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【12/4 清水戦】Match Review

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2021-12-04/
清水エスパルスのホームに乗り込み、今季のリーグ最終戦に臨んだセレッソ大阪。引退を表明し、この試合がJ1ラストマッチとなった大久保嘉人も前節に続いて先発。加藤陸次樹と2トップを組んだ。
2004年以来、J1リーグでは勝利がない“アウェイ清水”。セレッソにとっての鬼門を打破し、連勝でリーグを締めたい一戦だったが、序盤から清水の攻撃を受け、守勢に回る展開に。1分、3分とサイドからのクロスでピンチを招くと、CKから決定的なヘディングも浴びたが、ここは松田陸がクリアし、失点は免れた。
次第にセレッソも落ち着きを取り戻してボールを握る時間は増えたが、中を締めてミドルゾーンで構える清水に対し、ボールを縦に入れることができず、シュートまで持ち込めない。強風が吹きつけるピッチコンディションの中、前半は追い風を選択したセレッソだが、パスが風に流されるシーンも目立った。 思うように試合を運ぶことができずにいた中、34分、瀬古歩夢から奥埜博亮にいいパスが入り、清武弘嗣、加藤とつなぎ、清水の守備ブロックを崩すと、最後は加藤がペナルティーエリアの外からミドルシュート。強烈な弾道がゴールへ向かったが、惜しくもポストを直撃した。ただし、この一撃で流れを変えると、直後の35分、CKから先制に成功。風にも乗った清武の鋭いキックがファーサイドへ向かうと、合わせたのは大久保。シュート性のボレーを叩き込むと、これが相手DFに当たってコースが変わり、GKの手もはじいてゴールイン。サポーターの前で決まったゴールに、ベンチを含めた選手たちも一斉に沸き上がった。記録としてはオウンゴールになったが、「自分が蹴ったボールで相手に当たって入ったので、自分が決めたときと同じぐらい嬉しかった」と大久保。開幕戦に続き、またしても千両役者ぶりを発揮した。
劣勢の展開で奪った先制点を生かし、試合を優位に進めたかったセレッソだが、前半アディショナルタイムにセットプレーから同点に追い付かれると、後半開始早々、西澤健太にミドルシュートを決められ、逆転を許してしまう。ここから前半以上にボール支配率を高めていくセレッソだが、集中力を高く保つ清水の守備を崩すことができない。71分、小菊昭雄監督は中島元彦と豊川雄太を投入。
すると、清水のライン間でボールを受けてさばく中島が攻撃のテンポを上げて活性化。76分には、瀬古を起点に崩し、最後は坂元達裕が左足で巻いたクロスを中に入れると、大久保がヘディングでうまく合わせたが、GKの好守に阻まれ、同点とはならなかった。
この後、清水のカウンターは西尾隆矢が防ぎつつ、中島がミドルシュートを放つなど、何とか同点に持ち込むべく奮闘を続けたセレッソだが、最後はディフェンスラインを5枚にして固めてきた清水の守備を破れずタイムアップ。勝ってJ1残留を決めるべく、攻守にアグレッシブな姿勢で襲い掛かってきた清水を前に、セレッソは逆転負けを喫した。この結果、リーグ戦の最終順位は12位に。昨季の4位から大きく下げる悔しい結果に終わったが、今季のセレッソには、まだ残された試合がある。浦和レッズとの天皇杯準決勝、そしてその先のタイトル獲得へ向け、今節の内容も糧に、再びチーム全体で団結して大一番へ向かいたい。

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