【2/26 京都戦】Match Preview
- チーム
≪待ちに待ったホーム開幕戦。勢いに乗る京都を倒し、今季のリーグ戦初勝利を掴みたい≫
JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第1節のガンバ大阪戦から中2日、再び舞台をリーグ戦に移し、明治安田生命J1リーグ第2節・京都サンガF.C.戦に挑む。セレッソ大阪にとってはホーム開幕戦。ガンバ戦で掴んだ勢いを加速させていきたい一戦だ。京都とのJ1での対戦は12年ぶりとなる。その京都は、開幕戦で浦和レッズに1-0で勝利。小菊昭雄監督も、「チョウ キジェ監督が就任されて、1年間やってきたことを選手たちが自信を持って表現していると感じた」と、その脅威を認める。チョウ監督が率いる京都の特長は、強度の高いハイプレス。前から激しく来る相手に対し、セレッソとしては、どうボールを運ぶか、どうスペースを突いていくか。「長短(のパス)を織り交ぜながら、(狙う)スペースを全員で共通できるかが重要になる」と小菊監督は試合をイメージする。古巣戦となる原川力も、「プレスに来ると思いますが、それを一つ外したり、時間を使ったり、うまくコントロールしたい。プレッシャーに来られても恐れず、全員がボールを受け続ければ、相手も嫌がると思う」と攻略の糸口を話す。相手の守備の形や前へ向かう矢印も見ながら、原川を中心としたゲームコントロールが重要になりそうだ。
そうした戦術的な駆け引きや狙いも持ちながら、局面、局面でのバトルでは、球際で一歩も引かない気持ちを持つことも大事。そのあたりは、3日前に行われた“大阪ダービー”と同様だ。ゲームをコントロールすることに加え、京都の強みである攻守の切り替え、ハードワークでも上回りたい。セレッソとしても、今季は「攻守に全員が関わり続けてハードワークする、躍動感のあるサッカー」(小菊監督)を見せることをテーマに戦っている。「強い矢印を前に、攻守に前に、ということを大切にやっていきたい」(小菊監督)と、“京都の土俵”でも負けないつもりだ。
リーグ戦、ルヴァンカップと、今季はアウェイでの開幕が続いたが、今節は、いよいよホーム開幕戦。サポーターにとって、待ちに待った一戦だ。「オフシーズンから、ホーム開幕戦に勝利してセレッソファミリーの皆様と喜びを分かち合��る日を心待ちにしてきた。皆様とともに素晴らしい瞬間を分かち合いたい」と小菊監督は話す。勢いに乗る京都をホームで倒し、全員の力で今季のリーグ戦初勝利を掴みたい。
≪試合前日コメント≫
■小菊昭雄監督Q:京都サンガF.C.の開幕戦の印象について
「浦和相手に勝ち切った強さを感じました。昨季からチョウ キジェ監督が就任されて、1年間やってきたことを選手たちが自信を持って表現しているなと。シンプルに、京都のサッカーをみんなが体現しているなと感じました」
Q:京都の強みは、攻守の切り替えの早さにあると思う。明日は攻守のトランジションが勝負のポイントになりそうか?
「おっしゃる通り、そこが京都の生命線だと思います。常にアグレッシブにボールを奪いに行く、そして、失った瞬間に全員が奪い返しに襲い掛かる。そういったところを私たちはいかに回避してゴールに向かって行けるか。そこが明日のポイントになると思います」
Q:京都のハイラインの裏をどう取るかもポイントでしょうか?
「そうですね。いい守備からいい攻撃にどうつなげるか。奪ったボールをどのように前進させていけるか。そこは大事になります。明日は、スペースがキーになってくると思います。背後のスペースなのか、サイドチェンジしてボランチの脇を狙うのか。長短(のパス)を織り交ぜながら、(狙う)スペースを全員で共通できるか。そこが重要になると思います」
Q:特に警戒する選手はいますか?
「出場している選手が全員、チョウさんの目指すサッカーを愚直に全うする、チーム全体でのバランスやチーム力を感じますので、個人というより、チームとして良さを出させないことが明日は重要になると思います」
Q:昨季までセレッソでプレーしていた豊川雄太選手もいるが?
「トヨは一緒に戦った戦友です。サッカー選手としての能力だけではなく、人間としても素晴らしい選手です。そういった選手とまた明日、相手チームではありますが、対戦できる幸せを感じながら、お互い、いいゲームになるように戦っていきたいと思います」
Q:横浜F・マリノスとの開幕戦で2アシストした原川力選手について
「攻守、リスタート、全ての面で、私たちの柱の��手の一人です。彼のパフォーマンスがゲームの内容、結果に直結するくらい、大切な選手です。京都のアカデミー出身ということで、色んな思いも持ちながらの試合になると思いますが、チームを勝利に導いてくれると期待しています」
Q:ガンバ大阪とのルヴァンカップでは、前からの守備が機能していたが、今節も積極的に奪いに行って、主導権を握りたい?
「(横浜FMとの)開幕戦は、相手を知れば知るほど強いチームだと感じました。その中で、意図的に相手を引き込んでのカウンターを戦術の柱として考えましたが、少し重心が低くなってしまったとも感じます。そうした意味では、明日は自分たちのサッカーを大切に、強い矢印を前に、攻守に前に、ということを大切にやっていきたいと思います」
Q:チョウ キジェ監督とはセレッソでの関わりもあると思うが、対戦に向けて楽しみはありますか?
「20年ほど前になりますが、私がスカウトのとき、チョウさんはセレッソのトップチームのコーチをされていました。私はトップチームの練習を見に行く機会も多かったのですが、いつも温かく声をかけていただきました。帰る方向が一緒ということもあり、多い時は週に3回くらい食事に連れて下さって、サッカー談義にたくさんの時間を費やしてくれました。チョウさんの優しさや情熱に惹かれました。その後も、コロナ禍になる前は、毎年のように食事に行く機会も設けていただいて、私にとっては恩師の一人で、感謝しています。そうした方と明日、J1の舞台でお互いに監督として戦えることを非常に嬉しく思います。経験豊富な監督に対し、正面からぶつかって、チャレンジしたいと思います」
Q:最後に、ホーム開幕戦へ向けた意気込みをお願いします
「オフシーズンから、ホーム開幕戦に勝利してセレッソファミリーの皆様と喜びを分かち合える日を心待ちにしてきました。明日は久しぶりの京都との関西ダービーです。ホーム開幕戦を勝利で飾って、皆様とともに素晴らしい瞬間を分かち合いたいと思います」
■原川力
Q:移籍して以降、京都との対戦はありますか?
「初めてですね」
Q:対戦へ向けて、やはり特別な思いはありますか?
「移籍して時間も経つので、知っている選手や一緒にやった選手は少ないです��、スタジアムの署名活動もしましたし、そのスタジアムが完成しているのを見ると、時の流れを感じます。時が経ち過ぎて、古巣戦という感じはあまりないですが、京都と公式戦で対戦するのは初めてなので、新鮮で、明日が楽しみです」
Q:在籍していた頃から京都のJ1昇格は悲願だったと思います。移籍されても、嬉しさはありますか?
「そうですね。ユースからお世話になったクラブですし、素晴らしい環境を与えて下さったクラブなので、感謝の気持ちは常にあります。京都も含めて所属してきたクラブに特別な感情は持っています。ただ、試合はいつも通りやれたらいいかなと思います」
Q:現在の京都の特長をどう見ていますか?
「開幕の浦和戦を見ましたが、非常にアグレッシブですし、どんどんプレスに来ると思います。それを一つ外したり、うまく時間を使ったり、ハイテンポな試合にさせないように、相手の特長を見ながら、うまくコントロールできたらいいかなと思います」
Q:豊川雄太選手の特長もよく知っていると思うが?
「浦和戦を見ても、激しく動きますし、裏を取るタイミングもうまい。ペナ(ルティーエリア)の中で彼にボールを触らせないように、ペナからどんどん追いやっていくことができればいいかなと思います」
Q:「プレスに来られても、一つ外すことが大事になる」という意味では、相手のキーマンは、京都のアカデミーの後輩でもある川﨑颯太選手だと思うが、彼のプレーはどう映っている?
「浦和戦を見ても、守備だけではなく、攻撃でもアシストをしていた。ボックスtoボックスで、色んなことができる選手。うまいなと思いながら見ていました。プレッシャーに来られても恐れず、全員がボールを受け続ければ、相手も嫌がると思う。その意識が大事だと思います」
Q:同じボランチとして、京都のアカデミーの先輩としても、負けられない?
「歳も離れているし、面識はないですが、福岡(慎平)くんとかも含めて、京都のアカデミーの選手がトップチームで試合に出ている姿は刺激を受けます」
Q:横浜FMとの開幕戦は、内容的には押し込まれる時間が多い中で、原川選手のCKから2得点。改めてセットプレーの大きさを感じたが、2アシストについては、役割の一つを果たせた?
「セットプレーはキッカーの質がかなりの割合を占めるので、��の責任はキッカーとしてあります。ただ、それ以外は何も出来ていないので、2アシストより、他の90分間のプレーにもっと目を向けていくべきだと思います」
Q:開幕戦を受けて、今節に向けて改善していきたい部分は?
「僕もそうですが、セレッソの選手はボールを触ってナンボの選手が多い。そう考えると、もっとボールを触る時間が必要です。京都もハイプレスで来るチームですが、そこを恐れず、
一人ひとりがボールを受ける意識を持てば、よりうまくいくかなと思います」
Q:改めて、ホーム開幕戦に向けて
「ルヴァンカップで大阪ダービーに勝った勢いもあると思うので、その勢いを継続して、ホーム開幕戦でいい結果を出るように、いい準備をして臨みたいと思います」