2021年 チーム始動記者会見を実施
- チーム
本日、開催しました「2021年チーム始動記者会見」の内容についてお知らせいたします。
■森島寛晃代表取締役社長
日頃よりご支援頂きまして、ありがとうございます。昨年はコロナ禍の状況の中でシーズン最後まで戦い抜けた点は、ご支援頂いたサポーターの皆様、スポンサーの皆様、Jリーグ関係者の皆様、医療関係者の皆様のおかげであり、この場を借りて、クラブを代表して、大変、感謝を申し上げます。昨シーズンはタイトル獲得を目標にしていていましたが、4位に終わりました。ただ、その中でも、ACLのプレーオフ出場は勝ち取ることができました。一昨年、5位、昨年、4位という結果の中、これからクラブがどのような形でタイトルを目指していくのか、クラブがどのように発展していくのか、セレッソ大阪とセレッソ大阪スポーツクラブが一つになって、同じ方向を向いていこうということで、昨年、理念を策定いたしました。この場をお借りして、セレッソ大阪の理念について、少しお話をさせていただきたいと思います。新しいクラブ理念は「SAKURA SPECTACLE」と呼び、これは今までも使ってきていました。今シーズンのチームスローガンとしても、引き続き使っていきたいと思います。これを皆様に分かりやすく伝えると、「チームが面白い試合を見せ、皆さんの心を動かす、ワクワクさせたい」ということをクラブとして大切にしていきたい、という思いです。新しいクラブ理念の中で、構成は大きく3つあり、セレッソ大阪の使命であるミッション、セレッソ大阪の目指す姿のビジョン、そして、ミッション、ビジョンを示すための行動指針。
まず、使命であるミッションは、サッカーを核とする事業を展開して、夢・希望・感動にあふれたスポーツ文化の振興と地域社会の発展に貢献をすること。これは、色んなサッカークラブが使命に使っているかも知れませんが、夢・希望・感動といった部分を、セレッソらしさで表現しております。続きまして、目指す姿であるビジョンは、大きく3つございます。1つ目は、大阪のシンボルとして、アジア、そして世界に咲き誇るクラブになる。これはチームとしてもリーグ優勝を常に目指す中で、ACL、世界で活躍して、海外の方たちにも、“大阪と言えばセレッソ”と言ってもらえるようなクラブを目指していきたい。そして2つ目が、最高にワクワクするエンターテインメントを提供するクラブになる。これは先ほど、「SAKURA SPECTACLE」のところでもお話しましたが、面白い試合を見せて、選手が躍動し、観客の心を動かす、皆さんがセレッソの試合を見ると元気になる、パワーをもらえる、そのようなクラブを目指します。3つ目は、スポーツと、その関連領域を牽引する育成型クラブになる。セレッソ大阪は、トップチームだけではなく、アカデミー、レディース、スクールやスポーツクラブ、指導者派遣、食育、施設管理など関連領域で事業を行っています。それらの領域をけん引する育成型クラブを目指します。選手であれば、セレッソ大阪に行けば、自分が成長して、日の丸を付けて、もっと高いところを目指してやっていく。選手だけではなく、スタッフも同じように、このクラブに来て成長できる。チーム関係者も含めて、セレッソのエンブレムを付けた者が皆、成長できる。そういうクラブを目指していきたいと考えております。行動指針は8つです。クラブに関わる全員が、この行動指針をもとに、「SAKURA SPECTACLE」の実現を目指していきたいと思っております。8番目に「セレッソの一員であることに誇りを持ち、次世代につなげ」というものがありますが、セレッソのエンブレムを付けて、みんなの思い、このクラブを良くしたい、自分の力で、という思いをしっかり持って行動していくことを大事にしていきたいと思っております。2021年は、このクラブ理念の実現に向けて、ゴールにこだわり、タイトルをみんなで目指し、トップ3を必ず達成したいと考えております。また、ACLでは、プレーオフからの参加ですが、まずここでしっかりと勝ち上がり、Jリーグを代表して、決勝トーナメントに進出できるように戦っていきたいと思っております。2017シーズンにタイトルを取り、その経験ある選手たちが中心となり、ベテランの選手、期限付き移籍で経験を積んで帰ってきた選手、若い選手など、色んな選手が新たに加わりました。そういった選手たちが切磋琢磨し、皆が大きな目標に向かって、一つになって戦っていく姿をしっかり示していきたいと思います。体制については、後ほど梶野智チーム統括部長から話をさせていただきます。コロナ禍の状況は続きますが、クルピ監督を中心に、チームとして一つとなり、サポーター、スポンサー、地域の皆様、クラブに関わるセレッソファミリーとして戦っていきましょう。今シーズンはスタジアムも新たにヨドコウ桜スタジアムとして6月に生まれ変わります。新スタジアムと一緒に、良いシーズンを送りたいと思っております。2021シーズン、ぜひ選手たちの躍動する姿に期待して頂ければと思います。本日はありがとうございました。
■梶野智チーム統括部長
今シーズンのチーム編成に関しては、昨季、主力で出ていた選手に、他クラブで主力で出ていた選手を獲得し、レンタルで経験を積んで帰ってきた選手、この3つの構成になっています。ACLに出ることも分かっていましたので、日本人の層を厚くしました。あくまでも我々は育成クラブ。それは、アカデミーからの育成ももちろんですが、途中から入って、セレッソで育ち、そこから世界に羽ばたくことも視野に入れた補強をしました。この選手たちで、最低トップ3、トップ3に入れるように、我々は今シーズンに臨みます。
■レヴィー クルピ監督
コンニチワ。セレッソに戻ることができて、嬉しく思います。再び色んな方々と会うことができて、本当に嬉しく思います。自分にとって大切な場所に戻れたことが嬉しいです。今年は選手も楽しくサッカーをして、サポーターと一緒に強いチームを作っていきたいと思います。非常に難しい時期で、こうして喋る時もマスクをしています。その中で、皆さんとともに1つのチームを作り、サポーターとともに戦って、最後はみんなで笑って終われる1年にしたいと思います。改めて、感謝の言葉しか僕にはありません。今年、みんなで最後に笑っていられるような環境を作れるように、今年1年、頑張りたいと思います。ドウモアリガトウゴザイマス。
■進藤亮佑
チームの勝利に貢献できるように頑張ります。よろしくお願いします。
■原川力
よろしくお願いします。
■新井直人
今年1年、精一杯、頑張ります。応援よろしくお願いします。
■為田大貴
タイトルを取れるように頑張ります。よろしくお願いします。
■大久保嘉人
恩返しできるように頑張ります。よろしくお願いします。
■鳥海晃司
チームのために戦います。よろしくお願いします。
■加藤陸次樹
得点でチームに貢献できるように頑張ります。
■松田力
タイトルを獲得できるように、チームに貢献したいと思います。よろしくお願いします。
■松本泰志
プレーで貢献できるように頑張ります。よろしくお願いします。
■松井謙弥
チームのために、精一杯、頑張ります。よろしくお願いします。
■アダム タガート(映像でコメント)
今シーズンの目標はやはりリーグタイトルです。今年は初めてのJ1リーグになります。とても良い印象を与えながら始めたいです。素晴らしいスタートを切れたらと思います。僕の強みは動き出しです。最終ラインのDFを振り切って飛び出すことが好きですし、オフサイドトラップなどにもかからず、点を取りにいけます。最大の利点は点を取ることなので、点を取って、できるだけチームを助けたいと思います。セレッソに入れてとてもワクワクしています。皆さんの前でプレーできることが楽しみです。素晴らしい時を一緒に過ごせると思っています。素晴らしいクラブであること、素晴らしいファンがいることは前から知っていたので、皆様に会えることを楽しみにしています。ガンバリマス。
■マテルコーチ
よろしくお願いします。
■羽田憲司コーチ
チームが勝つために全体をサポートとしていきたいと思います。よろしくお願いします。
(質疑応答)
Q:補強について。昨季のチームに足りなかった部分は何だと考えて、どのような狙いで補強したのか。
■梶野智チーム統括部長
昨年のチームも素晴らしいチームでした。ただ、層が少し薄いかなとも思っていましたので、今季は層を厚くしました。
Q:GKの人数が少ないが、補強は完了なのか?
■梶野智チーム統括部長
GKは補強の最中です。
Q:現状、補強の総合的な手応えについては?
■梶野智チーム統括部長
我々がオファーした選手に関しては、ほぼ獲得できました。ただ、その補強が成功したかにに関しては、シーズンが終わった後に答えが出ると思っています。
Q:監督交代に加えて、選手の顔ぶれも随分変わった印象があります。ACLもあるタイトなシーズンとなる中、5位、4位と、ここ2年、成績が上がってきた中で監督交代に踏み切ったことも踏まえて、サポーターが期待するレベルも高いと思います。そのあたりの意気込みについて。
■森島寛晃社長
昨シーズンが4位という順位の中、新たに監督が交代して今シーズンに挑みます。ACLもある中で、しっかりと勝ち切るためには得点が必要というところを、今回、レヴィー・クルピ監督の下、チームが得点を取れるようにするため、時間がない中でも、経験豊富なクルピ監督にまとめて頂くと。今までクラブを引っ張ってきた選手たちが中心となって、しっかりとコミュニケーションを取って、いい準備をすれば、ACLも戦えると思っています。プレーオフに勝って本戦にいくために、いいキャンプをして、いい準備をして、ベストを尽くして挑みたいと思います。十分、期待して頂きたいと思います。
Q:チームの顔として8番を背負っていた柿谷曜一朗選手が他クラブへ移籍し、昨日はここ4シーズン、大活躍してきたマテイ ヨニッチ選手も海外へ移籍。移籍の経緯やクラブの思いを可能な範囲で教えて下さい。
■梶野智チーム統括部長
2人の移籍に対しては、クラブとしても、残ってほしい旨を伝えていましたが、最終的には本人の意思を尊重したという形になっています。ただ、それに代わる選手も獲得できていますし、代わる選手がこの中から出てくればいいと思っています。
Q:クルピ監督へ。今年どんなサッカーを展開しようとしているのか。
■クルピ監督
私とコーチのマテルが戻って来ることができて嬉しく思います。森島社長、強化部の梶野さんにはお世話になっています。僕たちのことを分かってくれています。グランドの中でベストを尽くすことができますし、グラウンド外でも2人を頼ることができます。どういうサッカーを見せたいかというと、攻めるサッカーを見せたいと思います。攻めるサッカーは、本当に楽しく、サポーターにも楽しく見て頂けます。守る時間が少なければ、勝利に導ける可能性も高くなると思うので、そういうサッカーを見せていきたいと思います。
Q:新加入選手へ。サポーターに自身のどのようなプレーを見て欲しい?
■進藤亮佑
ディフェンダーなので、しっかりと相手の攻撃を跳ね返して、危ない部分を察知してカバーすることです。また、攻撃においても、流れの中やセットプレーからチャンスに絡めるのは武器だと思うので、貢献していければと思います。
■原川力
ボランチなので、攻守両面で自分の特長を見せられるようにプレーしたいと思います。
■新井直人
左右のSBに加えてCBができるユーティリティ性や、運動量、アグレッシブにボールを奪いにいくところを見て頂きたいです。
■為田大貴
ドリブルで1枚はがすことなど、攻撃でドリブルを武器にしているので、そういうところをチームにプラスαとして加えていきたいです。
■大久保嘉人
得点を取るところを見て欲しいと思います。
■鳥海晃司
スピードを見て欲しいです。
■加藤陸次樹
オフ・ザ・ボールの動きや得点、アシストを見て欲しいです。
■松田力
ハードワークするところ、得点、あとは気持ちの入ったプレーを見て欲しいです。
■松本泰志
運動量や、攻守の起点になるプレーを見て頂けたらと思います。
■松井謙弥
コーチングと、安定したプレーを目指しています。
Q:クルピ監督へ。今季のチームに一番、浸透させたいことは?
■クルピ監督
どのチームも求めることは勝利です。攻めて勝つことを求めています。そのためには、チームが一丸となって一つの方向を向かなければいけません。それを理解した上で、チームが乗り越えていけば、タイトルにつながると思います。
Q:大久保選手へ。J1リーグ最多得点の保持者ですが、さらに更新することへの意欲や思い、数字の目標は?
■大久保嘉人
どんどん更新いきたい気持ちはあります。あと15点で200得点に到達するので、そこも狙いたいと思いますけど、まずはチームが勝てるゴールを取れれば一番いいなと思います。
Q:タガート選手、チアゴ選手は現在、政府の入国制限がかかっているが、現状や合流の目途は?
■梶野智チーム統括部長
これはもう、政府しか分かりません。(合流時期は)他クラブの新外国籍選手と同様の時期になると思っています。
Q:話せる範囲で構わないが、ここ数年、ヨニッチ選手は素晴らしいプレーを見せてきた。そういった選手を手放さざるを得なかった状況に対して、損失に見合う対価というか、金額的なメリットなどはあったのか?
■梶野智チーム統括部長
もちろん、それなりの対価はありましたが、対価を目的とした移籍では決してなく、我々も全力で彼を説得したつもりです。その中で、最後は彼の気持ちを尊重した、ということです。
Q:セレッソ大阪について、昨年までどう見ていましたか?
■進藤亮佑
チームとしての規律がしっかりしていて、安定して上位を狙える位置にいた。戦い方も、攻撃はアグレッシブに行きますけど、守備も整理されていて、対戦相手として難しい印象がありました。
■原川力
攻守両面でオーガナイズされていて、対戦相手で色々変えていたと思うので、やっていて、物凄く嫌でした
■新井直人
進藤、原川選手と同じ意見です。
■為田大貴
皆さんと一緒です(笑)
■大久保嘉人
去年はJ2だったので、あまり試合は見ていないですが、ポジショナルプレーをやりながら、安定したサッカーをしていたなという印象があります。その中で、複数得点はあまりなかったのかな、という印象があります。
■鳥海晃司
攻撃的なサッカーで、いつも安定して上位にいるというイメージです。
■加藤陸次樹
技術の高い選手が多いという印象です。
■松田力
守備は堅く、攻撃では、自分たちのアイディアを出す、うまいチームだなと思って試合を見ていました。
■松本泰志
良い選手がたくさんいて、良いチームだと思っていました。
■松井謙弥
一緒です。まとめて、一緒です(笑)
Q:セレッソ入団時、「現役の最後はセレッソで」というコメントがありました。具体的に、そういうイメージをされて戻って来られたのか。また、背番号20は初めてだと思うが、どういう経緯で付けることになったのか。
■大久保嘉人
セレッソから最初に移籍した時から、最後はセレッソで終わりたいと思いながら、色々なチームでお世話になっていました。15年ぶりですが、帰って来られないと思っていましたが、今回、帰らせてもらって、本当に嬉しく思います。20番については、元々、セレッソにいた時に西澤アキさんがずっと付けていて、いつもお世話になっていましたし、その番号を付けられたことも嬉しく思います。
Q:クルピ監督の印象について
■大久保嘉人
攻撃的なサッカーで、見ていて面白いサッカーでした。いつか一緒にやりたいと思っていたんですけど、まさかこのタイミングで一緒にできることを光栄に思います。
Q:ヨニッチ選手の移籍もあり、進藤選手への期待は大きいと思います。フォーメーションがどうなるか分かりませんが、4枚であれば、CB、SBが想定されるが、どこで勝負したいですか?
■進藤亮佑
CB、SBのどちらでもプレーできますが、最終的には監督が決めることです。どちらのポジションでもクオリティーの高いプレーを見せたいですし、守備に関しては、基本的にはポジションが代わっても変わりません。基本に忠実にプレーしたいです。期待については、移籍してきているので、そういう期待もあると思いますが、プレッシャーもあると思うので、そのプレッシャーをしっかり感じながら、それが責任感にもつながると思うので、いいプレーにつなげていきたいです。
Q:「日本代表に戻りたい」という言葉もあったが、多くの代表選手を輩出しているクルピ監督の下で、どういうプレーを伸ばしたい?
■進藤亮佑
代表には、呼ばれただけで、まだ試合には出ていません。しっかりと代表に定着するために、チームの勝利に貢献したいですし、監督、選手を含め、それが十分、できる環境だと思います。しっかりと優勝争いをした中で、良いプレーをしていけば、代表も見えてくると思っています。
Q:ここ2年、右足首の状態に苦慮されていたと思うが、現在の状態は?
■進藤亮佑
足の状態は、昨年からトレーナーと相談しながら、徐々に良くなっています。キャンプや開幕には問題なく合流できると思っています。