■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2020-11-14/
抜けるような青空の下、3試合ぶりの勝利を目指して清水エスパルスとのアウェイゲームに臨んだセレッソ大阪。スタメンは前節の大阪ダービーと同じ11人。今季、初めてアウェイの地にサポーターも駆け付けた中での一戦となった。
序盤からボールを保持して攻めたセレッソ。中盤で奪われて何度かカウンターも受けたが、主導権を握って試合を進めていくと、飲水タイム明けは、より相手コートでのプレーが増え、セカンドボールも拾って押し込んでいく。28分には、レアンドロ デサバトのパスに抜け出した豊川雄太がペナルティーエリア内でGKに体を当てられ、倒されたが、笛は鳴らず。その後も相手を自陣に釘付けにして攻め込むセレッソだが、粘り強い相手の守備を崩し切れず、決定的な形でシュートまで持ち込むことができない。逆に前半終了間際にはピンチも迎えたが、ここはしのぎ、前半は試合を優位に進めながらも0-0で折り返した。
後半は、開始から2人の選手を代えてきた清水のアグレッシブな姿勢の前に、セレッソは受け身に回ってしまうと、49分に失点。自分たちのスローインから相手にボールを奪われ、中央を割られると、最後はCBとGKの連係が合わず、ボランチの位置から進入してきたヘナト アウグストにゴールを決められてしまった。清水の勢いに飲まれたセレッソは、ここから立て続けに決定機を作られたが、GKキム ジンヒョンの好守などで何とか2失点目は許さない。
58分、今度はロティーナ監督が2枚同時交代。ブルーノ メンデスと柿谷曜一朗を投入し、奥埜をボランチに下げた。この時間、清水もアクシデントにより左サイドバックの交代を余儀なくされた。すると、このあたりから徐々にセレッソが押し返し始め、主に右サイドで優位性を作り、チャンスを作る。65分、松田陸のクロスに坂元がフリーで合わせて決定機も、ヘディングは枠を捉えることはできず。それでも2分後、今度は坂元が出し手となり、得意のフェイントで対面のDFをかわしてファーサイドへ絶妙なクロスを上げると、飛び込んできた清武弘嗣が頭で押し込み、セレッソが同点に追いついた。
尚も攻勢に出るセレッソは、79分、松田のクロスにブルーノ メンデスが決定機を迎えたが、ヘディングを仕留めることができない。この好機を逃すと、86分、再び中央を割られ、痛恨の2失点目を喫してしまう。その後も最後まで同点を目指して攻め続けたが、90+4分、前がかる裏のスペースを突かれ、清水に決定的な3点目を与えて、万事休す。前後半を通じて主導権を握る時間は長かったセレッソだが、ボール支配をゴールにつなげることはできず、悔しい敗戦。今季初めてアウェイの地に駆け付けたサポーターの前で勝利を届けることはできず、これで3試合勝利なしとなってしまった。