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【7/24 鳥栖戦】Match Preview

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≪ACLも含めた連戦のラスト。中2日のアウェイを乗り越え、リーグ戦9試合ぶりの勝利を掴みたい≫

ホームで行われた直近のJ1第21節・FC東京戦から中2日。今節はアウェイに乗り込み、サガン鳥栖との一戦に挑む。チームはAFCチャンピオンズリーグから戻ってからも“バブル方式”と呼ばれる隔離された状態での生活を続けてきたが、今節はそうした状態で臨む最後の一戦となる。

ホーム連戦となった前節のFC東京戦。セレッソ大阪は、前半だけで2失点を喫する苦しい入りとなるも、ハーフタイムを経てリバウンドメンタリティーを発揮。後半開始1分に加藤陸次樹が反撃の狼煙となる1点を返すと、続けざまに坂元達裕が同点ゴール。さらにはCKからチアゴにも得点が生まれ、怒とうの反撃で一気に逆転まで持っていった。その後、同点に追い付かれて勝点3こそ逃したが、前半の内容を考えると、勝点1をもぎ取った試合とも言える。また、ACLではチーム全員の力で戦い抜いたが、日本に戻ってからも、交代選手が試合の流れを変えるなど、ベンチメンバーを含めた一体感のある姿も見て取れる。

そうした中で迎える7月ラストの一戦だが、相手の鳥栖は、一筋縄ではいかない難敵だ。ボールの運び方、守備でのプレスのかけ方と、チームとしてのやり方が徹底されており、昨季後半からブラッシュアップされてきたことで、今季は目に見える結果としても表れている。古巣戦となる原川力も、「チーム全員でやることが意思統一されているし、土台として、やっていることは昨季と変わらない」と鳥栖の現在の様子を語る。直近の2試合、セレッソは、神戸戦では55%、FC東京戦では62%とボール保持率を高め、シュートの数も倍近く打ってきたが、今節に関しては、ボール保持に特長がある鳥栖に対し、我慢の時間が長くなることも想定される。セレッソとしては焦れることなく対応し、相手の隙を突いていきたい。前からのアグレッシブな守備も鳥栖の特長だが、その分、背後のスペースを突いていけば、チャンスも生まれるはず。もちろん、セレッソもボールを持って時間を作ることは必要だが、今節に関しては、相手との駆け引きの中で“賢く”戦うことも重要だろう。選手個々で言えば、やはり原川に期待したい。対戦相手として駅前���動産スタジアムに乗り込む心境について「楽しみ」と笑顔を見せたが、昨季までは“ホーム”で何度も決めてきた直接FKを、今節は相手として決めるシーンにも期待したい。

中2日での6連戦となったACLを経て、日本に戻ってきてからも連戦となっている。特に今節は中2日でのアウェイということで、コンディション面での懸念もあるが、直近の2試合と同様、途中から出場する選手の力も含め、総力で乗り越えたい一戦だ。リーグ戦9試合ぶりの勝利を収め、束の間のブレイクに入りたい。

≪前日コメント≫

■レヴィー クルピ監督

Q:今節が、ACLも含めて“バブル方式”と呼ばれる隔離された状態で臨む最後の一戦となるが、ここまで長かったですか?
「個人的には、想像していたより長いとは思わなかったですが、パンデミックについて話をすると、我々が今後、人生の中で二度と経験することのない時を過ごしているなと。隔離も含めた難しさはありましたが、長い隔離期間を共にしたからこそ出てきた一体感もあると思います。試合に関しても、無観客が続いていましたが、直近の2試合では、サポーターの皆さんがいる中で戦えている喜びを感じています。難しさ、喜び、色んなモノを発見できた隔離期間だったと思います」

Q:国内に戻ってからも連戦が続いています。直近の2試合に出続けている選手たちのコンディションはどのように把握されていますか?
「フィジカル的には、これまで積み上げてきたモノがあるので、いい準備はできています。連戦ということでは、チームの総合力が問われる部分もありますが、コンディションとしては悪くないと思います」

Q:最近の試合では交代選手の活躍も光るが、バブル方式での生活も含めて濃い時間を過ごす中で、選手の適正が見えてきた部分もありますか?
「チームの完成度を高めるためには、ある程度のベースを維持することは大事だと思っています。ただし、フィジカル面も含め、過密日程を戦う上では総合力が問われる試合が続くことも確かです。その中で、仰ったように、途中から入って流れを変えられる選手、先発で力を発揮する選手、色んなタイプの選手がいることも、より分かるようになってきたとは思います」

Q:サガン鳥栖につい���
「よく言っている話ですが、日本のサッカーは、世界で一番、実力差がなく拮抗したリーグだと思っています。今年は例外的な部分もあるかと思いますが、力がズバ抜けたチームはなく、レベル的に話にならないチームもありません。それがJリーグの特徴だと思います。鳥栖さんも含め、どのチームも拮抗した力を持っていると見ています」

■原川力

Q:ACLも含めて、これまでに経験したことのない隔離生活が続いていると思いますが、ここまで長かったですか?
「めちゃくちゃ長いですね(笑)時間だけはあるので、どうやってその時間を有効に使うか考えながら過ごしましたけど、また違ったストレスもありました。その中で試合をするので、より勝たないと意味がないという意識になります。時間がある分、コンディション維持には時間を割けるので、いいコンディションで試合に臨めるとは思います」

Q:「難しい状況をともに過ごしたからこそ、一体感が増した部分もある」とクルピ監督も仰っていましたが、そうした意識はありますか?
「そうですね。特にタイでは、ご飯こそ一緒に食べられませんでしたが、常に一緒にいたので。そういう時間を共有したこともありますし、ACLに関してはほぼ全員の選手が試合に出たので、そこでチームの一体感が増した部分はあります。やっぱり試合に出ないと、競争している意識も生まれにくいので、よりACLで一体の雰囲気は出始めたと思います」

Q:日本に戻ってからの直近の2試合も含め、現在のチーム状態をどう見ていますか?
「トータルで見て、前半の入りが良くないとは感じます。入り方に関しては、次の試合も意識した方がいい。逆に後半は、試合のテンポや前への意識は出ています。後半のような試合運びを前半からできるように、状況を見ながらやっていきたいです。ボランチなので、真ん中にいるので、真ん中から色んなことを感じながら、発信していけたらいいと思います」

Q:トータルの試合運び、という意味ではどんなところを意識したい?
「割り切るところは割り切って試合に入ってもいいと思います。前半を失点ゼロでいけば、後半にチャンスがあるという捉え方をしてもいいと思います。試合の状況や相手のリズム、自分たちのリズムをピッチの中の11人全員で共有しながら、うまく90分の中でペース配分していけたらいいと���います」

Q:昨季までホームとして戦っていたスタジアムに向かう意識はいかがですか?
「楽しみです。ヨドコウ桜スタジアムのように(ピッチと客席が)近いので、臨場感もありますし、プレーしていて楽しいスタジアムの一つです。また行けるのが楽しみです」

Q:昨季までは味方として頼もしかったサポーターに、今節は相手として迎えられます。そのあたりは難しさもありそうですか?それとも、そうした雰囲気も含めて楽しみですか?
「楽しみですね。あまりアウェイ感という意識もないですし、試合をするのが楽しみです。アウェイ側で行くとまた違うと思いますし、それを体験するのは今回が初めてなので、楽しみです」

Q:鳥栖で大きく成長されたと思いますが、改めて、鳥栖で過ごした期間を振り返ると?
「本当にそのとおりで、僕が在籍していた期間は、優勝争いやタイトルを争うことはできなかったですが、一人の選手としてプレーの幅も広がりましたし、一人の選手として、より成長できた場所です。それを明日、プレーで見せることができたらいいと思います」

Q:鳥栖の現状や、警戒すべき部分をどう見ていますか?
「チーム全員でやることが意思統一されていますし、土台として、やっていることは昨季と変わらないと思います。前に、前に、というか、守備も人に強く来ます。逆に、そういったアグレッシブさをうまく逆手に取りながら、テンポの速いサッカーをさせないような展開にできればいいと思います」

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