■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-08-25/
リーグ戦の連勝を目指した今節。ヨドコウ桜スタジアムに湘南ベルマーレを迎えた明治安田生命J1リーグ第26節は、セレッソ大阪にとって厳しい結果となった。
開始2分、藤田直之のロングスローから坂元達裕がシュート。幸先良く試合に入ったセレッソだが、4分、思わぬ形から失点する。湘南の右サイドからのクロスに対し、GKキム ジンヒョンがキャッチするも、ボールの勢いに押されてバランスを崩し、体ごとゴールへ。試合はそのまま続行されたが、VARオンリーレビューの結果、ゴールインが認められ、湘南に先制点を許してしまった。その後もボールは握るも湘南の守備を崩せずにいると、27分、FKからヘディングを決められ2失点目。今節、湘南は高さのあるウェリントンが欠場したが、C大阪は、機動力のある相手FWの背後へのランニングを止めることができない。37分、38分にも決定機を与えると、42分には左サイドを崩され、中央で強烈なミドルシュートを決められた。
アダム タガートに代わって加藤陸次樹が入った後半。最初にチャンスを作ったのはセレッソ。50分、左サイドに流れた坂元達裕が縦に突破してクロス。GKにはじかれたボールを松田陸がシュート。DFにブロックされたが、迫力ある攻撃だった。50分には、第14節・ヴィッセル神戸戦以来の先発となった豊川雄太に代わって高木俊幸が入る。
この流れのまま、まずは1点を返したかったが、52分、次の1点も湘南に与えてしまう。右サイドを湘南の畑大雅に駆け上がられてピンチを招くと、最後は数的不利の中、奥埜博亮が2度シュートブロックするも、3度目を大橋祐紀に決められた。さらに67分、CKから5失点目。試合の流れは完全に湘南に傾く中、セレッソは74分に交代枠を使い切り、懸命に反撃を試みる。加藤陸次樹や清武弘嗣が決定的なシュートも放ったが、相手の粘り強い守備を前に得点を奪えない。
それでも80分、瀬古歩夢が清武とのワンツーで駆け上がり、最後は小池裕太のパスを受けてペナルティーエリア内へ進入すると、相手DFに倒され、PKを獲得。84分、清武が決めて1点を返した。88分にも、清武のスルーパスに抜け出した加藤が決定機を迎えたが、シュートはわずかにクロスバーを越えた。
試合はこのまま1-5で終了。リーグ戦での連勝、公式戦3連勝はならず、ヨドコウ桜スタジアムでの公式戦初黒星を喫した。ただし、ここで下を向いている時間はない。中2日で迎える次節は、アウェイでのガンバ大阪との大阪ダービー。「次、ダービーという、良い舞台があるので、そこで必ず勝ちたい」(豊川雄太)
「アカデミーから育った選手はどのチームよりも勝ちたい相手。アカデミーから育った選手が結果を残せるようにやっていきたい」(中島元彦)と選手は懸命に前を向いた。
連戦が続く厳しい日程だが、今こそチーム全体で団結し、この難局を乗り越えたい。