■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2020-07-18/
リーグ戦再開後、アウェイでは初の有観客試合となった今節。敵地に乗り込んだセレッソ大阪は、サンフレッチェ広島に2-1で勝利。開幕からの連勝が3でストップした後の大事な一戦で、勝点3を掴むことに成功した。
前節同様、立ち上がりからスムーズにボールを回すセレッソ。清武弘嗣を起点に丸橋祐介のクロスからチャンスを作る。守備でも相手2トップの裏抜けをしっかり監視。危なげなく試合を運ぶと、20分、先制に成功。松田陸のパスカットからボールを運び、藤田直之が右サイドの坂元達裕へパスを付けると、相手DFと1対1になった坂元は、左足で中にクロスを入れるキックモーションから縦に切れ込む得意のフェイントで相手を抜き去り、右足でクロス。これが相手のオウンゴールを誘発。ニアに飛び込んだ都倉賢をマークしていた佐々木翔の足に当たり、ゴールに吸い込まれた。
その後も優勢に試合を進めたセレッソ。37分には、清武の直接FKがクロスバーを直撃。惜しくも追加点とはならなかったが、「我々が思っていたような試合ができた」(ロティーナ監督)前半は上々の内容となった。
後半も立ち上がりに主導権を握ったのはセレッソ。50分、藤田が高い位置でボールを奪うと、ショートカウンターを発動。清武が相手を引き付けて藤田へパスを送ると、藤田はGKの動きを冷静に見ながら、ゴールに流し込んで追加点。この得点が、藤田にとっては嬉しいセレッソ加入後初ゴールとなった。
これで試合運びに余裕が生まれたかに思われたが、2点目を奪った直後の53分、すぐに1点を返される。バランスを崩しながら予期せぬタイミングで出てきたパスに対し、マテイ ヨニッチがドウグラス ヴィエイラの足を引っかけてPKを与えると、これをドウグラス ヴィエイラに決められた。
ここから試合は「行ったり来たりが多い」(ロティーナ監督)オープンな展開に。セレッソは64分、清武のクロスに合わせた坂元のヘディングがクロスバーを直撃。72分にも、都倉が粘ってキープし、清武のパスを受けた坂元がサイドから切れ込んで際どいシュートを放った。広島にも決定機を作られたが、ここで立ちはだかったのが、GKキム ジンヒョン。73分、83分とレアンドロ ペレイラの決定的なシュートを見事に阻止。前者はシュートコースにしっかり入り、体に当てて防ぐと、後者は左手一本でかき出した。
終盤は、5人の交代枠をフルに使い、ポジションも入れ替えながら攻勢を強めてきた広島の攻撃に苦しんだが、最後までリードを守り切り、勝ち切ったセレッソ。難敵相手に「とても重要で価値のある勝点3」(ロティーナ監督)を獲得した。