■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2022-02-23/
こちらも開幕したJリーグYBCルヴァンカップ。セレッソ大阪は、ガンバ大阪、鹿島アントラーズ、大分トリニータと同組のAグループに入り、初戦はガンバとのアウェイゲームとなった。先発は、リーグ開幕戦から10人を変更。右サイドバックの松田陸を除く総入れ替えで臨んだ。
良い試合の入りを見せたセレッソは、7分、早くも先制に成功する。鈴木徳真のFKに為田大貴がバックヘッドで合わせ、ゴールに流し込んだ。為田にとっては、これが嬉しいセレッソでの初ゴール。ベンチも含めて笑顔が弾けた。この試合、セレッソは、上門知樹と北野颯太の2トップから始まる連動したプレスがハマり、相手CBからボランチに出るパスに狙いを定め、何度もカット。24分には、力強いボール奪取から北野が自ら持ち運んでシュート。決定機を作った。28分には、中原輝のパスから松田が背後を取ってクロスを上げるなど右サイドの縦関係も機能。前半は終始セレッソが試合を優位に進めると、41分に追加点。今度は松田のパスからペナルティーエリアの角を取った中原がDFに囲まれながらもキープ。落としを受けた上門が強烈なシュートを逆サイドネットに叩き込んだ。
2点リードで迎えた後半も、セレッソのペースで試合は進む。51分には、中原の縦への突破から折り返しに北野がシュート。惜しくもクロスバーを越えたが、2分後に再び北野に決定機。今度は鈴木のパスに抜け出した上門の折り返しに合わせたが、ここは相手DFのカバーに遭い、ゴールならず。すると、59分、一瞬の隙を突かれて1点を返されると、直後に宇佐美貴史と倉田秋を投入してきたガンバに対し、セレッソは劣勢に。63分のガンバの決定機はGK清水圭介がビッグセーブで防いだが、74分、CKのセカンドボールを拾われ、クロスから失点。瞬く間に同点に追い付かれた。
ただし、「追いつかれた後も勝つことだけを考えていた」と試合後に中原も話したように、この状況にも誰一人、下を向くことなく試合を盛り返しにかかる。ここで重要な役割を果たしたのが、72分に投入された清武弘嗣。82分、中原へ絶妙なスルーパスを通して決定機を演出すると、直後は自身もゴールに迫り、迎えた84分。鈴木のパスを受けた中原がドリブルで運び、清武へ預けると、清武は丁寧なパスを、こちらも途中出場の新井晴樹へ送る。快速を飛ばした新井がワンタッチで縦に加速し、並走するDFを抜き去り右足アウトで中へ折り返すと、合わせたのは中原。鮮やかな連係でセレッソが勝ち越しに成功した。
中原、上門、鈴木と新戦力が大阪ダービーという大舞台で躍動したセレッソ。途中、ガンバの猛攻に遭いながらも最後は振り切ることに成功し、アウェイの一角をピンクで染めたサポーターと喜びを分かち合った。グループステージ突破へ向け、最高のスタートを切った。