■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2021-10-06/
ホーム&アウェイ2試合の結果で争われるJリーグYBCルヴァンカップ準決勝・浦和レッズ戦。アウェイでの第1戦に臨んだセレッソ大阪は、直近のリーグ戦、明治安田生命J1リーグ第31節・大分トリニータ戦から先発を4人変更。山田寛人が2トップの一角に、奥埜博亮がボランチに入り、丸橋祐介と松田陸が両サイドバックに戻った。
立ち上がり、浦和にボールを持たれたセレッソは、[4-4-2]でセットし、構える形で対応。集中した入りを見せたが、浦和の左サイドに対する守備で後手を踏む。12分、浦和の左CBアレクサンダー ショルツが持ち上がり、フリーになった山中亮輔のクロスから失点。西尾隆矢と瀬古歩夢の間に入ってきたキャスパー ユンカーに決められた。その後も浦和のペースで試合は進んだが、セレッソも坂元達裕を起点にサイドの裏を取り、攻め込むシーンを増やしていく。37分、前線でのパスミスからカウンターを受け、江坂任に抜け出された場面では、西尾が戻って対応。あわや2失点目かというシーンを防いだ。すると、39分、この試合、セレッソにとって最初の決定機が訪れる。加藤陸次樹が高い位置からプレスをかけると、相手DFのクリアを跳ね返したボールが山田に入る。ここで山田は相手DFの股を抜いてシュートを放ったが、GKの好守に防がれた。先制こそ許したセレッソだが、飲水タイム前後からペースを掴みかけて、前半を折り返した。
後半、セレッソはプレスの位置を上げ、前から積極的にボールを奪いにいく。52分には、プレスを外され、再び山中のクロスからキャスパー ユンカーでピンチを招いたが、ここは瀬古が体を寄せて防ぐと、56分、立て続けに決定機を創出。セカンドボールを拾った原川力のパスを受けた乾から丸橋とつなぎ、丸橋のクロスに加藤がヘディング。崩した形だったが、シュートは惜しくもクロスバーを直撃した。この後、再びセカンドボールを拾い、今度は右サイドを崩すと、乾貴士が深い位置からクロス。ニアで山田が合わせたが、シュートは再びクロスバーに当たった。
後半はセレッソが厚みのある攻撃を仕掛けていくと、66分、ついに同点に追い付く。キャスパー ユンカーから瀬古がボールを奪ったところが起点となり、素早く前にボールを付けると、右サイドで受けた坂元がドリブルで運ぶ。切り返しからの左足クロスを警戒したDFの動きを逆手に取った坂元が縦に進入して右足でクロスを上げると、うまくCBの視界から消えた山田がファーで合わせてネットを揺らした。勢いが止まらないセレッソは、69分にも決定機。相手のバックパスをカットした山田から加藤にパスが入り、加藤がダイレクトでシュートもGKに防がれた。74分、今度は丸橋から斜めのパスを受けた加藤が反転してシュート。強烈な弾道を描いたが、ここもGKにはじかれ、クロスバーを直撃。勝ち越しゴールとはならなかった。
試合終盤は再び浦和が攻勢を強め、セレッソは我慢の時間帯に。83分には、キャスパー ユンカーの際どいシュートをキム ジンヒョンが好セーブ。終了間際にも深い位置まで攻め込まれたセレッソだが、全員で体を張ってゴールは阻止。試合はこのまま1-1で終了。先制される難しい展開を山田のアウェイゴールで追い付き、ファイナル進出を懸けたホームでの第2戦につなげた。