■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-07-03/
中2日での再戦となった、タイのポートFCとの第4節。セレッソ大阪は、前節から先発8人を変更。休養十分の選手たちが開始からエンジン全開で攻め込むと、12分に先制。原川力のショートコーナーから、清武弘嗣が精度の高いクロスを上げると、ファーサイドで構えた丸橋祐介が絶妙な胸トラップから左足でシュート。「いいコースに飛んだ」と自身も納得の一撃を逆サイドに叩き込んだ。「最初は前から行って、ボールを奪って、速い攻撃をしよう」(大久保嘉人)と意思統一されたチームは、その後も相手ボールになった際は前からプレスをかけ、高い位置で奪って攻撃につなげる。
16分には、丸橋、為田、清武とつなぎ、最後は為田がシュート。惜しくもGKに止められたが、流れるような攻撃で相手ゴールを脅かした。為田は24分にも、カットインからシュート。果敢な姿勢でゴールに迫った。31分に一度、相手にチャンスを与えた以外はセレッソが支配して試合を進めると、待望の追加点は前半終了間際の45分に生まれた。原川のCKをチアゴが折り返し、逆サイドで大久保がヘディング。一度はGKに防がれたが、跳ね返りを自ら冷静に詰めて、ゴールネットを揺らした。
自身、ACLでは7年ぶりとなる大久保のゴールで2点をリードして迎えた後半。ポートFCは3枚同時交代で反撃に出てきたが、相手の気勢を削ぐように、47分、セレッソが3点目を奪った。得点者は、前節チームを救う同点ゴールを決めた坂元達裕。清武のパスを受けて右サイドでボールを持つと、松田陸とのワンツーでペナルティーエリア内へ進入。相手GKの位置をよく見て、冷静にコースを狙って左足で決めた。50分、ジョン・バッジョのロングシュートがクロスバーに当たってヒヤリとしたセレッソだが、ここからは積極的に選手交代も行い、追加点を狙って試合を進めていく。56分に加藤陸次樹と中島元彦が入ると、65分には清武が下がって喜田陽がピッチへ送られた。喜田はボランチに入り、奥埜がFWへ。すると、66分、奥埜のパスから裏を取った加藤がシュートを決めたが、オフサイドの判定で無念のノーゴール。69分には、奥埜が加藤とのワンツーからシュートを放ったが、今度はGKの好守に阻まれた。73分にも丸橋のクロスに加藤が飛び込み合わせたが、シュートは再びGKに防がれた。
78分には、今大会初出場となる松田力と山田寛人がピッチに入ると、88分、喜田のスルーパスに抜け出した山田がドリブルからシュート。GKが弾いたところに松田力が詰め、相手DFに蹴られたように見えたが、PKの判定はなく、松田力のファウルを取られた。ここで足を痛めて一度ピッチの外に出た松田力だが、再び戻って一安心。結局、4点目こそ奪えなかったが、試合はこのまま3-0で終了。「全てにおいて、今日の試合には手応えを感じています」と試合後にレヴィー クルピ監督も語る、会心の勝利を収めた。この結果、Jグループ2位以内は確定。残り2試合、グループステージ1位突破を懸けて臨む。