■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2020-11-29/
前節の大分トリニータ戦で5試合ぶりの勝利を手にしたセレッソ大阪。ホームに戻って連勝を目指して迎えた今節・横浜FC戦。先発は、前節と同じ11人。前節つかんだ自信と手応えをそのまま試合にぶつけるべく臨んだ。
立ち上がり、立て続けにシュートを浴びたセレッソだが、慌てることなくボール保持で上回り、立て直すと、12分、木本恭生を起点に坂元達裕のパスから清武弘嗣にチャンス。13分にも、木本を起点に清武のパスから片山瑛一がシュートを放ち、ゴールに迫った。「お互い、ポゼッションをするにあたって、ポジションを大事にするチーム。似たようなスタイルで、選手のポジションでボールを動かしていく、同じようなアイディアを持って戦うチーム同士だったので、前半は拮抗した展開になった」と試合後に藤田直之が振り返ったように、前半は互いに主導権を握りあう展開となった。
両チームを通じて唯一の決定機は、28分、横浜FCに訪れた。手塚康平が蹴ったFKがゴール前で一美和成に当たり、際どいコースに飛んできたが、ここはGKキム ジンヒョンが懸命に手を伸ばして阻止。前節に続き、ビッグセーブを見せた桜の守護神がチームを救った。
後半に入ると、セレッソがギアを上げる。攻撃のパススピードを上げ、前から奪いにいく守備の強度も高めると、立て続けにセットプレーを獲得。50分、丸橋祐介の直接FKが壁に当たってセカンドボールを拾い、2次攻撃を仕掛けると、松田陸のクロスから、最後は木本の折り返しをマテイ ヨニッチがヘディング。チャンスを作ると、52分には、より明確な決定機。清武のFKにブルーノ メンデスがヘディングで合わせたが、ここは相手GKの好守に阻まれた。
直後に1枚目の交代カードとして、豊川雄太を投入したロティーナ監督。1点を奪いに行く姿勢を鮮明にすると、61分、ついに試合を動かすことに成功する。ショートコーナーから、片山の右足で巻いた鋭いクロスに合わせたのはブルーノ メンデス。背番号20の今季7点目で、セレッソが先制に成功した。
ここからは、2点目を狙いつつもしっかりと後ろを固め、逃げ切り態勢へシフト。77分、ブルーノ メンデスに代わり瀬古歩夢がピッチに入ると、より明確に5バックで対応する。終盤はボールこそ相手に握られる時間が続いたが、後半、相手に許したシュートは2本。ピッチに立った全員が自らの役割を完遂し、2試合連続での無失点を達成。4戦未勝利から、1-0での連勝を飾った。今節は2位のガンバ大阪と3位の名古屋グランパスがともに引き分けたため、上位との勝点差を詰めることにも成功。いざ、勝負の12月決戦に挑む。