■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-09-01/
新体制として初のホームゲームとなったJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝・第1戦。リーグ戦に続いてガンバ大阪との対戦となったこの試合、セレッソ大阪の先発はリーグ戦から8人変更。「チャンスに飢えている選手に出場機会を与えるタイミング」と話した前日会見での小菊昭雄監督の言葉どおり、フレッシュな面々がピッチに並んだ。
序盤こそ相手に押し込まれる時間もあったセレッソだが、すぐに主導権を奪い返すと13分に決定機。チアゴの縦パスを松田力がフリック。中島元彦の落としを山田寛人が持ち込んでシュートを放ったが、GK東口順昭に止められた。21分にはキム ジンヒョンのパスを受けた高木俊幸がドリブルで運んでスルーパス。受けた中島が切り返して左足を思い切り良く振り抜いたが、再び東口に防がれた。その後もボランチとして先発した喜田陽を中心にパスを展開しつつ、山田と松田力の2トップが背後を狙うなど、セレッソが押し込む時間が続く。28分には、喜田の縦パスから中島がシュート。アディショナルタイムにも小池のパスを松田力が落として山田がシュート。積極的にゴールへ迫った。守備でも前半はガンバにシュートを1本も打たせず。上々の内容で折り返した。
ハーフタイムには、乾貴士がピッチに登場し、挨拶。「最高のチームを作りたいと思っています」と話すと、サポーターから大きな拍手が送られた。メンバー交代なしで迎えた後半も、立ち上がりから攻勢に出たのはセレッソ。47分、喜田のサイドチェンジを受けた小池が縦に突破してクロス。山田がヘディングで合わせたが、わずかに枠を外れた。小池は51分にもドリブルでペナルティーエリア内へ進入。積極的なプレーで打開を図った。54分にはカウンターからチャンス。山田がドリブルで持ち運び、中島の縦パスが松田力へ。通ればGKと1対1になるシーンだったが、松田力のトラップはわずかにズレた。58分、セレッソにとって最初の被シュートも、井手口陽介のシュートはキム ジンヒョンがセーブした。
両チーム、後半は続々と選手交代を行い、試合を動かしにかかる。72分には、交代で入った坂元達裕が山田とのワンツーでゴール前へ進入。崩したが、シュートは打ち切れず。74分には大久保嘉人のキープから小池がクロス。76分にも加藤陸次樹のキープから裏を取った為田大貴がクロス。ただし、いずれも中とは合わず、シュートには至らない。前半からチャンスを作りながら決め切れずにいると、終了間際の89分に失点。左サイドの守備で乱れが生じると、途中出場した特別指定選手、山見大登に左足でコントロールしたシュートを決められた。失点直後には大久保にチャンスが訪れたが、シュートは打てず、タイムアップ。失点シーンはセレッソにとって2本目の被シュートだったが、これが決勝点に。悔しい敗戦となったが、リーグ戦では出場機会の少ない選手たちがピッチで躍動したことは収穫。今後につながる試合にもなった。中3日の敵地で迎える準々決勝・第2戦でセレッソが準決勝進出を果たす条件は勝利のみ。全員で力を合わせ、逆転での突破を目指す。