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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-07-09/
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3週間に及ぶタイでの集中開催となった今回のAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ。中2日での6連戦という日程を消化してきたセレッソ大阪だが、今節がいよいよラスト。グループステージの最終節を迎えた。これまでの結果、セレッソのグループステージ突破はすでに決定していたが、今節はグループJの1位突破を懸けての戦いとなった。先発は前節の広州FC戦から10人を入れ替え。CBには第3節以来の先発となる鳥海晃司が入り、ベンチにはアダム タガートも戻ってきた。
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立ち上がり、1位での突破には2点差での勝利が必要な傑志が前から来る姿勢を見せてきたが、セレッソも慌てずしのぐと、すぐに主導権を奪い返し、チャンスを作っていく。5分、為田大貴のクロスから大久保嘉人がシュートを放つと、11分には坂元達裕が得意のフェイントから縦へ突破。右足で上げたクロスに清武弘嗣がヘディングで合わせたが、シュートはわずかに枠の外。12分にも決定機。為田が仕掛けてクロス。ゴール前でこぼれ球を拾った大久保がチャンスを迎えたが、シュートはGKに防がれた。その後も引いて守る相手に対し、セレッソがボールを握り続けると、29分には原川力の直接FKがポストを直撃した。
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前半の終盤も立て続けにチャンスを作ったセレッソ。35分、原川、坂元とつなぎ、内側に入ってきた松田陸が際どいミドルシュートを放ってゴールを狙うと、37分には丸橋祐介のクロスに大久保がヘディングで合わせて決定機も、ここはGKの好守で防がれた。44分にも坂元のクロスに奥埜博亮がヘディングで狙うなど、前半、攻めに攻めたセレッソだが、守備を固める傑志から得点することはできず、前半は0-0で折り返した。
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後半、セレッソは西尾隆矢に代えてチアゴを投入。勝たないと突破はない傑志だが、この試合が6試合目。疲労の色も濃く、なかなか前には出てこない。このまま引き分けでも1位通過が決まるセレッソとしても、無理に攻めるより、じっくりとつなぎながら相手の隙を探っていく。ややこう着気味の展開となる中でも、決定機につなげたのはセレッソ。61分、丸橋のCKからチアゴが飛び込みチャンスを迎えたが、ここは体を寄せてきたDFに防がれた。62分、レヴィー クルピ監督は高木俊幸とアダム タガートを投入。あくまで1点を狙いにいく。ただし、そのアダム タガートが80分に負傷交代を余儀なくされ、前節、2得点を決めた加藤陸次樹が入った。
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88分には丸橋のクロスに高木がうまく合わせたが、シュートはわずかに枠を外れてしまう。ここまで傑志に決定機を与えることなく試合を進めていた中で、90分、第2節でもゴールを決められたデヤン ダムヤノビッチに抜け出されてヒヤリとしたが、シュートはGKキム ジンヒョンが止め、判定としてもオフサイドだった。後半アディショナルタイムには清武のパスから松田陸がシュートチャンスを迎えたが、DFに防がれてゴールならず。試合はこのまま0-0で終了。最終節を勝利で飾れなかったセレッソだが、6試合トータルでの勝点は『14』まで伸ばし、グループJの1位は確定。4勝2分と無敗でグループステージを戦い終え、14年以来7年ぶりとなるACLノックアウトステージ進出を果たした。
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