【Match Preview 鹿島戦】再び中2日で迎える一戦。ホームの後押しも力に変えて、達成したいリーグ戦7連勝
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3試合ぶりにホームに戻って迎える今節。セレッソ大阪は、リーグ戦7連勝を目指し、明治安田生命J1リーグ第17節・鹿島アントラーズ戦に挑む。神戸戦から中2日での連戦。準備期間は短いとあって、試合に向けた練習はコンディション調整が主になるだろう。ディフェンスラインの選手を中心に、アウェイ連戦をフルで戦い抜いた選手も多いだけに、まずは心身両面のリカバリーが今節に臨む上で欠かせない。
攻撃陣では、神戸戦をローテーションで回避した清武弘嗣と坂元達裕、そして、ケガから戻ってきたブルーノ メンデスは、幾分、フレッシュな状態で今節に臨めるだけに、得点に直結するプレーに期待が懸かる。また、連続複数得点こそ7試合で止まったが、第13節の横浜FC戦から始まった9連戦では、得点力も高まり、試合ごとにヒーローが誕生している。今節も、チームを勝たせる選手の出現に期待したい。
対戦相手の鹿島は、ザーゴ新監督の元、新チーム
がスタートしたばかりの開幕当初こそ結果が出ない試合が続いていたが、現在はリーグ戦5連勝と状態を上げている。新たな戦術に取り組みつつ、選手たちがピッチ上で柔軟にプレーできるようになり、選手個々の良さも発揮され始めている印象だ。ここまでリーグ戦で10得点を挙げているエヴェラウドや、変化を付けることができる土居聖真、東京五輪代表候補の上田綺世など前線に警戒すべき選手は多く、生きのいい若手選手もいるだけに、セレッソとしては、今節も守備での組織力と強度が求められる試合になる。
日程面としては、中2日のセレッソに対し、中6日の鹿島と、セレッソに不利は否めないが、現在のセレッソには、それらのディスアドバンテージをも吹き飛ばす確かな実力と勢いが備わっている。神戸戦での勝利により、首位との勝点差も『5』に縮まった。今節は、川崎フロンターレより先に試合が行われる。勝ってその差を『2』に縮め、翌日に試合を控える相手にプレッシャーをかけたいところだ。
今季の中でも、最も過酷なスケジュールとなった今週。ここまでの2試合は、チーム全体の力で乗り切った。迎える今節。ホームの後押しも力に変えて、クラブタイ記録となるリーグ戦7連勝を達成したい。
Q:中2日での3連戦。現状の選手たちのコンディションについて
「トク(都倉賢)は次の試合には出られないですが、現状では、ケガによる離脱者はいません。ただ、何人か、試合後に筋肉系の違和感や打撲もあったので、今節に向けて観察していきたいと思います。10人で戦った試合の後なので、疲労があることは当然ですが、その中でも、疲労度はそこまでないというか、いい状態にあると思います」
Q:鹿島アントラーズは、開幕当初は新監督のやり方に適応することに苦しんでいた様子も見られましたが、直近ではリーグ戦5連勝。現在の鹿島をどう分析されていますか?
「新しい監督が来て、新しい哲学を吸収するのに時間がかかり、スタートで苦しむことは、よくあることだと思います。ただ、最近の試合はとてもいい内容で勝っていますし、コンパクトで、クオリティーの高いチームだという印象です。我々にとって、間違いなく、難しい試合になると思っています」
■レアンドロ デサバト
Q:昨日のJ1第25節・ヴィッセル神戸戦を振り返ると?
「難しい試合になりました。一人、退場者を出した中で、まず守ることになったのですが、慌てず、自分たちの平常心を保つことを心掛けて、いつも通り戦うことを意識しました」
Q:後ろを5人で、中盤を3人で見る形は、初めてだったと思いますが、初めてのやり方にしては、とても安定していました。これまで培ってきた守備の組織が生かされた?
「確かにあの形は初めてだったのですが、日頃から守備は全員でやる意識付けはしています。後ろと中盤だけではなく、前線の(柿谷)曜一朗も前から守備を手伝ってくれました。全員がやるべきことをやれば大丈夫だという気持ちはありました」
Q:鹿島アントラーズの印象について
「強いチームであることは誰もが知っていますし、クオリティーの高い選手が揃っているチームだと思います。難しい試合になるとは思いますが、立ち上がりから集中して試合に入り、僕たちのサッカーを貫き通せば、結果は付いてくると思います。相手にもクオリティーの高い選手はいますが、僕たちにも素晴らしい選手はいるので、大事なことは、しっかりと培ってきたサッカーを発揮することだと思います」
■片山瑛一
Q:今週は中2日での3連戦です。回復を早めるために意識したことはありますか?
「しっかり食べて、しっかり寝ることくらいですね(笑)あとは、気になる箇所があれば、すぐに対処してケアしてもらえるように、ということを心掛けています」
Q:複数のポジションでプレーできる強みが特長ですが、昨日のヴィッセル神戸戦では、中盤のインサイドでのプレーでした。改めて万能性が高いと思いましたが、その都度、頭を切り替えてプレーしている?
「正直、昨日に関しては、あの状態で、あのポジションで出ることは準備していなかったですが、気の利くプレーをしようということは心掛けていました。ポジションによって、場面、場面で、やって欲しいことは変わると思いますが、このプレーをしたら助かるだろうなとか、ここにいることで、効果があるだろうな、ということは意識して、体を動かしています」
Q:鹿島アントラーズに対するイメージは?
「今年の最初は苦しんでいましたが、今は連勝して、チーム状態も上がっていると思います。勝者のメンタリティーを持っているチームですし、そういった相手に対して、お互いが好調な状態で当たれることは、楽しみです。ここで勝てばさらに勢いに乗っていけると思うので、勝点3を取れるようにやっていきたいです」
Q:神戸戦での勝利により、首位との勝点差が5になりました。首位に手が届くところまで来ている実感はありますか?
「実感はそこまでないですが、僕たちは勝ち続けていかないといけない、という思いは持っています。自分たちが勝点3を積み重ねていくことが、唯一、上にチャレンジしていける道。川崎云々ではなく、自分たちで勝点3を積み重ねていくことが大事だと思っています。1試合、1試合、目の前の試合に全力で挑むことをチーム全体で共有して、戦っています」