「セレッソ大阪サポーターズコンベンション2022」レポート
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2022年2月11日(金・祝)にセレッソ大阪サポーターズコンベンションが行われました。
(以下は2月11日時点の情報に基づいた内容となっております)
■森島寛晃社長
本日、コロナ禍ではありますが、セレッソ大阪が目指す姿、考え方を皆様に直接お伝えしたいと思い、ヨドコウ桜スタジアムで、このような形でサポーターズコンベンションを行うことになりました。
早速ですが、2021シーズンの振り返りからお話をさせていただきます。2021年も新型コロナウィルスが猛威を振るう中、無観客や入場制限下での試合もありました。その中で、「長居をピンクに染めなあかん!」というプロジェクトを実施させていただきました。皆さんにサポートをいただき、選手の力となって試合をすることができました。重ねて御礼を申し上げます。ありがとうございます。また、2021シーズンは、クラブ初のクラウドファンディングを実施致しました。クラブの理念実現、具体的には新しいスタジアムの運営、そして強化や減収の補填を目的としてクラウドファンディングを実施致しました。行うにあたり、趣旨や時期、皆様にしっかりとお伝えできなかった部分はございました。そうした中でも、1590人の方から3400万円のご支援をいただくことができました。本当にありがとうございます。そして、本日、皆様にもお越しいただいておりますヨドコウ桜スタジアム、昨年の7月17日にこけら落としが行われました。このスタジアムは、サポーター、地域住民の皆様、パートナーを始め多くの企業、団体の皆様からいただいたご支援で出来ております。皆様の協力なくして、この素晴らしい最高のスタジアムはできなかったと思っております。
2021年、トップ3,そしてタイトルを目指して1年を戦ってきましたが、サポーターの皆さんの期待に応えることができませんでした。大変、申し訳ございません。このヨドコウ桜スタジアムは、みんなの思いが詰まったスタジアムです。常に感謝の気持ちを持って、2022年も皆さんの期待をしっかりと受け止めて、一緒に戦っていきたいと思っております。
2021シーズンの売上実績です。2020年の29億1千5百万から36億2千6百万と売り上げは伸びておりますが、クラブにとっては赤字ということで着地しております。2022年は何としても黒字必達ということで、クラブとして、しっかり取り組んでいきたいと思っております。
昨年もクラブ理念についてお話しましたが、クラブが目指す姿は、ミッション、ビジョン、行動指針に基づいて策定しております。ミッションは、使命、やらなければならないこと。「サッカーを核とする事業を展開し、夢・希望・感動にあふれたスポーツ文化の振興と地域社会の発展に貢献する」。これはJリーグの他のクラブも同じようにミッションとして掲げていると思いますが、夢・希望・感動に、セレッソらしさも入れてあります。ビジョンは、目指す姿ということで、大きく3つ、策定しております。「大阪のシンボルとして、アジア、そして世界に咲き誇るクラブになる」「最高にワクワクするエンターテインメントを提供するクラブになる」「スポーツとその関連領域を牽引する育成型クラブになる」。このミッション、ビジョンを実現するために、日々の行動を見直す行動指針も策定しておりますが、本日は割愛させていただきます。
2022年のスローガンは、「SAKURA SPECTACLE」です。SPECTACLEとは、壮大なショーという意味ですが、魅力あるスタジアムで選手が魅力あるプレーで躍動して、サポーターを始めとするセレッソファミリーの皆さんの心を動かして、ワクワクする。これがSAKURA SPECTACLEの意味になっております。この理念をもとに、新たに中期戦略、2022シーズンの方針を策定しております。クラブとして、みんなで同じ方向を目指して、ブレずに目標に向かってやっていきたいという思いで今シーズンもやっていきます。ぜひ、皆さんも一緒にセレッソ大阪と戦っていただければと思います。
■宮島武志社長室長
中期戦略について説明させていただきます。部分的には、すでに実行しておりますが、そこも含めて、改めて説明させていただきたいと思います。3つのビジョンに基づき、中期戦略として目指す姿を設定し、単年度の方針に展開しております。今回は、この6つの項目について、説明させていただきます。
3つのビジョンを構成するエッセンスとして、グローバル、サッカーの面では攻撃型、事業の面ではエンターテインメント、そして育成型と、3つのキーワードに挙げられると考えています。
6つの項目については、3つのキーワードを軸に表現しております。クラブの目標としましては、グローバルの視点では、Jリーグの中でACL出場回数のトップ3を目指します。現状の回数では、2024年までにトップ3に入ることはできないですが、長期的に、ここを目指していきます。攻撃型の視点では、サッカーの醍醐味はゴールにあると考えていますので、ゴール数やシュート数、そこに持っていくためのチャンスの構築率、攻撃面でのスタッツを重視して、トップ5を目指します。育成型の視点ということでは、欧州リーグに2年に1人以上、選手を輩出する。日本代表に、セレッソの選手が常に1人以上いること。アカデミーからの昇格人数が、毎年平均1人以上。こうなる状況を目指していきます。
次にプレー方針です。先ほど、ビジョンにもありましたが、アジア、世界で戦えることを前提としていますので、海外で通用するクラブになっていくことを目指していきます。先ほども申しましたが、ゴールに醍醐味があると考えていますので、ゴールに向かい、ゴールにつながるプレー、スピード感溢れるプレーでファンの皆さまを魅了していきたいと考えています。育成型に関しては、練習のみならず、試合でプレーをすることを成長の機会と捉え、選手の可能性を伸ばす、このような方針でいきたいと思います。
3つ目はチーム編成です。ここは現状と同じく、即戦力の外国籍選手を活用しながらチーム編成をしていきます。実力とマーケティング価値を兼ねた選手も獲得しながら、サッカー、事業の両方で成果を狙っていきたいと考えています。セレッソは攻撃型のサッカーを志向していきますので、攻撃面で特長ある選手を優先して獲得するとともに、技術面でレベルの高い選手を中心にチーム編成をしていく。このような方針でいきます。育成型クラブとしましては、将来性ある原石を獲得し、若手にチャンスを与え、成長を促す。若手とベテランが融合した、平均年齢の若いチームを目指します。今シーズンの編成で言いますと、平均年齢は27.5歳です。昨季より約2歳、若返っている編成となっています。
次に選手の育成方針ですが、他クラブの選手から「セレッソに行けば成長できる」と。そういった評価をいただけるクラブになるために、選手の育成は、より強化していきたいと考えております。坂元選手や瀬古選手のように、海外移籍を希望する選手に対しては、クラブとして積極的にサポートしていきたいという方針です。アカデミーの内容もたくさんあるのですが、こちらに関しては、後ほど丸山アカデミーダイレクターから説明がありますので、私の説明は割愛させていただきます。
次に、コーチ・スカウトの育成です。選手の育成のために欠かせないのがコーチの育成、成長です。留学や視察、他クラブとの交流など、多様な指導機会を作り出し、トップ選手を育成できるスキルを身に付けていきます。また、トレーニングや試合でたくさんのデータを得て分析していますが、チームを勝利に導くための戦術をチームにきっちり落とし込めるレベルの高いコーチ陣を育成していくということです。トップチームからスクールまで、セレッソには数多くのコーチ陣が在籍していますが、コーチ陣がカテゴリーを超えて交流をしていくことで、それぞれのスキルを交換し合うということで、コーチングスキルを高めていきます。スカウトですが、世界中の選手のデータベースを使いながら選手を選び、スカウトのネットワークを活用して、広いネットワーク網で選手を探しております。そうしてスカウトの目を養いながら、将来性のある原石を獲得する。このような方針で進んでいます。
最後に、ファン・サポーターの皆様に関することです。日頃からセレッソ大阪を応援して下さるファン・サポーターの皆様に対して、今後も価値提供を高めていくことは大前提です。その上で、将来を見据えて、海外、特に東南アジアのサッカーファンを取り込んでいく必要があると考えています。もちろん、セレッソ大阪はプロのサッカークラブですので、試合に勝つことが大前提になければならないと考えています。ただし、勝つことが全てではなく、セレッソが目指す攻撃サッカーで、ファン・サポーターを魅了することも合わせて追求していかないといけないと考えています。また、サッカーという競技だけではなく、このスタジアムでは、スタグルやグッズ、家族で楽しめるイベント、小さなお子様が来ても楽しめるキッズルームのような施設もプラスαで提供して、特別な1日を過ごしていただけるエンターテインメントも継続して提供していきます。クラブのストーリー、選手のストーリーですが、このクラブのルーツを辿ると、1957年に、ヤンマーの工場のメンバーが立ち上げた、サッカー好き14人で立ち上げたクラブがルーツとなっております。そこから60数年経っていますし、セレッソ大阪としても30周年を目前としています。特にこの30年、皆様とともに作り上げてきたクラブ、このストーリーを大事にしていきたいと思っておりますし、この後のストーリーも皆様と一緒に作り上げていきたいと考えております。中心に輝いてきたのが選手の方々です。過去の選手、現役の選手がどうやって選手になったのか、また、引退後はどうしているのかも知っていただいて、よりセレッソを好きになっていただく、このような取り組みをやっていきたいと考えております。今、6つの項目について説明させていただきました。セレッソ大阪を構成するファミリーの皆様と、セレッソらしいアットホームで、魅力あるスタジアムを作り上げて、ファン・サポーターの皆様に、このスタジアムにもっとお越しいただきたいと考えております。皆様からお預かりしたお金をチームに投下しまして、さらに強いチームを作り、チームを勝利に導きたい。その勝利がさらに利益を生んでいきます。そうしたスパイラルを目指して、そのための指標を作り、目標を設定し、中長期的にチームを作り、クラブ経営を行っていきたいと考えております。
■猪原尚登事業部長
事業部の方針を説明させていただきます。まず、今シーズンのユニフォームの販売で、該当するお客様にメールが届かなかったり、対応のところで後手になっている部分があり、大変申し訳ございませんでした。クラブとして原因を追究して、改善に努めて参りますので、引き続きよろしくお願いいたします。
先ほど、社長の森島より売り上げ実績の報告がありましたが、詳しく昨年の数字を説明させていただきます。20年、21年の実績を入れさせていただきました。試合収入に関しては、20年より少し伸びております。広告収入も数字を伸ばすことができました。物販収入も同じように伸ばしていくことができたのですが、社長からありました通り、今季は赤字になります。今後、どう目標値を立てていくか、皆様にご説明させていただきます。
中期戦略の中で、事業部が目指す姿を5つ上げております。事業部の中には、チケット、ファンクラブ、グッズ、パートナー・スポンサーを対応するグループ、そして試合を運営するグループがございます。すべてのグループの中で、中期計画を策定して、取り組んでいます。まず、誘いたくなるエンターテインメントの実施。ファンの皆様を拡大して、ヨドコウ桜スタジアムを満員にしていくということです。2つ目ですが、スタジアム以外でもセレッソを感じていただけるグッズ展開を行っていきます。3つ目ですが、パートナーの価値を最大にして、上位パートナー、より支援していただくパートナーを獲得していきます。4つ目ですが、ホームゲーム、安心、安全かつ快適なスタジアム運営を行ってまいります。最後に、宮島からの中期戦略でグローバルという説明があったのですが、海外戦略も含む新規事業を模索しながら、しっかり構築していく。そういうところを中期戦略として策定させていただいております。
それらを踏まえて、今シーズン、我々事業部としてどのような方針でいくのか、目標値をどう設定しているのかを説明させていただきます。まず、ファンマーケティング部門。ファン・サポーターの皆様とどう取り組んでいくかです。まず、一つ目です。ミドル、コアというのは来場回数ごとに決めさせていただいております。ミドル、コアの皆様を増やしていくことが一つの目の方針になります。2つ目ですが、休眠層、コロナ禍で20年、21年はご来場いただいていない方に、もう一度スタジアムに来ていただく、ファンになっていただくことを取り組んでいきます。最後です。関心層・ライト層。年間、2回程度しかお越しいただけない方に、もう1回、2回来場していただき、何とか3回以上来場していただくようにいくようにしていきます。皆様にスタジアムへお越しいただくことに取り組んでいこうと考えております。具体的にですが、ホームゲームのイベント計画を色々と考えております。昨日発表させていただいた部分、これから発表させていただく部分が含まれております。ホームゲームが開幕して3試合で、こうしたキャッチコピーを用いて、色んなイベントに取り組んでやっていこうと思っています。ホームゲーム開幕のサンガ戦は、霜降り明星のせいやさんに来場していただきます。昨年も、我々は吉本さんと一緒になって色々なイベントを行いましたが、今年もこういった形で取り組んでいこうと考えております。続いて、現在、検討中の、シーズンを通したイベントの企画です。吉本芸人さんによるトークショーを、試合前に場外のイベントブースで行う予定にしています。また、親子で楽しんでいただくオリジナルのアトラクションを、現在、計画して進めております。そして、来場者の方、家族でご来場していただける施設の充実ということで、昨シーズン、ヨドコウ桜スタジアムをオープンした時点で、バックスタンド側にキッズルームを開設し、小さなお子様と一緒に試合を見ていただくスペースも設置させていただいております。託児所もバックスタンドに設置する予定にしております。こういった形で、家族でご来場いただいても安心して試合を観戦していただく準備をしています。先ほど、スタジアムのイベントのところでもお話させていただきましたが、色んなイベントにチャレンジし、皆様から好評いただいたイベントは定番化して、セレッソの試合に来て良かった、サッカー以外でも色んなことを楽しめると思っていただけるように取り組んでいきたいと思っています。
続いて、グッズです。スタジアム以外でもセレッソを感じていただくグッズ販売。アパレルを含む普段づかいできる商品を充実していきます。すでにストアに行っていただいた方もいらっしゃると思いますが、タオルマフラー、ベアなど、全選手対応の商品を揃えていきます。昨シーズンも期間限定ショップをいくつかオープンしましたが、そういったことも継続して行っていきます。ストアにはすでに並んでいますが、ロゴマークを使って、アパレルの商品展開を行います。タオルマフラーなど、一部商品の全選手対応になります。よろしければ、このコンベンションの終わりにぜひお立ち寄りいただければと思います。
続いて、パートナー、スポンサー部門の方針です。我々はスポンサーの皆様をパートナーと呼んでおります。そのパートナーの皆様の価値をどれだけ上げていけるか。よりパートナーの皆様の価値を上げながら、しっかり上位パートナーを獲得していくと。具体的には、色んなパートナーのカテゴリーがあるのですが、ゴールドパートナー以上の企業を獲得していくこと。そのために、パートナーの皆様のニーズに応えられるような新商品、メニューを開発していく。そして、パートナーシップのバリュー、価値をしっかり上げていくことを、この部門のメンバーには取り組んでもらいます。具体的に、どうやって価値を上げていくのか。企業さんの価値、ブランドを、まずはセレッソのサポーターの皆様へ訴えかけていく。そして、その企業の事業へ、我々と取り組んだことがプラスになっていることをお伝えしていく。課題を一緒に解決していく。このスタジアムで、どうやって課題を解決して、事業を活性化できるか。企画を立案して、実行して、パートナーを獲得して、クラブの売り上げを上げていきたいと考えております。
続いて、スタジアム運営が目指す姿です。引き続き、今シーズンもコロナ禍での試合開催となります。その中で、感染予防対策の徹底と安全を優先した競技運営を前提として、最高の体験を皆様に提供していくことを目指していきます。観戦時の現時点でのルールですが、現在、大阪はまん防ですが、その場合、2万人制限での開催となります。もし緊急事態宣言になった場合は1万人制限での開催となります。その場合、去年と異なる点は、前後左右、一席空けずに開催しても良いという政府のルールに基づいて、Jリーグ、自治体とこういうルールを設けております。引き続き、入場時の検温、消毒、マスクの着用を皆様にお願いさせていただきます。声を出しての応援は禁止になります。次の2つが去年と異なるところです。今シーズンから自由席の運用を行います。自由席のお客様には、座席の登録を、座った時点でしていただくことになります。ご協力をお願いします。また、先行入場の際、自由席の方は、ご自身以外の過剰な席取りは禁止させていただきます。こちらを必ず守っていただいて、皆様が快適に観戦できるようにご協力いただきたいと思います。先行入場についてです。土曜、日曜、祝日の場合、ソシオ先行のスタートは、キックオフ2時間半前。一般入場はキックオフ2時間前とさせていただきます。ソシオの皆さんの先行入場の順番ですが、ゴールド会員から順番にさせていただきます。こちらは、Jリーグ公式アプリのクラブJリーグを用いた事前申し込み制でスタートさせていただきたいと思います。
説明させていただいた取り組みを行いながら、事業部として、こちらの数値目標を今年は達成し、森島社長からもありました通り、しっかり黒字化を目指していきたいと思います。最後に、去年、来場者の皆様に満足度調査をさせていただきました。この場で、少し結果をご報告させていただきたいと思います。ヨドコウ桜スタジアムで試合が始まって3試合、満足度調査をさせていただいて、川崎戦、名古屋戦で改めて調査しました。最初の3試合、満足度は83%でした。改善点として挙がった感染対策、飲食の種類について、重点的に改善に取り組みました。その結果、勝負の結果に左右される部分もありますが、最終的に名古屋戦は90%というところで終わっております。調査結果のサマリーを最後にお話しさせていただきます。男性7割女性3割、大阪府外はやはり少なくて20%ほど。回答者の44%はファミリーの方でした。ご要望いただいているのは、イベントが少ない、帰りの導線、トイレ、ゴミ箱設置、飲食の混雑です。セレッソについてどういう風に思っているのかということでは、身近である、親しみがある、育成に力を入れている、スター選手が多いというのが、今回、伸びているところでした。チケット関連のところは、シーズンシートがシーズン途中から販売や入場制限の中でやっていることもあったので、毎試合ごとチケットを購入していただいている方の満足度は改善できている部分があります。Jリーグチケットで購入していただいているのですが、席の選びやすさ、価格が改善しているとありました。最後に、来場者やスタジアムとはあまり関係ないところですが、こちら、変えるつもりはなく、一度伺いたくご質問させていただきました。エンブレムとロゴの変更は否定的。セカンドエンブレム、アパレルで使うようなエンブレムロゴの存在は皆様から肯定的でした。今シーズンも、こういったアンケートをさせていただきながら、お声を聞かせていただいて、しっかり満足いただけるような運営をしていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
■梶野智チーム統括部長
まず始めに、昨シーズン、リーグにおいて12位、内容的にも面白くない試合をしてしまい、皆様にお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
改めまして、今シーズンのチームの方針、編成についてお話します。先ほど、宮島から話があったように、クラブの中期戦略に沿ったチーム編成になっております。セレッソ大阪が目指すサッカー。常に攻撃のためにプレーする。攻守に渡って仕掛ける。そして、アカデミーからの育成。また、他クラブから加入して育成という意味での育成型クラブ。そして、一番大事な、常に勝ちにこだわる勝者のメンタル。これを3本の柱としております。
今シーズンのチーム編成におきましては、同じポジションに同じくらいのレベルの選手、レベルの高さが変わらない選手を2名配置しました。そして、得点力アップのために、外国籍選手でもポジションを争うようにFWを揃えました。ユースからの昇格も含めた才能ある原石の育成。この3つの方針でチーム編成をしております。
今シーズンの目標としては、セレッソが最初にアジアに出た時から変わらず、やはり我々はアジアへ向かう。ですので、リーグ3位以内。そのためには、最低でも勝ち点60得点55失点34。昨季は勝ち点48得点47失点51でした。この数字については、始動時に監督の小菊から選手全員に共有しております。そして、昨年あと一歩で獲れなかったタイトル。リーグもそうですが、ルヴァンカップ、天皇杯でタイトルを狙っていくことを目標としております。
今から選手の紹介をします。GKですが、昨シーズンは3名体制でしたが、今年は2名の新しい選手を加え、アカデミーの春名を加えた、4プラス1の5名体制になります。ディフェンスラインです。両サイドバックで熾烈なポジション争いが繰り広げられると思います。新たに4名を加えた9名のディフェンスラインです。シーズンの終わりで坂元が移籍をしました。しかし、坂元の抜けた穴もしっかりと埋めることができる新加入選手4名を加えた12名のMFです。得点力があり、実績のある選手を加えた5名のFW陣です。
ここから、新加入選手のプレースタイルの紹介をしていきます。清水圭介。安定感があって、フィードセンスもあるベテランGKです。今までずっとジンヒョン頼りでやってきました。もちろん、ジンヒョンは素晴らしいGKですが、彼も安心して任せられます。真木晃平。シュートストップとビルドアップに特長がある若手GK、プロ2年目です。山下達也。セレッソでの実績もあり、ベテランの域に達している選手です。改めてキャンプで彼の姿を見て、的確なコーチング、守備陣をまとめる役割、そして、グラウンドの中ではもちろんですが、グラウンド外でも手本となる存在です。山中亮輔。距離や角度に関係なく、左足から放たれるキック力と精度は、見ている人が驚くほどの威力があります。それだけではなく、スピードやスタミナ、走力にも長けています。毎熊晟矢。大学までFWの選手でした。長崎で右サイドバックに転向して、攻撃的にセンスのある、前への推進力のある右サイドバックです。得点につながるプレーをしてくれると思います。舩木翔。2年間セレッソから離れて他クラブで修行しておりました。その2年は本人にとっては苦しんだ経験になったと思います。今年、セレッソに戻ってきて、彼自身も勝負に懸ける思いでキャンプに取り組んでおります。鈴木徳真。派手さはないですが、ミスが少なく正確なプレーと正確なポジションで常にチームのことを考えた、献身的なプレーが特長です。中原輝。右サイドから切り裂いてカットインする左足のシュート。カットインからの切り返しは坂元でしたが、彼に関しては、カットインしてから左足のミドルシュートはJリーグでもトップクラスのプレーヤ―です。岡澤昂星。運動量と基本的な技術があり、止める・蹴る、それをしっかりとできる、U-18からの昇格の風間チルドレン1号です。上門知樹。彼の特長は、距離関係なく威力のあるナックルシュート。いわゆるブレ球ではなく、高いところに飛んでカクンと落ちる。これはJリーグでも彼しかできないと思います。得点という数字においては、琉球でも岡山でも数字を残していますので、セレッソでも数字を残してくれると思っています。ブルーノ・メンデス。セレッソで活躍しているのは証明済みで、攻守に渡ってスピードとパワーがある選手。相手にとって嫌なFWです。清武との阿吽の呼吸もあり、キャンプから、いいコンビネーションを見せています。ジェアン パトリッキ。日本代表の守田選手と同じ、ポルトガルのサンタ クララでプレーしていた選手です。スピードあるドリブルで相手を翻弄する。それがプレースタイルです。
そして最後に、育成型クラブとして、北野颯太、石渡ネルソン、春名竜聖、アカデミーから3選手を2種登録します。アカデミーとトップの練習を行き来しながら、Jリーグでも試合に出していこうと思っています。彼らは一緒に宮崎キャンプをしてきました。改めまして、この3人、特に北野颯太はデビューも近いと思います。この後、丸山アカデミーダイレクターとバトンタッチしますが、今年、さらにアカデミーとも連係して、しっかりと若い選手を育成したいと思っております。
■丸山良明育成部長兼アカデミーダイレクター
私の方からはアカデミーの方針を皆様に説明させていただきたいと思います。「SAKURA SPECTACLE」を体現する選手を育てる。これはトップチーム、アカデミーと変わらない黄金の一貫性です。アジアを、世界を魅了するスケールの大きな選手を育てていきます。「SAKURA SPECTACLE」とは、どういうことか。皆様とともに作り上げる魅力的なスタジアムで、あの選手のあのプレーが見たい。あいつを応援したい。選手が魅力あるプレーをし、セレッソファミリー一人ひとりの心を動かす。そういうプレーを表現すること。我々は、最高にワクワクするエンターテインメントを提供していきます。この場所に、アカデミーから選手たちを輩出していきます。
一体、そのために何をしていくのか。全ての構成要素の最小単位である、圧倒的な選手、圧倒的な個人、この個人の追求をしていきます。誰かの影に隠れる選手ではなく、個人が一人ひとり圧倒的であるということです。その個人の何を追究していくのか。技術です。我々は、ボールを操る、体を操る、頭を操る、この3つを技術として定義した中で、この技術を追究していきます。そして、圧倒的な選手を作るためには、圧倒的な指導者、圧倒的なスタッフでなければならない。アマチュアの指導者からはプロの選手は生まれません。我々が目指す本物のプロ選手を生み出すための指導者、スタッフになっていくことを求めていきます。圧倒的な選手、個人とは、どういうことなのか。技術、質を追究していける選手。何気ない2人1組の対面パスをどういう意識を持ってやるか。トレーニングのためのトレーニングなのか、試合を意識しているか、試合なら、どの試合を意識しているか。大阪府のリーグ、関西のリーグ、全国大会、トップ、代表、アジア、世界、W杯、チャンピオンズリーグ、どの目線でトレーニングをしているか。今いるところに留まらない。こうした技術を追求できる選手です。圧倒的な技術を持ち、知恵に変えられる。ボールを自由自在に操る。体を自由自在に操る。溢れ出るアイディア。相手をアッと驚かせる。見る人をワクワクさせる。こうした知恵に変えられる選手。そして、人のせい、モノのせいにしない。難しいですよね。目指すべきレベルが高くなればなるほど、色んなストレスもあります。ときには監督のせい、スタッフのせい、仲間のせい、グラウンドのせい、矢印を外に向けてしまいがちです。しかしながら、全ての矢印を自分に向けることができるか。こうした選手を求めていきます。
そして、勝負を決められる選手。決定的な大事な試合で、勝負を決めるシュートを決められるか、ラストパスを送れるか、体を張れるか。また、魅せられる選手。君のプレーでスタジアムに観客を呼ぶことができるか。全てを自分で解決できる選手。我々は人工のジャングルという言い方をしますが、ジャングルの中で生き残るためには自分で武器を作り、身にまとうモノも自分で身に付けて、相手を判断して、生き抜いていかないといけません。何か一つの項目をクリアすれば生き抜けるわけではない。色んな能力が求められます。そうした中で生き抜いていける選手を育成していきます。
2021シーズン、新体制の下、浸透を図ってきました。そして、2022シーズン、選手、スタッフ、クラブ、アカデミーとしても成長速度を上げていきます。そのためにやっていくこと。プロフェッショナルコーチの育成。皆様もご存知の通り、昨年から風間技術委員長に就任していただきました。指導者講習会を今シーズンも実施しています。昨日も酒本アンバサダーがスクールの指導者講習会に参加してくれました。先ほど会ったところ「マルさん、今まで使ったことのない筋肉が筋肉痛です。奥が深いですね」と、色んな話をしてくれました。我々は、デモンストレーションを求めます。技術を言葉で説明することも嚙み砕いていきますが、プレーで見せることが一番早い。そこをコーチにも求めます。ですので、指導者講習会も頻繁にやっていきます。映像作成。コーチたちが何を思い描いているのか、映像を作ることで見えてきます。そして、巡回指導もしていきます。2番目に、選手育成の仕組み作り。新たな仕組みの中で、経験、成長させていく。スぺトレと言われるトレーニングがあります。年齢、カテゴリー、性別を超えた、枠を外してつながるトレーニング。例えると、ブラジルであるようなストリートサッカーの日本バージョン、セレッソバージョンかも知れません。今までの固定概念を外した仕組みにチャレンジしていきます。そして、トレーニングの質を向上させる環境作り、雰囲気作り。そして、カテゴリーアップは今までもやってきましたが、カテゴリーダウンや他のカテゴリーへも派遣します。例えば昨シーズン、ユースの選手に「今日はU-12,U-15のトレーニングに行って来い。レディース、ガールズのトレーニングに行って来い」と1人で旅立たせます。実は難しいです。普段、自分のことを知っている選手ではない。そこにいる選手のことも分からない。スピード、体格、色んなモノが違う。その中でも、圧倒的であること。味方からも納得させろ。そういうことを求めていきます。
皆様、記憶に新しいかも知れませんが、皇后杯、レディースが3位まで勝ち進んでくれました。U-18は、1月10日、レッズに2-1で勝って、優勝しました。我々は23年度、WEリーグ参入を目指します。その中で、こうした下からの突き上げ、若い選手の活躍が今年度は大事なシーズンになります。その追い風になってくれると思っています。
そして、U-18です。ご存知の方も多いと思いますが、最初の7試合は0勝でした。勝てなかったです。得点も、取れて1得点。しかしながら、やるべきこと、止める、蹴る、運ぶ、受ける、外す、技術的なところに時間をかけながら勇気を持ってやっていきました。途中、本当に簡単ではないことをみんなで実感しながらも、やるべきことをやってきた結果が、後期に出始めました。特筆すべきは得点です。9試合で26点。ラッキーな、アバウトな得点ではなく、意図的な得点のシーンが増えました。これは今までになかったことで、大きな手応えとして感じています。意図的な技術のつながりによる得点やチャンスが増えてきました。やればやるほど難しさは実感していますが、クラブ全体で我慢しながら進んできています。これからももっと突き詰めた中で、トップチームに一人でも多く、エンターテインメントを提供できるような選手を育成していきたいと思いますので、引き続き温かく見守って下さい。
■質疑応答
Q:債務超過を解消する目途は立っていますか?立っているのであれば、どのような方策でしょうか?
宮島武志社長室長
「債務超過は、決して小さくない金額があります。その解消につきましては、株主企業、パートナー・スポンサー企業さん、関係各所に支援のお願いに行っている状況です。目途が立っている状況ではありませんが、何とか解消するべく活動しているところです。ただし、支援していただくことがベースにあるのではなく、セレッソとしては、収益を上げていきながら、費用の削減をする。こうした自力の努力がなければいけないと思っています。それをやった上で支援をお願いすることが筋だと考えております。また、支援を頂けた際は、その期待に応えていかないといけないと思っています。期待に応えられる経営をやっていきたいと考えております」
Q:年パス、チケット、ファンクラブの価格、制度の変更理由について
猪原尚登事業部長
「まず、ファンクラブの案内で、案内が不十分であったことは申し訳ございません。ファンクラブの制度について回答させていただきます。コロナ禍で、ファンクラブの制度をどうしていくか、来場に基づいてファンクラブ制度でもあったので、どうしたらいいかということを検討して参りました。お客様のターゲットごとに制度、コースを変えていくということで、今回、このような制度にさせていただきました。引き続き、皆様の声を伺いながら特典の見直しも行っていきたいと思っています。チケットに関しては、昨年のコンベンションで、皆様からのアンケートに基づいて、こういった価格でチケットの販売をさせていただきたいという形で価格の改定のご説明をさせていただきました。その上で、昨シーズン、シーズンの途中からハーフシーズンのチケットを販売して、今シーズン、年間のチケットを販売となったところで、料金が高くなったと思われたかも知れないですが、価格に関しては、ヤンマースタジアム長居でシーズンシートを販売していたときは、他クラブよりも少し安いということもあり、皆様の意見を伺いながら改定しました。今回、こういう価格で販売した経緯でございます」
Q:グッズで、ファナティクスとのパートナー契約を結んだ理由について
猪原尚登事業部長
「先ほど、収入の数字で、グッズの販売部門は3億弱だとご説明させていただきました。クラブとして、収入をどう上げるかの議論をし、そのままセレッソだけでやるのか、ファナティクスさんを含め、他のパートナーさんと一緒にやっていくのか。検討しました。その上で、ファナティクスさんと既にパートナー契約をされている野球の球団、Jリーグのクラブにヒアリングさせていただいて、メリット、デメリットを洗い出しながら判断し、今回の契約に至りました。決してファナティクスさんに全てを任せるわけではなく、セレッソとしても、自分たちとしてはこうやっていきたいとお互いに意見を出し合って、皆様に満足していただける商品作り、販売方法をしっかり構築していきたいと考えております。デメリットの中でも、ECサイトのところでやりづらいところは、我々も随分前からその話はしています。今まで以上に、購入しやすい、品揃えがいいと、責任を持って対応していきますので、皆さん、引き続きご利用いただければと思います」
Q:開幕前の補強は終了でしょうか?
梶野智チーム統括部長
「瀬古歩夢のポジションで補強したいと思っております。歩夢にオファーが来たのは始動日前日の朝です。本人と2日間、話をして、完全移籍でのオファーだったので、本人はぜひチャレンジしたいと。その時点で、今までリストアップしていた選手の数名を洗い出して、現在、交渉しているところです。選手名は言えませんが、補強したいと考えております」
Q:レディースのプロ化はしないのでしょうか?
丸山良明育成部長兼アカデミーダイレクター
「皆様もご存知のように、2021年の9月からWEリーグがスタートしました。WEリーグに参入するためにはいくつか項目があります。その中で、15名、プロ契約選手を結ぶという項目があります。我々レディースは学生主体です。高校生、大学生の選手が多い中、プロ契約選手を15名準備することは、資金的、組織的な部分で時期尚早であったという判断の下、参入を見送りました。しかしながら、23年の参入を目指していくことを決定しております。2022年はそれを問われるシーズンになります。7月に申請し、9月くらいに返答が来ると思いますが、そうした形で進めていくことを決めております」
Q:責任について、梶野智チーム統括部長に質問です。2020年まで、ユン監督やロティーナ監督体制で積み上げたチーム力はあったと思います。しかも、ロティーナ体制で結果が出ていたにも関わらず、継続とは言葉ばかりで、「攻撃的なワクワクサッカー」という具体性と再現性のない急な方向転換をし、破壊されたと思っております。監督業を引退していたクルピ監督を招聘し、2021年度のチーム方針を「最低でもトップ3」としながら、残留争いを引き起こしました。何とか小菊監督の下、一つになって残留を果たしましたが、リーグで二桁順位になった責任はあると思います。低迷の全責任をクルピ監督に背負わせて解任させ、低迷の要因を作った梶野智チーム統括部長はそのままセレッソ大阪の強化に携わって、チームを評価し、補強を進めていることに違和感しかありません。外国籍選手の補強にしても、ダンバンラム選手、チアゴ選手、タガート選手、ダンクレー選手、一昨年はルーカスミネイロ選手もいました。監督ではクルピさん。梶野さんが責任者になってから、いくらの強化費、人件費が消えていったのか。「失敗しても、次、頑張ります」では済まされない金額が既に消えていっていると思います。チームの運営としては問題だと感じています。責任を取られない理由は何故でしょうか?
梶野智チーム統括部長
「皆様が思われているとおり、私に責任があると思っております」
Q:考え方について、森島社長に伺います。セレッソの運営について、「お金がない」「債務超過だ」と言われています。この2年、コロナ禍だけが原因ではないと思っております。先ほども話したように、不可解な補強などお金の使われ方が気になってしまいます。ファン、サポーターが、快くお金を出せるような気持ちを持てない。それが一因ではないかと思っております。「このお金、ちゃんと使ってくれるのかな」というモヤモヤした気持ちがあります。年パスの更新もそうですが、モヤモヤした思いを感じながらお金を出しているのは自分だけではないと思います。何故、このような問題を起こした体制を何事もなかったかのように継続させているのか。考え方を聞かせて下さい。
森島寛晃社長
「質問ありがとうございます。皆さんが、ここ何年かを見てきた中で、クラブがやっていることについて、色々と納得いかない部分があることも、凄く理解をしております。本日も昨年もそうですが、クラブとしては、理念を持って、しっかりと方向性を持ってやっていくという話をしました。もしかしたら、何が理念やと、それに向かって本当にやっているのかと、言われることもあるかも知れませんが、クラブが目指す方向性を新しく作ったというより、今までのセレッソが大事にしてきたことをもう一回、整理して、株式会社と一般社団法人が一緒の方向に向かってやっていこうということで、クラブの理念を2019年に作りました。今までの歴史も含めて話し合って、まとめてきました。2017年、ユン ジョンファン監督の下、なかなか取れなかった初めてのタイトルを手にすることができました。もちろん、皆さんにサポートいただいて、ご支援、ご声援を感じながらタイトルを獲らせていただいたと思っております。ユン監督からロティーナ監督になり、リーグ戦の成績がいい中で、監督を交代したことについて、皆さんの中でも、何でこういう状況で代えるのか、色んな声もクラブにいただきました。セレッソが、1年、2年、チームの成績が良くなったら、次に向けて新しくチーム作りをやるのではなく、アカデミーからトップチームまでが先を考えた中で、ブレずに信じて、みんなでその方向性を持ってやっていくために、3本の柱も含めて、皆さんにお伝えしたように、もう一回、みんなでその方向を目指してやっていこうということで、そういう方針の下、進んで来ました。サポーターを無視しているのか、ということではなく、今までのセレッソが築き上げてきたモノも大事にしながら、クラブはしっかりと、皆さんの声もしっかりと受け止めながらやっていこうという中で、こういう方針を皆さんにお伝えして、ぜひ一緒に戦って欲しいという思いでクラブは取り組んでいます。何も考えずにクラブが方向性を持ってやっているわけではございません。この方向性を決断したのは全て私です。また、クラブも色んな選手を使って、既にお金を使い過ぎているのではないか、という声もいただきました。もちろん、全ての選手に活躍してもらってチームの勝利に向かってやってもらいましたが、実際、活躍できたかと言えば、できなかった選手もいます。その中で、チャンスを生かして、若い選手が出場を手にして、伸びていった選手もいます。選手の獲得も、今後、よりしっかりして、活躍できる選手をクラブとして見極めを正して、皆さんがクラブを信じて応援してきて良かったなと思ってもらえるように、これからもしっかりやっていきたいと思っております。皆さんがクラブに対して納得いかない思いがあったことに関しては、私の方から皆さんにお詫びを申し上げます。必ず責任を持ってしっかりやっていきますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします」
Q:どうしたら、ローランドさんのような公認セレ男になれますか?
森島寛晃社長
「ご質問ありがとうございます。皆さんもすでにローランドさんと同じように、公認セレ男、セレ女だと思うくらい、セレッソを熱く応援していただいていると思っています。セレッソを応援していただく中で、アジア、世界に羽ばたいていただき、セレッソを発信していただければと思います」
Q:梶野さんに質問です。今季も「3位以内を目指す」ということですが、まだ戦力的に足りないのではないかと思います。特にFWの外国籍選手など、今後、まだ補強の予定はありますか?
梶野智チーム統括部長
「スタート時点では、先ほど話したCBの選手だけ補強を考えています。それ以外については、現有戦力で臨みます。ただ、夏に関しては、その時点での成績によって、可能性はあると思います」
Q:パートナーの件です。日本航空がヘビーユーザーを対象にサクララウンジを空港に持っています。セレッソの桜ラウンジが、登録商標に抵触しないか、と思います。あと、社長の名前がさくらであったり、何か“桜つながり”で、スポンサーを獲得するきっかけにしていただきたいと思います。
猪原尚登事業部長
「商標の件ですが、桜ラウンジという名称は、このスタジアムにはありません。プラチナラウンジ、SAKURASALON、SAKURA ROOMという名前でやっております。実際、桜ラウンジという案もありましたが、仰っていただいた通り、類似するサービスというところで、名前をつけなかったという経緯です。2点目についてですが、桜にちなんだネーミングの会社さんにアプローチもしています。実際、レディースのパートナーさんで桜珈琲さんもいらっしゃいます。ただ、桜つながりで接点は持っても、どうビジネスにつなげるか、どう我々が価値を提供できるか、ということで、うまくマッチングできるかも重要です。もちろん営業担当も、ネーミングという一つの接点を基にしてアプローチしている状況もあります」
Q:情報発信が全体的に遅いのではないかと思います。ツイッターのチケットの発売情報も直前まで出ませんし、昨年のホームの福岡戦が、当初は1万人の制限開催だったはずが、いつの間にか5千人の制限になって、前日にチケットが完売しました、と。もう少し情報発信をリアルタイムにして欲しいと思います。もちろん、このご時世で行政からの要請など、どうしても後手に回るところはあると思いますし、クラブの中でスタッフが足りないこともあると思いますが、もう少し情報発信を的確にやっていただけたらなと思います。
宮島武志社長室長
「ご要望ありがとうございます。広報のところは社長室の管轄になっておりまして、私がお答えします。皆様が思っている通り、情報発信の質や速度はまだまだ改善の余地があると思っております。昨年、今年と広報の人数を増やして改善している最中です。ただ、私たちの感覚と皆様の感覚にズレはあると思いますので、このようなご意見をいただきながら改善を続けていきます。ぜひ色んな形で声を届けていただきたいと思います。改善していきます」
Q:梶野さんに伺います。昨季も「目標は3位」と仰っていました。その中で、何故あの結果になったのか。その見解と、「今年はこうだから3位を狙えます」という何か具体的な理由はありますか?
梶野智チーム統括部長
「具体的に、というのは難しいですが、我々はプロのクラブである以上、目指すところはそこだというところです。アジアに出た時から、アジアを目指さないといけない。最初から低い目標設定をするのではなく、自分たちが行かなければいけないところに目標設定するということで、3位に設定をしております。先ほども含め、皆様の怒りや不満は重々に承知しております。私自身、今ここにいてもいいのかと思っております。ただ、やはりこのクラブが私自身も好きですし、このクラブのために、森島社長と力を合わせて、クラブが掲げた理念を達成するために目標設定をしております。プロクラブなので、絶対に勝たないといけない、勝つことが最優先されることは承知しております。ただ、勝つことプラス、セレッソらしく選手が成長し、アカデミーや他クラブから入ってくる選手もセレッソでさらに成長して輝くのがセレッソだと思っています。もちろん、昨年の成績が悪かったことは申し訳ないですが、今年、必ず皆さんに満足していただいて、少しでもその怒りを収めていただけるように努力していきますので、よろしくお願いいたします」
Q:最後ということなので、質問ではなく、想いをお伝えします。私は33歳の男ですが、初めてセレッソを見に来たのは小学生の頃でした。ジュニアには入れなかったサッカー小僧でした。初めて覚えた選手は、田坂選手でした。優勝が懸かった川崎戦も見に行って、めちゃくちゃ悔しかったです。小学生の頃でした。同じく優勝決定戦のFC東京戦も見に行きました。高校生でした。負けました。めちゃくちゃ悔しかったです。今、色んな仕事をしていて、大阪に帰ってきたのですが、子どもが2人できまして、今でも何故かセレッソが大好きです。初めて嫁さんとセレッソを見に行った時、推しメンはソウザ選手でした。何がどうあっても、セレッソを好きなことに変わりはありません。J2に落ちようが、活躍した選手が海外へ行こうが、5連敗しようが、変わらないです。何が言いたいかというと、人生を懸けてセレッソを好きになっている人しかこの場にはいないと思います。選手も、フロントの方々も、人生を懸けてセレッソに触れている人たちがいっぱいいるということをもう一度分かった上で、これからも応援したいです。選手にも伝えて欲しいですし、僕たちに還元する、そして喜びを分かち合う。そんなチームをこれからも目指して欲しいと思っております。本当にセレッソが好きな人たちしかいない、ということを本当に分かっていただいた上で、選手やサポーターといい時間を共有したいと思っておりますので、これからもよろしくお願いします。
森島寛晃社長
「貴重なお言葉、ありがとうございます。本日、お集まりのサポーターの皆さんも、今日は来られていないサポーターの皆さんも、今、お話いただいたように、セレッソというクラブのことを常に考えて一緒に戦ってくれていると思っております。選手、スタッフは常に皆さんに支えてもらっていると、感謝の気持ちを持ちながら、必ずいいクラブにしていけるように頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございます」
■小菊昭雄監督
「チームが始動して約1ヶ月が経ちました。宮崎キャンプは、天候にも恵まれ、非常にハイレベルな競争の中、素晴らしい時間を過ごすことができました。今シーズンの目標である、再びアジアの舞台へ、そして、タイトル獲得。この二つの目標を達成できるよう、皆様とともに、一戦一戦、全力で戦っていきます。いつも皆様の熱い思いが我々の大きな力になっております。本当にありがとうございます。引き続き、熱い応援をよろしくお願い申し上げます」
Q:キャンプを経て、新加入選手の融合や手応えについて
「毎日のトレーニングの強度が非常に高く、バチバチとアラートなトレーニングができています。その中で、既存の選手と、ここにいる新加入選手がリスペクトし合いながら、戦術の落とし込みも、上積みできている実感もあります。現時点では、90%まで来ています。ここから1週間、100%に持っていけるように、全員でいい準備をしていきたいと思っています」
■山中亮輔
「桜の戦士として、このエンブレムに恥じないプレーをしたいと思います。サポーターの皆さんに笑顔を届けられるように頑張ります。サポーターの応援は僕たち選手にとって物凄いパワーになるので、今年1年、一緒に戦って下さい。よろしくお願いします」
Q:個人的な目標について
「まずは、シーズンを通して出ること、そして、毎シーズン、僕はキャリアハイの成績を目標にしています。4得点8アシストがベストな成績なので、それをセレッソ大阪で超せるように、自分のキャリアハイの結果を出せるように頑張っていきたいです」
■上門知樹
「新加入発表のときはいなかったのですが、改めて皆さんの前で話ができることを有難く思います。強い覚悟を持って移籍してきました。このスタジアムで、皆さんの前でプレーできることを楽しみにしています。自分のゴールでチームを勝たせられるように頑張ります。今年1年、熱い応援をよろしくお願いします」
Q:個人的な目標について
「サポーターの皆さんからも得点力を期待されていると思うので、大きな目標としては二桁得点です。ただ、難しいリーグだと思うので、まずは背番号以上のゴールを取ってチームに貢献できるように頑張ります」
■毎熊晟矢
「ここに来てまだ1ヶ月弱しか経っていないですが、このチームでプレーして、より一層、このチームで勝ちたい。皆さんと戦いたい気持ちが強くなりました。僕の力で勝利に貢献できるように頑張っていきます。よろしくお願いします」
Q:個人的な目標について
「サッカーを自分自身が楽しんで、見ている人にも楽しんでもらいたい気持ちを強く持っているので、より多く皆さんにワクワクしてもらうプレーをしたいです。同じポジションに凄い選手がいますが、ポジションを奪えるように、強い心を持ってやっていきたいと思います」
■鈴木徳真
「セレッソ大阪のエンブレムをつけて、このピッチに立って活躍し、皆様に笑顔、感動を届けられることを楽しみにしています。僕の持っている力を全力で出し切って、セレッソにタイトル、アジアの舞台へ戻ることを達成するためにベストを尽くします。開幕まで、しっかりいい準備をしていきます。よろしくお願いします」
Q:個人的な目標について
「個人として掲げた目標は、自分のキャリアハイである3得点5アシストです。あとは、チームで掲げているリーグ3位以上やカップ戦のタイトルを目標に、頑張っていきます」
■ブルーノ メンデス
「再びセレッソのユニフォームを着ることができて嬉しく思います。今年は新たなメンバーと一緒に戦うことができて嬉しいですし、タイトルを獲れるように頑張っていきましょう」
Q:個人的な目標について
「セレッソに所属していた2020年に12点を決めたので、今年はそれを超せるように頑張っていきます。そして、チームのために精一杯頑張っていくのでよろしくお願いします」
■山下達也
「2年半ぶりに帰ってきました。また再び皆さんと戦えることを嬉しく思います。自分らしくプレーして、皆さんが応援したくなるチームになるために、最年長としてしっかりとチームを支えていきます。開幕からいいスタートを切れるように頑張っていきたいと思います」
Q:個人的な目標について
「出た試合で常に無失点で終えることです。あとは、チャンスがあればセットプレーで得点も取っていきたいです」
■岡澤昂星
「今までは見ている立場でしたが、これからは皆様に見せる立場として、日々努力し、感動を与えられるように頑張っていきます。2022シーズン、開幕からいいスタートを切れるように頑張ってきましょう。よろしくお願いします」
Q:個人的な目標について
「プロ1年目として、どんどんチャレンジして、謙虚な気持ちを忘れず日々努力します。ピッチ上では年齢に関係なく、どんどんチャレンジして、1試合でも多く絡めたらいいなと思います」
■清水圭介
「シーズン開幕から大切な試合が始まります。ここにいるサポーターの皆さんとともに、一緒になって、精一杯戦っていきたいと思いますので、熱い声援をよろしくお願いします」
Q:個人的な目標について
「セレッソ大阪では、キム ジンヒョン選手が長らくゴールを守っていますが、ジンヒョン選手から数多くのことを学んで、僕自身、まだまだレベルアップしたいと思います。それをチームに還元することで。タイトルにつながるように努力していきたいです」
■真木晃平
「セレッソ大阪という素晴らしいチームに入れたことを嬉しく思います。チームは始動して1ヶ月、いい準備ができています。サポーターの皆さんと一緒に勝利の喜びを分かち合えるように頑張ります。1年間、応援よろしくお願いします」
Q:個人的な目標について
「入団会見でも言いましたが、自分は4番手からのスタートになると思っていて。その中で、ジンさん、圭介さん、ラムちゃんと偉大な3人から盗めるモノは盗んで、自分のレベルアップにつなげていきたいです。サポーターの皆さんの前で1試合でも多く試合に出られるように頑張りたいと思います」
■中原輝
「開幕戦から自分の良さを最大限に出して、チームの勝利に貢献できるように頑張ります。皆さんとともに数多くの勝利を分かち合えるように最大限努力して頑張っていくので、よろしくお願いします」
Q:個人的な目標について
「まず試合に出続けることと、数字の部分。ゴールとアシストで二桁以上を目指して頑張りたいと思います」
■ジェアン パトリッキ
「セレッソ大阪でプレーできることが本当に幸せに思います。早く日本に来日して、新しい仲間とサッカーをしてチームの力になりたくて、ワクワクしています。サポーターの皆さんの期待に応えられるように、それ以上にグラウンドで皆さんが喜ぶ笑顔が見たいです。(日本語で)ワタシはジェアンです。セレッソでガンバリマス!」
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