【8/15 福岡戦】Match Preview
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≪求められるのはタフなプレーとメンタル。相手の圧力を跳ね返し、リーグ戦11試合ぶりの勝利を掴みたい≫
スコアレスドローに終わった前節・ベガルタ仙台戦から中5日。セレッソ大阪は、アビスパ福岡のホームに乗り込み、明治安田生命J1リーグ第24節に挑む。仙台戦では、試合開始からボールを握ってチャンスを作ったセレッソ。トップ下に入った清武弘嗣を中心にパスを展開し、両サイドから厚みのある攻撃を繰り出すと、リーグ戦では前回の仙台戦以来の先発となったアダム タガートも再三ゴールに迫った。相手の決定機も終了間際に与えた1度に留めるなど、概ねセレッソが試合を支配。決して悲観する内容ではなかったが、守備を固める相手をどうこじ開けるか、という部分で課題は残った。今節も試合の構図としては、その仙台戦と近いモノになるだろう。セレッソがボールを握る時間は長くなると思われる中で、いかに福岡の粘り強い守備を打ち破っていくか。素早くパスをつないでゴールに近づく形を作り、フィニッシュの精度を高めていきたい。その中で期待したいのが、アダム タガート。「ゴールは近いうちに取れる気がする」と話すように、コンディションや味方との連係も高まってきた現在、リーグ戦での初ゴールが待たれる。
ホームで行われた福岡との前回対戦時は、前半早々に一人退場した相手に先制される展開。その後、一度は逆転するも、88分にエミル サロモンソンのクロスからフアンマ デルガドにヘディングを決められて同点に追い付かれた。今節も、守備で警戒すべき部分は相手の高さ。セットプレーを含めたクロス対応がカギになる。自陣ペナルティーエリア内で競り負けないことに加え、セカンドボールへの素早い反応も欠かせない。フィジカル的な要素が問われるタフな一戦になるだろう。特に試合終盤は、福岡を後押しするスタジアム全体の空気も含め、相手のハードワークや圧力に屈しないプレーとメンタルが求められる。また、大雨が続いている九州地方。試合当日のコンディションにしっかりと対応することも、今節のポイントの一つになりそうだ。
現在、公式戦では13試合負けなしと粘り強く戦えているセレ��ソだが、リーグ戦では5試合連続の引き分けで、10試合勝利がない。今節から公式戦13連戦というタフな日程が待ち受けているが、その初戦となる今節。リーグ戦でもここから反転攻勢をかけるために、引き分けが続く流れを断ち切り、前へ向かう勝点3を是が非でも掴みたい一戦となる。
≪試合前日コメント≫
■レヴィー クルピ監督Q:現在、リーグ戦では5試合続けての引き分け。粘り強く勝点1を重ねているとも言えるが、勝ち切れていないとも言える。現状をどう捉えていますか?
「まさにどちらの見方もあると思います。ただ、やはり数字の上で、勝点3が取れておらず、勝点1で終わってしまっていることは良くありません。我々としては、勝点3にこだわらないといけない。明日の試合も含め、勝点3にこだわって戦い続ける姿勢はお見せしないといけないと思っています。また、試合をやる以上、結果は勝ちか負けか引き分けか、いずれか出ますが、それ以上に大事なことはチーム全体のパフォーマンス。それは選手たちにも理解して欲しい部分です。結果とパフォーマンス、その両方が大事だと思っています」
Q:チームの攻撃面について。今週、トレーニングでフォーカスしてきた部分は?
「クオリティーあるアタッカーが揃っているのは間違いないです。いま改善していく部分は、連係を高めていくこと。クオリティーの高い選手たちが、いかに連係を高めていけるか。その部分を意識してトレーニングしてきました」
Q:瀬古歩夢選手が戻ってきたことで、CBの競争は激しくなるが?
「非常に高いレベルで競争していると思っています。安定感があって、ある程度、堅い守備が出来ている部分もあると思っています。これから2ヶ月、試合が続くので、どの選手が出てもいいような準備はできています」
Q:今節からリーグ戦、天皇杯、カップ戦、ACLと公式戦13連戦というタフな日程が続きます。シーズン全体を占う上でも大事な2ヶ月になるが、改めて決意表明をお願いします。
「手短にお答えします。この2ヶ月こそ、チーム全体の力が問われます。選手たちは、そのための準備をしてきたと思っています」
■アダム タガート
Q:前節はチームとしてしっかりボールを握り、タガート選手もゴールに迫りました。周りとの連係など、現在どのような手応えを持っていますか?
「日本に来て、チームに合流してだいぶ時間も経ちましたし、ケガから復帰もできたので、ようやくピッチ内だけのことに集中できる状況になってきました。チームメートとの関係性も良くなる一方だと思っているので、これからが楽しみです」
Q:これまで、2トップや1トップなど様々なポジションでプレーしてきたと思うが、いまの形は、清武弘嗣選手がトップ下にいる1トップでプレーされています。現在の立ち位置で意識しているプレーは?
「2トップや1トップなど、いろんなフォーメーションがある中で、どの形にもメリットはあります。現在、チームは発展途上ですが、これからは良くなっていくしかないと思っています。自分自身、いまはプレーだけに集中できています。1トップでも2トップでも、チームの力になるように、コミュニケーションを取ったり、自分なりに頑張っています」
Q:リーグ戦でのゴールも近そうですね。
「そうですね。日本に来た当初は、隔離期間があったり、自分自身のケガがあったり、アップダウンがあって、波に乗れなかったのですが、ゴールは近いうちに取れる気がします。どのストライカーもそうだと思いますが、1点さえ決めれば、そこからはスムーズにゴールを重ねていくことはできます。その1点が近そうで遠いですが…(苦笑)もうじき、取れそうな気がします。その雰囲気は自分の中にもあります」
Q:周りの選手との連係を高めていくために、周りの選手に要求していることや、要求されていることは?
「一番は、ずっと一緒にプレーすることです。それが一番のコミュニケーションになります。清武選手は英語も少し喋れるので、僕に『どういうプレーが好きなの?』とか『どういった時にパスをすれば喜ぶ?』など、積極的に聞いてくれます。僕も清武選手に『こういう時はどの辺にいたらいい?』など聞くこともありますし、一緒にプレーする時間が続けば続くほど、自分の得意分野も分かってもらえると思います。外国籍選手なので、最初はコミュニケーションを取るのに時間がかかってしまうことは仕方がないと思っていました。ここからどんどん良くなっていくと思っています」
Q:過去、オーストラリアと韓国のリーグで得点王を獲られるなどプレー経験は豊富ですが、その2ヶ国と比べて、Jリーグの印象は?
「3ヶ国とも素晴らしいリーグです。オーストラリアは、背が大きい選手が多く、フィジカルがモノを言うリーグです。韓国は、フィジカルはフィジカルでも、ピッチの端から端まで走り切るスタイルのサッカーです。Jリーグは、その中でもトップクラスのリーグだと思います。その理由としては、日本にはテクニックが高い選手が豊富にいます。あと、リーグの上位から下位まで均等に素晴らしいチームが揃っています。その中で僕もプレーできて光栄に思いますし、さらに輝けるように頑張っていきたいです」