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【7/17 神戸戦】Match Review

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2021-07-17/
AFCチャンピオンズリーグから戻って最初の公式戦であり、ヨドコウ桜スタジアムのこけら落とし、さらには約3ヶ月ぶりのホーム有観客試合とあって、試合前からスタジアムは熱気に包まれ、サッカーを待ちわびた雰囲気に満ちていた今節のヴィッセル神戸戦。
リーグ戦としては、第10節の浦和レッズ戦以来、勝利がないセレッソ。ACLで掴んだ良い流れをリーグ戦にもつなげるべく試合に入った。前半は五分の立ち上がりも、セルジ サンペールを中心にボールを握る神戸の前に、次第に押し込まれる。9分、ドウグラスに抜け出されたピンチでは、西尾隆矢が戻って懸命にカバー。シュートを打たせず守った。神戸で警戒すべき選手は何と言っても古橋亨梧。この試合の前日、セルティックへの完全移籍が発表されたことで、今節が移籍前、Jリーグでのラストマッチとなった背番号11だが、ゴールへの強い意欲を発揮。
25分の強烈なシュートはキム ジンヒョンが防いだが、30分、右サイドを崩され、置き土産とも言えるゴールを決められた。前半、セレッソは神戸のタイトな寄せに苦しみ、思うようにシュートに持ち込めない。加入後、リーグ戦では初先発となった為田大貴の突破や大久保嘉人の抜け出しなどでチャンスになりかけるも、神戸の守備を崩し切れず、前半は1点ビハインドで折り返した。
後半、レヴィー クルピ監督は2枚替え。清武弘嗣と為田を下げ、加藤陸次樹と高木俊幸を投入した。後半は積極的な試合の入りを見せたセレッソ。前から奪いにいく姿勢を発揮し、セカンドボールも拾ってサイドを押し上げる。49分、松田陸が切れ込み獲得したCKのこぼれ球を坂元達裕がシュート。反撃の狼煙を上げる。54分には神戸に決定機も、キム ジンヒョンがスーパーセーブで2点目は許さない。後半は神戸の守備の出足も弱まり、セレッソが試合を掌握。ボール保持を高め、失っても素早く奪い返し、2次攻撃へとつなげていく。76分、原川力が奪ってカウンター。坂元のパスに加藤が抜け出しシュートもGKに防がれる。79分にも決定機。スローインからサイドを崩し、高木のクロスに加藤がヘディングで合わせたが、わずかに枠を外れた。
入場制限はあり、声は出せない状況ながらも、ホームゴール裏を中心とした手拍子にも後押しされ、終盤は怒とうの攻撃を見せるセレッソだが、1点が遠い。そんなもどかしい展開を打ち破ったのが、88分、チアゴに代わって投入された鳥海晃司。89分、CKを一度は跳ね返されたが、再び拾った丸橋祐介のクロスにヘディングで合わせ、値千金の同点弾を決めた。J1デビュー戦でJ1初ゴールという離れ業をやってのけた背番号24を中心に笑顔が弾けると、その後も逆転目指して最後まで攻めたセレッソ。惜しくも2点目とはならなかったが、劣勢の前半を、選手交代も含めてチーム全体の力で跳ね返して掴んだ勝点1は、これからのシーズンに必ずや生きてくるだろう。試合後は、レヴィー クルピ監督、鳥海、坂元と揃ってサポーターの応援に言及。土壇場での劇的な同点ゴールは、“12番目の選手”とも言われるサポーターが呼び込んだ一撃でもあった。

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