■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
http://www.cerezo.jp/matches/2020-10-17/
前節から中2日。ホーム連戦となった明治安田生命J1リーグ第23節。セレッソ大阪は、連勝を懸けて、昨季のリーグ王者、横浜F・マリノスを迎え撃った。先発は、前節から1人変更。藤田直之が外れて瀬古歩夢が入り、前節はCBで先発した木本恭生がボランチに上がった。
立ち上がり、セレッソは横浜FMにボールを握られ、押し込まれる時間が続いたが、10分、最初のチャンスを生かして先制に成功。スローインの流れから、清武弘嗣が右サイドの片山瑛一へ展開し、片山が坂元達裕へパス。相手SBと1対1の状況を作ると、坂元が鋭い切り返しから左足に持ち替えてクロス。奥埜博亮がヘディングで合わせてネットを揺らした。
ここからはセレッソがゲームをコントロール。ボール保持こそ横浜FMに譲るも、相手の背後やサイドのスペースを突き、ゴールに迫る。20分には、再び坂元の突破からチャンス。
いい形で試合を進めていたが、前半の終盤、立て続けにピンチを迎える。39分、マルコス ジュニオールのシュートはGKキム ジンヒョンが手に当てて、ポストを直撃。守護神のビッグセーブがチームを救うと、44分にはショートカウンターからネットを揺らされたが、オフサイドでノーゴール。前半はセレッソが1点リードで折り返した。
後半も立ち上がりから横浜FMが攻勢に出るが、セレッソも慌てず対応。相手に決定機を与えることなくしのぐと、攻撃に移っては両サイドの清武と坂元を起点にチャンスを作る。すると、67分に追加点。左サイドで起点を作り、清武が逆サイドの片山へ展開。さらに今度は片山のパスを左サイドの深い位置に走った清武が頭で折り返し、ファーサイドで受けた奥埜が角度のないところから狭いコースを左足で決めた。
この後、3枚同時交代で反撃に出た横浜FMに対し、71分にセレッソが3点目。66分に藤田とともにピッチに入った豊川雄太がスーパーゴールを決めた。片山のパスを右足でトラップすると、次の瞬間、すぐにロングシュート。前に出ていたGKの頭上を越す鮮やかなループシュートを決め、スタジアムが歓喜に包まれた。止まらないセレッソは、80分にも4点目。奥埜のパスに抜け出した豊川がうまく持ち込み、GKと1対1の状況を作ると、正確なシュートでゴールを射抜いた。
この後も、交代で入ってきた西川潤や高木俊幸が決定機を迎えるなど、最後まで攻撃の手を緩めなかったセレッソ。後半アディショナルタイム、昨季まで3年間、桜のユニフォームを着て活躍していた水沼宏太に1点こそ返されたが、昨季のリーグ王者を相手に盤石の試合内容で、4-1で勝利。湘南戦に続くホーム連勝を飾り、試合終了時点で暫定2位に浮上した。