【Match Preview 浦和戦】今季3度目の対戦。赤く染まった敵地でも勝利を重ね、3連勝を達成したい
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首位・川崎フロンターレとの大一番から始まった10月。逆転優勝のためには勝利が求められたこの試合で敗れると、続くアウェイでの名古屋グランパス戦も惜敗したセレッソ。勝負どころで今季の2度目の連敗を喫し、首位との勝点差も離され、失速傾向にあったチームだが、ホーム2連戦となった先週は見事に連勝を飾り、息を吹き返した。まず、前々節で湘南ベルマーレに競り勝ち、連敗を止めると、前節は昨季のリーグ王者に4-1で快勝。奥埜博亮と豊川雄太がそれぞれ2得点を挙げる活躍で、スタジアムを大いに沸かせた。
この結果、チームは再び2位に浮上。前向きな気持ちを取り戻し、残り10試合、今季の終盤戦に挑む。1試合でも多く勝利を掴むべく戦う“ラスト10”の初戦。浦和レッズとは、今季、カップ戦、リーグ戦を合わせて3度目の対戦となる。過去2試合はいずれもホームで戦い、それぞれ1-0、3-0で勝利を収めている。どちらの試合も前半は浦和に攻撃の機会を許したが、ブロックの外でボールを回させ、中には入れさせないことで、決定機は与えていない。そうした展開の中で先手を取ることで、試合の流れを引き寄せ、拮抗した試合をモノにすることができた。
今節も、そのスタンスは変わらないだろう。“いい守備からいい攻撃へ”。必勝パターンとも言える戦いをピッチで表現することで、今回も勝利を掴み取りたい。もっとも、浦和も直近の2試合では、より攻撃が整備され、2トップを組む興梠慎三と武藤雄樹のコンビも良い。ホームで6得点を奪って快勝した前節のベガルタ仙台戦で特に目を引いたのが、奪ってからのカウンター。相手のミスを見逃さずに中盤でボールを奪うと、手数をかけずにフィニッシュに持ち込み、前半の3得点につなげている。セレッソとしても、中盤での不用意なボールの失い方は避けたい。いつものように安定した試合運びの中から、前節、好プレーを見せた清武弘嗣と坂元達裕の両サイドで起点を作り、2トップも絡めて得点につなげていきたい。
現状、首位は抜けてしまったが、天皇杯の出場権も懸かった2位争いは拮抗している。今節の浦和戦��そして、11月3日に控える第26節(セレッソにとっては次節)のガンバ大阪との2試合が、直近の山場になる。まずは今節。入場者数が緩和され始めたJリーグ。赤く染まったアウェイでの一戦を乗り越えて、3連勝とともに、2位の座を盤石にしていきたい。
Q:連敗が続いていた中で、先週のホーム2連戦を連勝したことは今後に向けて大きな意味を持つと思うが、連勝がチームに与えた影響は?
「フロンターレ以外の全てのチームは、いい時期もあれば、悪い時期もあります。重要なことは、結果が付いてこない時でも、落ち着きを失わないこと。そして、いいトレーニングを続けること。敗戦から学び、修正し、さらに成長していくことが重要です。6連勝している時も同じだったのですが、落ち着いてトレーニングを続けることが重要で、勝っている時も、負けている時も、そうやって、これまでもやって来ました。落ち着きは、いい分析を生み出します。いい分析は、いいトレーニングを生み出します。チームの成長には、それが一番のベースになります」
Q:浦和レッズとは、今季、カップ戦、リーグ戦と、無失点での勝利を掴んでいますが、彼らに対する印象は?
「2試合とも勝ったことは事実ですが、とても競った試合でした。また、浦和は今、調子がいい。結果が付いて来ている時期ですし、元々、いい選手たちが揃っているチームです。いつもと同じように、相手をリスペクトして試合に臨むことが重要です」
■レアンドロ デサバト
Q:連敗が続いていた中で、先週のホーム2連戦での連勝は、チームに再び自信をもたらしたのでは?
「ホームで勝利できたことは大きいです。結果で示せたことは、自分たちの自信にもなりました。ここから10試合残っているのですが、そこへ向けても自信になりました。確かに連敗していた時期もあったのですが、1試合1試合、戦う相手も変わりますし、試合内容も変わります。前節については、僕たちが準備してきたことがしっかりとハマりました。勝ったことで、やっていることが間違っていない、という信頼を自分たちに得ることもできました。このまま最後までいきたいと思います」
Q:浦和レッ���とは、今季、カップ戦、リーグ戦と、無失点での勝利を掴んでいますが、彼らに対する印象は?
「浦和は日本の中でも素晴らしいチームだということは、みんなが知っています。しかも、アウェイということで、相手のサポーターもたくさん来ると思います。その中でも、自分たちがやるべきことをやって、勝ちたいと思います。2位で終わるためにも重要な試合です。浦和も僕たちと一緒で、前節は結果を残しています。そういった意味では、警戒すべき相手ですが、負けないように頑張ります」
Q:浦和の前節を見ていると、相手の中盤でのミスを奪ってカウンターから得点につなげていたが?
「言われたように、中盤で奪ってショートカウンターからゴールがたくさん生まれていたことは、僕も見ています。ショートカウンターをやらせないように、僕たち中盤は集中してプレーしないといけません。もしそういうことがあったとしても、冷静な対応をして、ゴールさせないように守りたいと思います」
■西川潤
Q:直近の2試合はいずれも途中出場で攻撃を活性化していたが?
「直近の2試合は、これまでやっていた右サイドではなく、FWでの出場だったのですが、本来、自分がプレーしていたポジションでしたし、その中で、自分の良さを出していこう、という気持ちで試合に臨みました」
Q:ロティーナ監督も、「持っている力をより発揮できるのはFWだろう」と最近、話されていました。FWでプレーする機会を自身で掴み取ったとも言えますし、より結果にこだわっていきたい?
「そうですね。他のFWの選手との競争もありますし、その中で自分の良さを出して、チームの勝利に貢献するプレーをすることが、今の自分に求められていることだと思います」
Q:その一方で、再び右サイドでプレーする可能性もありますし、右サイドでやってきたことも生かしたい?
「今まで右サイドでやってきて、その経験もありますし、右サイドで出た時でも自分のプレーは出していきたいです。サイドでプレーしたからこそ、FWがどこに動いたらいいのか、ということも感じることができたので、サイドでの経験をFWでも生かして、プレーで表現していけたらいいなと思います」
Q:前節は豊川雄太選手が途中出場で2得点。今節へ向けて、より自身も得点への気持ちを掻き立てられたのでは?
「そうですね。途中出場でも、トヨくんもああやって2得点して、自分自身も得点を取りたい気持ちはあるので、次の試合に向けて頑張りたいと思います」
Q:少し前の話になりますが、10月はU-19日本代表合宿にも参加。改めて、気持ちが沸いたことも多かったのでは?
「久しぶりに同世代の選手たちと活動して、自分自身、いろいろな刺激をもらいましたし、その中で、改めて、自分のチームでしっかり結果を出すことがより大事になってくると感じたので、どちらの活動でもしっかりと結果を出せるようにやっていきたいと思います」