■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-07-21/
AFCチャンピオンズリーグから戻って最初の一戦となった前節のヴィッセル神戸戦から中3日。セレッソ大阪は、再びヨドコウ桜スタジアムにて、リーグ戦4連勝中のFC東京を迎えての一戦に臨んだ。
良い入りをしたのはセレッソ。4分、相手のスローインを奪って素早くつなぎ、清武弘嗣がこの試合、最初のシュートを放つと、8分にも大久保嘉人が意表を突いたロングシュートでゴールを狙う。10分には決定機。丸橋祐介のクロスをGKが弾いたところを清武が詰めたが、シュートはポストを直撃。惜しくもゴールとはならなかった。すると、13分、ビルドアップでのパスをカットされ、警戒していたカウンターを受け、最後はディエゴ オリヴェイラとのワンツーからレアンドロにシュートを決められ失点。ここから試合のペースはFC東京に傾く。セレッソは、ボールは握るも守備を固める相手を崩せず、カウンターからピンチを招くと39分、中盤でボールを失い、東慶悟のスルーパスにディエゴ オリヴェイラに抜け出され、2点目を決められた。前半終了間際には坂元達裕が得意のフェイントから縦に突破し、クロス。チャンスも作ったが、原川力のシュートはクロスバーを越えた。FC東京の良さが発揮された前半、セレッソは苦しい展開で終えた。
後半、レヴィー クルピ監督は大久保に代えて高木俊幸を投入。加藤陸次樹を1トップに、トップ下へ移った清武がより広範囲に動く形にシフトすると、開始1分、セレッソがすぐに1点を返す。原川のパスを受けた丸橋のクロスに加藤がニアで合わせ、ゴールに押し込んだ。48分にも加藤に決定機。高木のクロスに再びニアで合わせたが、今度はGKに防がれた。全体を押し上げ、サイドを起点に攻撃を続けると、57分、高木のクロスにファーサイドで坂元が合わせてゴール。セレッソが試合を振り出しに戻した。FC東京も63分に3枚同時交代を行うなど流れを戻しにかかるが、セレッソの勢いは止まらない。74分、原川のCKをニアで奥埜博亮が逸らし、ファーでチアゴが頭で押し込み、ついに逆転に成功。湧き上がるヨドコウ桜スタジアム。リーグ戦8試合ぶりの勝利へ向け、一気にムードは高まったが、82分、アウェイでの対戦時と同じく、レアンドロに直接FKを決められ、同点に追い付かれてしまった。
それでも最後まで勝利を目指して戦ったセレッソは、88分、原川が高い位置で奪って坂元がシュート。後半アディショナルタイムには、原川のCKから再びチアゴがヘディングで狙ったが、惜しくも枠を外れた。終了間際には、3失点目と同じような位置で再びレアンドロにFKを与えたが、ここは壁が防いだ。試合はこのまま3-3で終了。ヨドコウ桜スタジアムでのリーグ戦初勝利こそ持ち越しとなったが、2点のビハインドでも諦めないメンタルに、後半だけで3得点を奪った攻撃力。「(後半は)我々が理想とするサッカーに近い形。手応えのある試合と捉えていいと思います」とレヴィー クルピ監督も総括した。苦しい展開から掴んだ勝点1を、今後の戦いにつなげていきたい。