■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-05-08/
1-1の引き分けで終わった大阪ダービーから中5日。セレッソ大阪は、敵地に乗り込み、名古屋グランパスとの一戦に臨んだ。メンバーは、前節負傷交代した大久保嘉人が今節は欠場。大阪ダービーで先制点を決めた中島元彦がJ1初先発を掴み、清武弘嗣がトップ下に入る[4-2-3-1]の布陣でスタートした。
立ち上がり、ペースを掴んだのはセレッソ。左サイドを中心に攻め込むと、5分、清武のパスに抜け出した丸橋祐介が対面の相手をかわしてクロス。飛び込んだ豊川雄太には合わなかったが、惜しいシーンだった。15分には、清武、坂元達裕とつないで中島が得意のミドルシュートでゴールに迫ると、20分には、ダンクレーのパスから背後に抜けた豊川がシュートもDFにブロックされた。
給水タイム明けは名古屋にペースに渡す時間もありながら、悪くない試合運びを見せていたセレッソだったが、前節と同様、今節もアクシデントが発生。「筋肉系の違和感」(レヴィー クルピ監督)で中島が38分に退くことに。代わって左MFに入ったのは高木俊幸。こちらは第6節・湘南ベルマーレ戦以来の復帰戦になると、入って早々、左サイドで起点を作り、クロスからダンクレーのシュートにつなげた。
後半も入りが良かったのはセレッソ。47分、チアゴのフィードのこぼれ球に反応した坂元がミドルシュート。DFにブロックされたこぼれ球を拾った松田陸のクロスに今度は高木がシュートと、波状攻撃を仕掛けた。その後は前半と同様、一進一退の攻防に。互いに守備が崩れず、双方のチャンスはセットプレーから。「互いの良さを消し合う」(クルピ監督)拮抗した展開となった一戦は、66分、セレッソにとってはややアンラッキーな形で動いた。
ビルドアップがズレたところを名古屋の吉田豊に拾われると、齋藤学が前線に付けたパスに対し、柿谷曜一朗に対応したチアゴの足に当たったボールは、ゴール前に抜け出した吉田豊にワンツーのような形で渡る。ここを吉田に押し込まれ、名古屋に先制を許した。
反撃に出たいセレッソは、69分、豊川と清武に替わって加藤陸次樹と西川潤がピッチに入り、2トップを組む。77分には、丸橋のクロスに加藤が合わせたが、シュートは枠の外。86分には、古巣戦となった松田力も入り、同点ゴールを目指したが、逃げ切り体勢に入った名古屋の守備を崩すことはできず、タイムアップ。前節に続いてCBでコンビを組んだチアゴとダンクレーを中心に名古屋のチャンスは最小限に抑えたが、今節は攻撃で形を作り切れず、上位に食い込むための勝利を掴むことはできなかった。