■試合データ(選手・監督コメント/写真/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2020-09-23/
リーグ後半戦のスタートとなった今節。セレッソ大阪は、敵地での明治安田生命J1リーグ第18節・FC東京戦に臨んだ。台風の接近による影響が心配された今節だが、若干、進路が東へ逸れたことで、直撃は免れた。それでも、試合開始30分ほど前から小雨が降り始め、試合中、風雨が強くなる時間帯もあったが、試合に大きな影響を及ぼすことはなかった。
セットした守備の堅さには定評がある両チーム。前半は探り合いの展開で試合は推移。セレッソは、ボールこそ握るも、スペースを埋めてきたFC東京に対し、思うようにシュートまでたどり着けない。それでも、わずかな隙を見つけてチャンスを伺うと、18分、丸橋祐介のパスをブルーノ メンデスが頭で落とし、清武弘嗣が絶妙なトラップで縦に進入。ただし、ここは相手DFの守備に阻まれ、シュートは打てず。22分には、坂元達裕が獲得したFKで丸橋が鋭いクロスを入れると、誰も触れずにゴールに吸い込まれかけたが、GKにセーブされた。
前半、決定機を作れなかったセレッソだが、相手にも決定機は与えなかった。FC東京の最大の武器であるカウンターを発動させる場面を減らし、落ち着いた試合運びを徹底。40分に一度、深い位置まで進入されたが、最後のシュートは枠を外れ、事なきを得た。
五分五分ながらもセレッソにとっては悪くない前半を経て、後半はより相手陣内へ攻め込む時間を増やす。54分、57分と坂元が狭いスペースで受けて立て続けにチャンスを作ると、59分、この試合、両チームを通じて最初の決定機が訪れる。松田陸の突破からの丸橋のシュートがDFにブロックされ、こぼれたボールに反応した奥埜がシュート。入ったかに思われたが、ポストを叩くと、跳ね返りを受けた丸橋の強烈なシュートもGKの正面に飛んだ。
絶好のチャンスを逃したセレッソは、直後の63分、敵陣でのFC東京のスローインに対し、守備でボールを取り切れず、警戒していた相手のカウンターを発動させてしまう。DFも懸命に追いかけたが戻り切れず、最後はディエゴ オリヴェイラにドリブルで運ばれ、シュートを決められた。
最初のチャンスを逸したC大阪と、仕留めたFC東京。明暗、分かれると、ここから試合の主導権はFC東京に握られる。失点から3分後。今度はセットプレーのこぼれ球から、最後はアダイウトンに押し込まれて2失点目。このシーンでは、アダイウトンがオフサイドポジションにいたようにも見え、セレッソはベンチも含めて猛抗議したが、判定は覆らず。
73分に3枚同時交代を行い、反撃に出たセレッソは、84分、松田から高木俊幸、鈴木孝司と渡って決定機も、鈴木のシュートはミートせず。88分には、柿谷曜一朗のFKが相手選手の上げた手に当たったが、笛は鳴らず。前節に続き、判定での不運にも見舞われたセレッソだが、このまま試合は0-2で終了。9連戦の終盤、踏ん張りどころの正念場で、今季初の連敗を喫してしまった。