■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-09-11/
中2日での北海道コンサドーレ札幌との再戦となった今節・明治安田生命J1リーグ第28節。セレッソ大阪は、前節から先発を4人変更。乾貴士が加入後初先発を果たし、キャプテンマークを巻くと、公式戦2戦連発中の松田力が2トップの一角に入り、左サイドバックには丸橋祐介が戻った。
3日前に敵地で行われた一戦と同様、立ち上がりから相手にパスをつながれ、守備の時間が続くセレッソ。開始2分で迎えたピンチを皮切りに、再三ゴールに迫られたが、これも前節と同様、守備陣がしっかりとしのぎ、相手に得点は許さない。その中で大きな存在感を見せたのが、GKキム ジンヒョン。27分、札幌の決定機で金子拓郎のシュートを至近距離で防ぐと、39分には、菅大輝のミドルシュートがDFに当たってコースが変わった難しい軌道を右手一本でビッグセーブ。相手のタイトな守備の前に、前半はシュートらしいシュートを放つことはできなかったが、劣勢の展開の中、何とか無失点で折り返すことに成功した。
守勢に回った前半から一転、後半は、乾が間でボールを受ける回数が増え、攻撃にリズムが生まれる。51分には、松田力のパスから裏を取った加藤陸次樹が持ち込み、シュート。惜しくも枠を外れたが、この試合、最初のチャンスを作ると、56分には、キム ジンヒョンのパスを受けた乾がDFの背後へパス。抜け出した松田力が倒され、絶好の位置でFKを獲得した。キッカーは丸橋。鋭い左足でのキックが壁に当たってゴールへ向かうと、クロスバーを叩いて真下へ落ちる。ゴールラインを割ったかどうか、微妙な位置でボールは弾んだが、判定はノーゴール。惜しくも先制のチャンスを逃したセレッソだが、64分に山田寛人と大久保嘉人が入り、攻勢を強めると、68分には、その大久保が味方とのパス交換からゴール前に進入したが、シュートは打ち切れず。このままゴールに向かって突き進みたいセレッソだったが、73分、札幌にFKを与えると、菅のキックが壁に当たったこぼれ球の流れから、最後はドウグラス オリヴェイラに詰められた。意気消沈したセレッソは2分後にも、左サイドを破られて失点。試合の流れを渡してしまった。
それでも、ここから猛反撃を開始。80分、喜田に代わって西川潤が入り、原川力をアンカーに残して攻撃の人数を増やすと、84分、瀬古歩夢、西川、大久保とつなぎ、最後は大久保のパスを受けた山田がシュートを放ったが、惜しくもクロスバーを直撃。後半アディショナルタイムにも、交代で入った中島元彦、山田、西川が立て続けにゴールへ迫るなど、最後まで攻め立てたセレッソだが、試合はこのまま0-2で終了。リーグ戦での連勝は2で止まり、小菊体制でのホーム初勝利はお預けとなった。それでも、「次、すぐACLがあって、またホームでできる。そこは何としても勝って、みんなでホームで喜びたい」と試合後に乾も話したように、チームの視線はすぐに先へと向けられた。中3日で迎えるAFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16へ気持ちを切り替え、必勝態勢で大一番に臨みたい。