組みました。特に前半はいいところが出たと思います」
--2018年の1部ではなかなか結果に結びつかなかったですが、今年のポイントは?
「この2年でどれだけ成長したかということと、セレッソ大阪アカデミーのスタイルである『前から行って、後ろからどんどん追い越していく』ことがどれだけできるか。男子もそうですが、こういうサッカーをするチームは女子ではほとんどありません。これで一世を風靡するじゃないですけど、セレッソ大阪堺レディースがこのサッカーで結果を出して、こういうふうにしないとアカンということを日本の女子サッカーのなかでわかってもらえたら、という思いはあります。練習試合のハリマ戦で理想の形が出来たので、それを1部のチーム相手にやりたいです」
--昨年は、小山史乃観、浜野まいか選手らが若い選手が台頭し、レギュラーをつかみました。
「小山と浜野は、今チームの中心になっている宝田(沙織)らの年代が同じ年齢だったころに比べてさらに上という印象です。走れるとか技術が高いというのは前提ですが、常にトップスピードで動きながらプレーできることが最大の強み。走って止まって、止めてパスして走って…というのではなく、常に動きながらすべてできる。ワンタッチ、ツータッチでボールを動かす、そういうゲームに違和感なく入っていけています。プレッシャーの中でも発揮できる技術を持ち、こちらが言えばすぐできて、プラスアルファして返してきます。あとはDFの田畑(晴菜)も今年ブレイクの可能性がある選手の一人だと思っています」
--昨年、なでしこジャパン入りを果たした林 穂之香選手、宝田沙織選手については?
「林は全体を見る力があって、自分の立ち位置もわかっていて、サッカーでもそれ以外のところでも全部見えてとにかく冷静で頭がいい。ただ、いい性格すぎるので…(苦笑)、もっと大胆になったらさらによくなるかなと思います。宝田は、まだまだできる選手だと思っています。だから甘やかすのではなく厳しいことを言っています。『FWだから点を取るということはまず大事だけど、世界に出るのであれば、さぼらず守備もしっかりやれ』と。言われて目の色が変わりましたね。期待しています」
--今季の目標については?
「2年前の1部は上位3チームぐらいの力が抜けていたと思うんです。今年はそこに入っていかないといけない。今は状態がいいので、可能性はあるかなと考えています。波があると、上半分(5位以内)が現実的かなと思いますが、短期間のリーグで成長していって考えているサッカーが90分間できたら、上位3チームに入れるのではと思います」
--サポーターの皆さんに向けてメッセージを。
「久しぶりに指導することになりましたが、セレッソ大阪らしいサッカーをして、サポーターの皆さんに楽しんでいただけるようなサッカーをさらに突き詰めて行きたいと思います。開幕戦と第2戦はリモートマッチ※(無観客試合)ですが、スタジアムに来られるようになったらぜひ応援よろしくお願いします」
※なでしこリーグ1部はYou tube「なでしこリーグチャンネル」にて全試合ライブ配信されます。
URL https://www.youtube.com/user/nadeshikoleague1/featured
(了)
セレッソ大阪堺レディース監督 竹花友也
待ちに待ったなでしこリーグ開幕! 7月18日(土)、セレッソ大阪堺レディースはホームに愛媛FCレディースを迎えて、2年ぶりの1部に臨む。2018年以来の指揮となる竹花友也監督に、新型コロナウイルスの影響で活動休止を余儀なくされたチームの様子、トレーニング再開後のチームづくりやその手ごたえ、今シーズンの目標などを聞いた。
(2020年7月10日インタビュー)
【後編】
セレッソらしいサッカーで、上位入りを目指す!
--活動休止期間が明け、6月2日に再開しました。トレーニングの様子は?「再開直後は制限のあるなかでのトレーニングで、例えばボールを手で触ったらいけない、ヘディングもいけない、というところから始まったので、戸惑いはありました。最初は対人もダメで、ボールを蹴りあうのはいいけど、選手がポジションを入れ替わったり、移動したりすることも制限がありました。大変でしたが、少しずつ制限を緩くして、練習試合などもできるようになってきたというのが現在の状況です」
トレーニング再開! 今まで以上に選手たちは前向きに取り組んでいる。
--その中でチームづくり、チーム状態はどうですか。
「状態はいいです。大きなけが人も現時点でいません。ハリマアルビオンとの練習試合(7/5)の内容も良かったので、共通認識として何をするかということは伝わっているのかなと感じました。手ごたえありですね。ハリマとの試合では、セレッソのサッカーでは外せない、走れる選手というのをベースにメンバーを組みました。特に前半はいいところが出たと思います」
--2018年の1部ではなかなか結果に結びつかなかったですが、今年のポイントは?
「この2年でどれだけ成長したかということと、セレッソ大阪アカデミーのスタイルである『前から行って、後ろからどんどん追い越していく』ことがどれだけできるか。男子もそうですが、こういうサッカーをするチームは女子ではほとんどありません。これで一世を風靡するじゃないですけど、セレッソ大阪堺レディースがこのサッカーで結果を出して、こういうふうにしないとアカンということを日本の女子サッカーのなかでわかってもらえたら、という思いはあります。練習試合のハリマ戦で理想の形が出来たので、それを1部のチーム相手にやりたいです」
--昨年は、小山史乃観、浜野まいか選手らが若い選手が台頭し、レギュラーをつかみました。
「小山と浜野は、今チームの中心になっている宝田(沙織)らの年代が同じ年齢だったころに比べてさらに上という印象です。走れるとか技術が高いというのは前提ですが、常にトップスピードで動きながらプレーできることが最大の強み。走って止まって、止めてパスして走って…というのではなく、常に動きながらすべてできる。ワンタッチ、ツータッチでボールを動かす、そういうゲームに違和感なく入っていけています。プレッシャーの中でも発揮できる技術を持ち、こちらが言えばすぐできて、プラスアルファして返してきます。あとはDFの田畑(晴菜)も今年ブレイクの可能性がある選手の一人だと思っています」
「1部でも十分対応できるはず」(竹花)というDF小山。10代の選手たちにも注目!
--昨年、なでしこジャパン入りを果たした林 穂之香選手、宝田沙織選手については?
「林は全体を見る力があって、自分の立ち位置もわかっていて、サッカーでもそれ以外のところでも全部見えてとにかく冷静で頭がいい。ただ、いい性格すぎるので…(苦笑)、もっと大胆になったらさらによくなるかなと思います。宝田は、まだまだできる選手だと思っています。だから甘やかすのではなく厳しいことを言っています。『FWだから点を取るということはまず大事だけど、世界に出るのであれば、さぼらず守備もしっかりやれ』と。言われて目の色が変わりましたね。期待しています」
今年もチームを引っ張るキャプテンの林 穂之香
--今季の目標については?
「2年前の1部は上位3チームぐらいの力が抜けていたと思うんです。今年はそこに入っていかないといけない。今は状態がいいので、可能性はあるかなと考えています。波があると、上半分(5位以内)が現実的かなと思いますが、短期間のリーグで成長していって考えているサッカーが90分間できたら、上位3チームに入れるのではと思います」
--サポーターの皆さんに向けてメッセージを。
「久しぶりに指導することになりましたが、セレッソ大阪らしいサッカーをして、サポーターの皆さんに楽しんでいただけるようなサッカーをさらに突き詰めて行きたいと思います。開幕戦と第2戦はリモートマッチ※(無観客試合)ですが、スタジアムに来られるようになったらぜひ応援よろしくお願いします」
※なでしこリーグ1部はYou tube「なでしこリーグチャンネル」にて全試合ライブ配信されます。
URL https://www.youtube.com/user/nadeshikoleague1/featured
(了)