【8/21 横浜FC戦】Match Preview
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≪必勝を期す今節。相手の守備を打開し、先制して試合を優位に進めていきたい≫
天皇杯ラウンド16・サガン鳥栖戦から中2日。再び舞台をリーグ戦に移し、セレッソ大阪は明治安田生命J1リーグ第25節・横浜FC戦に挑む。リーグ戦の前節、セレッソはアビスパ福岡とのアウェイ戦に臨み、1-2で敗戦。アダム タガートに待望のリーグ戦初ゴールが生まれたが、1-1で迎えた90+6分に決勝点を許すダメージの大きな敗戦を喫した。それでも、福岡戦から中2日で行われた鳥栖戦ではリバウンドメンタリティーを発揮。守備時は5バックで相手の幅を使った攻めを抑えると、カウンター中心となった攻撃では清武弘嗣のスルーパスから加藤陸次樹がゴールを決め、1-0で勝利。福岡戦のショックを払しょくすることに成功した。もっとも、その目はすぐに今節へと向けられていた。鳥栖戦後、決勝点を挙げた加藤は、「試合が終わった後もチームの中で、『次が一番大事』という話もありました。中2日ですぐリーグ戦があります。必ず勝たないといけない試合が待っているので、そういう試合でまた僕が決めて、チームの勝利に貢献したいと思います」と話した。リーグ戦では11試合未勝利で、下位との差も詰まってきただけに、そうした状況を打破すべく今節は勝利が必須。中2日での連戦となる過密日程だが、鳥栖戦で見せた一体感を継続させ、チーム全体で立ち向かっていきたい。
横浜FCは、この夏に5人の新外国籍選手を獲得するなど大型補強を敢行。J1残留へ向けて執念を感じさせると、リーグ再開初戦の前々節・名古屋グランパス戦は2-0で勝利。アウェイでの一戦となった前節・ベガルタ仙台戦もスコアレスドローと勝点を積み重ねている。2試合を通じて新加入のGKスベンド ブローダーセンが好セーブを連発。無失点に抑えているだけに、セレッソとしては、相手の守備をどうこじ開けていくがこの試合のポイント。素早いボール回しで相手を揺さぶり、3バックの脇やウィングバックの背後を突いていきたい。守備では、相手のカウンターに警戒し、1トップ2シャドーを抑えることが重要。特にドリブルがうまい松尾佑介がいる左サイドからの攻撃には気を付けたい。チアゴのブラジル時代の同僚でもある、フェリペ ヴィゼウにサウロ ミ��イロといった新たなブラジル国籍FWに仕事をさせないことも重要だ。
今節、セレッソは勝てなければクラブワーストに並ぶリーグ戦12試合連続未勝利となる。そうした不名誉な記録に並ぶことは絶対に避けなければならない。カップ戦では順調に勝ち上がっている中で、リーグ戦でもヨドコウ桜スタジアムでの初勝利を掴み、反転攻勢をかけていきたい。
≪試合前日コメント≫
■レヴィー クルピ監督Q:連戦が戦く中で、メディカルスタッフ、フィジカルコーチと話す機会も増えている?
「そうですね。フィジカルコンディションやケガの有無など、いろんな情報を共有しています。蒸し暑さの中での連戦では、無理すると危ない状況にもなりかねないので、選手起用については慎重に、情報をもらいながら考えているところです」
Q:選手の入れ替えについては、頭を悩ませているのでは?
「どういったタイミングで選手を入れ替えていくかは、監督として考えていかないといけません。日程、技術、戦術、フィジカル、全ての要素を考えた中で、選手の入れ替えについては、常に頭に入れています」
Q:チームについて。前節のアビスパ福岡戦では64%、前々節のベガルタ仙台戦では54%のボール保持率を記録。しっかりボールを回して攻めることはできているが、そこから得点につなげていくために、求めていきたいことは?
「おっしゃるとおり、ポゼッション率は高くなっていますが、得点には結びついていない試合が続いています。ただし、だからと言って、攻守のバランスを崩してまで攻める必要があるかと言えば、そうではありません。完成度の高さで言えば、川崎さんだけは抜けていますが、他のチームは我々も含め、攻守のバランスを含めた完成度を模索しながらやっている側面もあると思います」
Q:横浜FCは多数の新外国籍選手が加入しているが、試合のポイントをどう考えますか?
「確かに補強をしっかりされたということでは、選手個々のクオリティーは上がっていると思います。ただ、加入して間もないことを考えれば、完成度を高めていく段階だと思います。そうした意味では、まだ完成度が高くないであろう状況を、しっかり我々が突いていければと思います。守備では、全��が高い意識を持つことに尽きます」
■松田陸
Q:ショックの残る敗戦を喫した直後だけに、天皇杯ラウンド16・サガン鳥栖戦での勝利は大きかったのでは?
「そうですね。リーグ戦では勝てていなかったので、一つ勝てたことはチームにとってプラスになりました」
Q:天皇杯は3バックをベースに戦ったが、守備の安定が図られた?
「鳥栖戦に関しては、やられないことを大前提に戦って、失点ゼロで抑えたことは収穫でした。システムは監督が決めること。後ろが4枚でも3枚でも、攻撃に出て行くところは出て行くし、守るところは守る。今後もどちらでもやっていけるようにしたいです」
Q:リーグ戦では勝てない試合が続いています。いずれも紙一重の試合が続いていますが、現状をどう捉えていますか?
「本当に、どちらに転んでもおかしくない試合をしていると思いますが、そういう展開にするのではなく、しっかりと自分たちのペースで試合を運んでいくことを全員で目指していきたいです。先制して、勝ち切る試合を見せたいと思います」
Q:横浜FCのストロングポイントの一つとして、左サイドの松尾佑介選手が挙げられるが、勝つためには、やはりしっかり抑えないといけない?
「そうですね。本当にうまい選手ですし、ドリブルもできて得点も取れる選手。そこをいかに抑えるか。ボールを触られる前に潰すとか、徹底していかないといけない。起点を作られないようにしたいです。あと、FWの新外国籍選手も未知なので、最初の数分でどういうプレーをするのかしっかり見極めて対応していきたいです」
Q:サイドの攻防については、逆に坂元達裕選手との縦関係で押し込んでいく形を作れば、相手の良さを出させない状況にもなりますね。
「そうですね。前回対戦時は相手の左サイドから得点も取れたので、こちらが押し込んでいく状況を作って崩していきたいです」
Q:出場停止だった前々節のベガルタ仙台戦は、どう見ていましたか?
「やっぱり右サイドバックを中心に見ていました。全然、悪くないプレーをしていたと思います。チーム全体で言えば、決め切れるチャンスもあったので、そこで決めていれば勝てる試合だったと思います��
Q:現在の攻守の課題をどのあたりに見ていますか?
「もう一歩、攻守の切り替えを早くできればいいかなと。守備では、球際でもう少し寄せること、シュートに対して、もう少し足を伸ばして寄せること。攻撃はリズム良くできていると思うので、サイドチェンジをしたり、ワンタッチも入れていけば、相手の目線も追いつかなくなると思うので、工夫をしてボールを回していきたいです」
Q:ズバリ、今節のポイントはどのあたりでしょうか?
「先制点だと思います」