■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-03-21/
開幕から続いたリーグ7連戦のラストとなった今節。セレッソ大阪は、4連勝を目指して敵地に乗り込み、湘南ベルマーレとの一戦に臨んだ。
レヴィー クルピ監督が選んだ先発は5試合連続で同じ。過密日程の中でも不動の11人がピッチに並んだ。試合前から降りしきる雨に加え、試合開始時には強風も吹き荒れるなど、悪天候の中で行われた一戦は、前半、エンドを選択した湘南が風上に立ち、セレッソは受けに回る。
7分、クロスからピンチを招くと、20分には中央を割られてゴールネットを揺らされたが、直前に湘南の選手にハンドがあったとしてノーゴール。その後も強風に煽られ、ボールを前に運べないセレッソ。湘南の攻勢に遭う展開が続いたが、GKキム ジンヒョン、CB瀬古歩夢を中心に守備陣が最後を締めると、38分にチャンス。丸橋祐介のフィードをDFがクリアし損ねたボールを拾った豊川雄太がシュート。際どいコースへ飛んだが、ボールはポストに当たり、惜しくもゴールとはならず。前半、セレッソが放ったシュートはこの1本となった。
後半開始から大久保嘉人と豊川に代えて加藤陸次樹と高木俊幸を投入したレヴィー クルピ監督。風上に立った後半、流れを変えるべく試合に入った。もっとも、後半もピンチからのスタート。開始早々、右サイドを突破されて決定機を作られたが、シュートはGKキム ジンヒョンがセーブ。54分にも左サイドを破られ、決定機を与えたが、再びキム ジンヒョンがセーブし、続けざまに受けたシュートを今度は西尾隆矢が体を張ってブロック。
懸命な守備でゴールを守ると、56分に反撃。高木が丸橋とのワンツーで抜け出してクロス。クリアボールを拾った松田陸がダイレクトでシュートを放つも、わずかに枠を外れた。その後も後半から入った加藤が収めて起点となり、高木が前への推進力を発揮。80分には、パスをつないで最後は奥埜博亮のクロスに加藤がヘディングで合わせたが、わずかにクロスバーの上。1点が遠い。後半の途中からは雨脚が強まり、視界が遮られるほどに。選手たちにとっては難しいコンディションとなったが、守備陣は最後まで集中力を切らさず。「本当に大変な状況の中、最後まで戦い抜いてくれた選手たちを心から称えたい」とレヴィー クルピ監督も試合後に選手たちを労った。
結局、スコアは最後まで動かず試合終了。セレッソにとっては今季初の無得点、今季初の引き分けとなり、連勝も3でストップしたが、劣勢の中、敵地で掴んだ勝点1を今後の戦いにつなげていきたい。