■試合データ(選手・監督コメント/写真/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2020-09-09/
前節から中3日。今季初のリーグ戦4連勝を目指して北海道コンサドーレ札幌との一戦に臨んだセレッソ大阪。先発は前節から2人変更。奥埜博亮が2トップの一角に、丸橋祐介が左サイドバックに戻った。ベンチには、前節J1デビュー戦でJ1初ゴールを決めた藤尾翔太も引き続き入った。
立ち上がり、札幌のサイドを広く使った攻撃に守勢に回ったセレッソだが、ここをしのぐと、6分、最初のチャンスを得点につなげた。札幌の左サイドからのパスがズレたところを藤田直之が奪うと、ダイレクトでスルーパス。走り込んだ奥埜がGKの位置を見て、冷静に決めた。そして、セレッソにとって、この得点がクラブのJ1通算1000ゴールのメモリアルゴールに。得点後は、チームメートとゴールパフォーマンスも披露、1000の字が逆になるハプニング(?)も、スタジアムは歓喜の拍手に包まれた。
その後もボールは札幌に握られ、サイドから攻撃も受けたセレッソだが、「やられている気はしていなかった」とキム ジンヒョンも話したように、決定的な形を作られることはなく、逆に38分、キム ジンヒョンのキック都倉賢が落とし、奥埜が抜け出し、GKと1対1のチャンスを迎える。ただし、ここは奥埜の浮かせたシュートは枠を外れ、追加点とはならず。すると、40分、この試合、初めて札幌に決定機を許したが、キム ジンヒョンが好セーブ。前半はセレッソが1点リードで折り返した。
後半も、立ち上がりはセレッソが守勢に回る時間が続いたが、前半と同様、ここをしのぐとセレッソにチャンス。53分、再びキム ジンヒョンのキックから、今度は奥埜が収めて、都倉へパス。この決定機では仕留めることができなかったが、59分、セレッソに追加点。キム ジンヒョンから丸橋、奥埜とつなぎ、奥埜が右サイドへ展開。坂元達裕と松田陸のコンビで右サイドを崩すと、松田のクロスに清武がシュート。これが前線にいる奥埜への絶妙なパスになり、奥埜が頭で合わせて、この日、2点目を決めた。
2点のリードで余裕が生まれたセレッソ。66分、左サイドからのクロスに合わせたジェイのヘディングはクロスバーを弾き、ヒヤリとするも、76分のドウグラス オリヴェイラのシュートはキム ジンヒョンが右手一本で好セーブ。掴んだ流れを渡さない。試合終盤は、西川潤と藤尾翔太のルーキーコンビが立て続けに相手ゴールに迫るなど、フレッシュな風も吹き込み、試合はこのまま2-0でセレッソが勝利。
試合後、メモリアルゴールを含む2得点を決めた奥埜は、「試合前、(1000ゴールを)誰が決めそうか、という話もしていました。その中で、チームの歴史に名を刻めたことは、すごく嬉しいです」と声を弾ませた。これでチームは今季初のリーグ戦4連勝を達成。勢いを加速させ、首位の川崎フロンターレを追走する。