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【Match Preview 名古屋戦】再スタートとなる今節。順位が近い名古屋グランパスとの上位対決を制して、前に進みたい

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前節から中6日。明治安田生命J1リーグ第21節。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、名古屋グランパスとの一戦に臨む。

首位の川崎フロンターレとの直接対決となった前節は、先制された後、一度は奥埜博亮のゴールで追いつくなど善戦するも、最終的には1-3で敗戦。首位との勝点差が開く厳しい結果となった。試合後の選手たちはショックを隠せない様子だったが、「試合は続く。目の前の試合を大事に戦って、勝点3を取るためにいい準備をしたい」(奥埜)「ここから諦めずに、全試合で勝点3を取る気持ちで戦っていきたい」(坂元達裕)とそれぞれに顔を上げ、今後の目標設定を問われたロティーナ監督も、「我々の目標は次の試合に勝つこと。それは今後も変わりません」と、毅然とした態度で話した。セレッソとしては、他チームの動向に関わらず、リーグ戦の残り13試合、1試合1試合、勝点3を目指して戦うことに変わりはない。


再スタートとなる今節。相手の名古屋は、勝点、順位ともにセレッソと近い位置にいる。上位対決となる試合を制し、目下のライバルを叩きたい。名古屋とは、ホームで行われた第4節の対戦では、序盤からセレッソがボールを握って良い形で攻め込むも、相手の守備も堅く、得点を奪うことができずにいると、前半38分、一瞬の隙を突かれてCKからオウンゴールで失点。後半も自らのミスから2失点目を喫し、開幕からの連勝が3で止まる、手痛い敗戦を喫した。試合は支配しながらも相手の堅守と少ないチャンスを生かされて0-2で敗れただけに、今節はそのお返しといきたい。

直近のリーグ戦では、4試合連続で複数失点を喫している。試合を支配されて崩された、というわけではないが、スローインやCKなど、セットプレーのこぼれ球からの失点も続いているだけに、今一度、細部に至る点も含めて集中力を高め、守備の立て直しを図っていきたい。堅い試合運びに特長がある名古屋に主導権を握らせないためにも、まずは失点しないことが重要になる。前回対戦時の反省も踏まえ、ボールを握った時間帯で、相手のカウンターを受けるミスは、極力、避けたい。その上で、作ったチャンスを仕留める決定力を発揮し、ゴールをこじ開けたいところだ。どちらも大崩れするチームではないだけに、今節は我慢比べの様相を呈する一戦になる可能性もある。���れずにプレーし続け、勝機を手繰り寄せたい。


今節は台風14号の影響も懸念される。試合当日、グラウンドがどのような状態になっているかは分からないが、「どんなコンディションでも、お互い同じ条件。言い訳はできないし、状況を考えながらプレーできるチームが強いチーム。色んなことを想定して準備したい」(藤田直之)。環境や状況に応じたプレーが必要になるかも知れない一戦だが、いずれにしても、再び前を向いて次に進むための勝点3を掴み取りたい。
■ロティーナ監督

Q:前節は、首位・川崎フロンターレとの大一番に敗れ、少なからずショックを受けたと思うが、前節からのリカバリーについて
「全ての敗戦と同じように、ショックは受けていますが、下を向いてしまうのではなく、重要なことは、教訓を得て、学ぶこと。不運で済ませるのではなく、分析して、何が向上できるのかを明らかにして、チームが成長することが重要だと思っています。試合を振り返ると、我々がボールを持ってゲームを支配できた時間帯もありました。相手にとって、攻撃するのが難しい時間帯もあったと思います。それでも、いくつかのエラーにより、相手は優位に立ち、我々は敗れてしまった。ただ、そこを不運で終わらせるのではなく、個人として、チームとして、成長できることを見つけて、日々、成長していくことが重要だと思っています」

Q:前節から得た教訓を挙げるとすれば?
「戦術的な部分もありますし、それは選手たちと『まだまだ成長していける』と共有しました。あのような相手と試合をする時は、完璧な試合をする必要があります。特に向上すべきだと思ったのは、自分たちがボールを持った時。押し込んだ時に失うシーンがあり、(ボール保持の仕方は)相手のプレーからも学ぶ必要があると、選手たちと共有しました」

Q:上位対決となる名古屋グランパスとの今節に向けて
「我々のホームで対戦した時、彼らは素晴らしいゴールを決めて、素晴らしい試合をしました。ゴールだけではなく、守備でのハードワークも優れていた。今節、我々がやるべきことは、いつもと同じです。自分たちがボールを握ってゲームを支配していく、チャンスを作っていくことが重要です。というのも、相手は守備が強いチームですが、ボールを持った時にも危険な選手たちがいるので、こちらがゲームをコントロールして、相手にダメージを与えていくことが重要だと思っています」

■藤田直之

Q:前節は、首位・川崎フロンターレとの大一番に敗れ、少なからずショックを受けたと思うが、今週の練習の雰囲気については?
「フロンターレ戦に懸ける思いは強かったですし、負けが何を意味するかは選手たちも分かっていたので…。ただ、その中でも、すぐに試合がやってくるので、選手の中では『切り替えてやろう』という声掛けもありましたし、そこまで悪い雰囲気ではなかったと思います。いつも通り、切り替えて練習に臨めていました」

Q:首位との勝点14差という状況について
「優勝を諦めました、と言うことはないですし、可能な限り、最善は尽くしますが、現実的に残り試合数と勝点を見たら、厳しいことは確かです。その中で、今、僕たちがやれることは、2位になって、その順位を保つこと。それが、現実的に取り組まないといけないこと。シーズン序盤から監督も常々言われていますが、『目の前の試合をしっかり戦う』と。そこは変わらずチームで共有してきたことなので、その姿勢はこれからも変わらず続けていきたいです」

Q:失点が増えている現状については?
「確かにここ数試合、かなり失点をしています。失点の仕方も、もったいないというか、防げるような失点をしてしまっている。今週の練習でも守備の確認はしました。分かっているようで、一人ひとりが怠っている部分もあると思うので、チームとしてもそうですし、一人ひとりが見つめ直さないといけない。それができれば自ずと失点は減ってくると思うので、しっかりグラウンドで表現したいと思います」

Q:名古屋グランパスとの今節に向けて
「前回、名古屋と戦った時は、試合の入りは良かったと思います。ウチがボールを握って相手を走らせることはできていた中で、CKからオウンゴールで失点して、試合を難しくしてしまった。結果、1点も取ることができなかった。相手の堅い守備を、ウチがボールを持った中でどう崩していくのか(という課題が残った)。カウンターが鋭いチームでもあるので、そのリスク管理も大事になって���ます。ボールを持った時に、リスクを冒さない運び方をしつつ、バイタルエリアに入った時はリスクをかけながらも、後ろは(相手の攻撃に)備えるバランスが大事になると思います」

■高木俊幸

Q:前節は、首位・川崎フロンターレとの大一番に敗れ、少なからずショックを受けたと思うが、今週の練習の雰囲気については?
「ここからまた優勝を目指すことは難しい勝点差にはなりましたけど、自分たちは目の前の試合が来たら、勝たないといけない。ACL圏内に入ることも含め、できるだけ高い位置でリーグ戦を終えたいですし、可能性がある限り、目の前の試合に1試合1試合、勝つことが大事だと思っているので、そこまでガクッと落ちた感じではありません。ここからがまた、大事になってくると思います」

Q:再スタートとなる名古屋グランパスとの今節に向けて
「前回、やられていますし、昨年と違って、堅いチームになっています。守備に加えて、ショートカウンターの鋭さや、(前線の)個の力もあるチームでもあるので、自分たちがボールを持っている時、ビルドアップで注意は必要になります。そのあたりのスカウティングはできているので、相手の特長を出させないような試合をすれば、勝つことはできると思います」

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