■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-06-27/
AFCチャンピオンズリーグ、グループJの第2節・傑志戦。連勝を目指して臨んだセレッソ大阪は、初戦から先発を1人変更。システムは初戦と同じ[4-2-3-1]で、高木俊幸に代わって中島元彦がACL初スタメンを飾り、左サイドハーフに入った。
ポートFCとの初戦、堅守速攻を貫徹させて2-0で勝利した傑志は、今節も同様の戦い方で挑んできた。1トップに君臨するデヤン ダムヤノヴィッチを残し、守備時は全員が自陣に戻る相手に対し、序盤からセレッソがボールを支配。初戦と同様、左サイドは丸橋祐介が高い位置を取り、右サイドは坂元達裕が幅を取ってボールを受ける。2分、4分と坂元を起点に右サイドから攻めると、18分には、丸橋の対角へのフィードに抜け出したアダム タガートがシュート。しっかりミートしたが、わずかにクロスバーを越えた。
70%を超えるボール支配率を記録し、敵陣に攻め入るセレッソは、25分、清武弘嗣と中島が中央で絡んで崩し、最後は清武のパスにアダム タガートが抜け出し好機を作ると、38分には、前半最大のチャンスが訪れる。清武のパスに反応した松田陸が右サイドの裏を取る。完全に崩した形だったが、ダイレクトで折り返したパスは、中で詰めたアダム タガートにわずかに合わなかった。すると、このプレーの直後、相手GKのキックから始まったプレーで失点。前線で収められ、左サイドの背後を取られると、折り返しをデヤン ダムヤノヴィッチに決められた。前半終了間際には、中島元彦が左サイドからカットインして際どいミドルシュートを放ったが、わずかに枠を外れた。
ボールは持つも、傑志の組織的な守備を崩すことができず、カウンターから失点。嫌な流れで前半を折り返したセレッソだったが、後半は、より高い位置で相手を押し込み、ミドルシュートの意識も高めてゴールへ迫る。49分、奥埜博亮が思い切ったシュートを放つと、53分には、坂元のクロスがクロスバーに当たって跳ね返るシーンも。62分、レヴィー クルピ監督は、中島に代えて大久保嘉人を投入。アダム タガートとの2トップを形成し、クロスに入る厚みを増すと、この変更が得点に直結。69分、2人のDFに囲まれながらも坂元が得意のフェイントで縦へ突破。右足で入れたクロスをGKがはじいたところにアダム タガートが詰め、セレッソが同点に追い付いた。さらに71分、ゴール前でテンポよくボールを回すと、フリーで持ったチアゴが遠めの位置からロングシュート。アウト回転がかかった鋭い弾道のシュートがGKの手をはじいてゴールに吸い込まれ、セレッソが逆転に成功した。
その後は、加入後初ゴールを決めたアダム タガートが負傷交代するアクシデントこそあったが、セレッソがボールを保持しながら時計の針を進め、傑志の反撃もしのぐ。最後はチアゴが相手のクロスを再三、跳ね返して試合終了。苦しみながらも逆転で勝利を掴み、グループステージ開幕2連勝を飾った。