■試合データ(選手・監督コメント/写真/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2020-09-13/
前節から中3日。敵地に乗り込み、昨季のリーグ王者、横浜F・マリノスとの一戦に挑んだセレッソ大阪。3分、清武弘嗣のFKに木本恭生がヘディングで合わせてチャンスを作るも、GKに防がれると、4分、左サイドを崩され、ピンチを迎える。クロスに合わせたエリキのシュートはGKキム ジンヒョンが体に当ててクロスバー。跳ね返りをヘディングで押し込まれたが、今度は片山瑛一がライン上でクリア。
何とか失点は免れたが、前半は横浜FMの前線からのプレスにセレッソは自陣に閉じ込められる。奪ったボールをつなごうとするも、思うように前に運べず失い、2次攻撃を受ける。25分には、松田陸のパスをカットされたところから、29分には、清武がドリブルで前に運んだところを奪われて、いずれもエリキのシュートを受けたが、前者はクロスバーに救われ、後者は瀬古歩夢が体を張ってシュートを阻止。事なきを得ると、その後も相手の分厚い攻撃を受けたが、自慢の堅守は崩れず、無失点で前半を終えることに成功した。
後半に入ると、相手のプレスの勢いが弱まったこともあり、セレッソがボール保持率を高める。52分、左右に振られ、左サイドのクロスから失点こそ喫したが、55分には、レアンドロ デサバトのパスを受けた奥埜博亮が持ち込んでシュート。57分には、清武のFKに都倉賢が打点の高いヘディングで相手ゴールを襲う。得点の匂いが漂い始めると、58分、同点ゴールが生まれた。瀬古から坂元達裕、都倉、松田、坂元とつなぎ、坂元のパスを受けた清武が右足でコントロールショット。相手GKの位置も見定めた芸術的なループシュートでネットを揺らし、セレッソが息を吹き返した。
65分には、試合の行方を左右する出来事が起こる。清武の絶妙なパスから裏を取った片山が抜け出し、GKと1対1になりかけたところを相手DFが引っかけ、1発退場。セレッソが数的優位な状況を手に入れた。直後、ロティーナ監督は木本に代えて高木俊幸を投入。奥埜をボランチに下げる。77分には、坂元がドリブルで深くまで進入。クロスを送って高木がシュート。決定機に近い形を作ると、86分だった。鈴木孝司のポストプレーを起点に再び坂元がサイドを突破。得意のフェイントで切れ込み、クロスを上げると、今度はフリーで合わせた高木がゴールに押し込み、セレッソが逆転に成功。歓喜の輪が生まれた。
その後は3点目を狙いつつ、相手の攻撃もしのいだセレッソが2-1で勝利。押し込まれた前半を持ち前の堅守で耐えると、後半は攻撃のリズムを取り戻し、清武のゴラッソと高木のリーグ戦今季初ゴールが生まれた今節。今後に向けて弾みの付く逆転勝利を昨季のリーグ王者から奪い、見事、今季初のリーグ戦5連勝を達成した。