【Match Preview 浦和戦】グループステージ突破に向けた大一番。新戦力の台頭にも期待
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新型コロナウイルスの影響により第2節以降は延期されていたJリーグYBCルヴァンカップがいよいよ再開される。ただし、大会方式が大幅に変更され、プレーオフステージは廃止に、グループステージは1回戦総当たりのリーグ戦となった。21歳以下の選手を1名以上先発に含めなければいけないU-21枠も、今大会は適用されないことに。
また、セレッソ大阪、浦和レッズ、ベガルタ仙台が所属するBグループでは大きな変更点があった。J2から唯一の参加となっていた松本山雅FCが、大会方式変更に伴い、第2節以降の試合は実施されないことに。すでにセレッソが松本に4-1で勝利した第1節の結果は維持したまま、浦和と仙台にも、第3節終了後、勝点3が与えられることになった。これらの条件を踏まえると、第1節で勝利しているセレッソと浦和が対戦する今節は、第2節でありながら、プライムステージ進出へ向けて、早くも大一番となる。
現在、リーグ戦では2位と好位置に付けているセレッソ。「今後も過密日程が待っているので、選手を休ませる必要がある」と、ロティーナ監督は、カップ戦は「ローテーション」を明言。今季は例年以上に日程は過密であり、リーグ戦の間に挟まれたカップ戦はメンバーを大きく替えて臨むことが濃厚となった。
ここまでリーグ戦での出場機会が少ない選手にとっては、自らの存在をアピールするまたとないチャンス。「リーグ戦でも起用していくために、彼らのプレーをしっかりと見る必要があります」とロティーナ監督も語る。試合に向けて、「自分の特長であるスピードやキックの質を見せたい」と話したのは小池裕太だが、勝利へ向けて、まずはチームとしてのコンセプトを体現することを第一に、それぞれの個性を発揮し、チームを底上げしていきたい。
今季の目標をリーグ優勝に置くセレッソだが、「リーグ戦もカップ戦も獲りにいくことはチーム全体で共有している」(小池)。“総力戦”となる今節を制し、グループステージ突破へ大きく近づく勝利を掴みたい。
Q:カップ戦をどう捉えて、どう臨みますか?
「新型コロナウイルスの影響で、カップ戦のルールが大きく変わりました。よりスマートな大会になりました。それにはメリットとデメリットがあります。昨季はグループステージが6試合あり、第1節で負けても、エラーを修正して、最終的には1位で突破することができました。ただし、今シーズンはその時間、余裕はありません。1試合の重みが増しています。もちろん、公式戦でタイトルが懸かった試合なので、全力で臨みます。選手はローテーションする予定ですが、それはカップ戦を重要視していない、というわけではありません。今後も過密日程が待っているので、選手を休ませる必要があるからです」
Q:明日の試合に出場する選手に期待することは?
「リーグ戦は全員がプレーできるわけではないので、まだプレーできていない選手もいますが、選手全員、いいトレーニングを積めています。彼らにとっては、大きなチャンス。リーグ戦でも起用していくために、彼らのプレーをしっかりと見る必要があります」
■小池裕太
Q:加入後、初出場となったJ1第7節・サガン鳥栖戦を振り返ると?
「いつ出番が来てもいいように準備はできていました。自分が入ったタイミングでは負けていたので、追いつくために、攻撃面で得点に絡むことが要求されていたと思います。自分の中ではそこまで良さは出せなかったですが、同点に追いつけて、デビューできたことは自分にとってプラスになりました。セレッソのサッカーの雰囲気やチームの雰囲気を公式戦で体感できたことは良かったです」
Q:明日は、メンバーがリーグ戦から替わることが予想されます。先発すれば加入後初ですが、どんなプレーを見せたい?
「誰が出たとしても、リーグ戦もカップ戦も獲りにいくことはチーム全体で共有しています。明日、自分が出たら、特長であるスピードやキックの質を見せたいですし、その特長を出せる自信もあります。リーグ戦に向けても、監督にアピールしていきたいです」
■片山瑛一
Q:今季はここまで両サイドハーフで出場機会を増やしていますが、今季の自身のパフォーマンスを振り返ると?
「昨季から求められていることは変わっていないので、どのポジションで出たとしても、役割を果たした上で、自分らしさも出せるようになってきました。自信も付いてきています。今季はコンディションもいいので、もっともっとチームに貢献していきたいです」
Q:明日、仮にサイドバックで出場となれば、久々になるが?
「昨季はサイドバックでも出ていますし、やっているサッカーは昨季から同じなので、どのポジションでも、頭で考える前に体が動くようにはなっています。どのポジションで出たとしても、しっかり戦いたいです」
Q:メンバーがリーグ戦から替わることが予想されますが、チームとして、どんな戦いを見せたい?
「大会形式も変わって、試合数も減ったので、グループステージ突破に向けて、明日は勝たないといけない試合です。チームとしてのコンセプトを全員で表現して、その上で勝点3を積み上げられるようにプレーしたいです。浦和は個の能力が高いですが、こちらは組織でやられないようにしたいです。浦和相手に、これまで積み重ねてきたことを出すことが大事。全員が同じ共通意識を持った上で戦いたいです」