■試合データ(選手・監督コメント/写真/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2020-08-01/
東西に分かれての戦いとなった7月を終え、戦いの舞台が全国に広がる8月、最初の一戦。湘南ベルマーレのホームに乗り込んだセレッソ大阪は、1-0で3試合ぶりの勝利を飾り、2位に浮上した。
立ち上がりからボールを握って試合をコントロールしたセレッソだが、守備時は5-4-1で構えてスペースを埋める湘南を崩し切れない。20分過ぎには、自陣でのビルドアップでミスが相次ぎ、湘南に決定機を与えるも、シュートは枠を外れ、事なきを得た。飲水タイムを経て、再びペースを掴むと30分、瀬古歩夢の縦パスをスイッチに、セカンドボールを拾い、右サイドへ展開。レアンドロ デサバトのクロスに今季初先発の鈴木孝司がヘディングで合わせたが、枠の外。36分には、藤田直之の縦パスを中で受けた坂元達裕がミドルシュートを狙うもヒットせず。前半は決定機を作り切るには至らず終了した。
「よりプレースピードを上げて、深さを持ってプレーしよう」とロティーナ監督に送り出された後半。セレッソは攻撃のギアを上げる。よりリスクをかけてテンポアップすると、51分、高い位置で松田陸が奪い、藤田がミドルシュート。57分には、丸橋祐介のクロスからファーサイドで奥埜博亮がヘディング。ゴールに迫るシーンを作り出すと、70分、坂元が奥埜とのワンツーで相手ペナルティーエリア内に進入。後ろから相手DFに倒されてPKを獲得した。これをキャプテンの清武弘嗣がゴール左隅に決めて、先制に成功した。
その後は湘南の攻撃を受ける形になったセレッソだが、守備の安定感は崩れない。サイドに振られても丹念にスライドし、クロスは中で跳ね返した。唯一、ヒヤリとしたのが、右サイドからカットインして放たれた鈴木冬一のシュートだったが、ここはGKキム ジンヒョンが、がっちりキャッチ。直後の83分、坂元が高い位置で奪い、カウンターを発動させると、後ろから追い越してきた豊川雄太へパス。決定的な形になりかけたが、豊川のシュートはGKに阻まれた。
2点目こそ奪えなかったが、最後まで湘南のクロス攻撃にも対応したセレッソが、今季4度目のクリーンシートを達成し、1-0で勝利。「引き分けが2試合続いていたので、今日は本当に欲しかった」(清武)勝点3を奪うことに成功し、JリーグYBCルヴァンカップも含めた連戦へ向け、弾みを付けた。