■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2022-03-26/
ホームに大分トリニータを迎えたJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第3節。セレッソ大阪は、後半一気の6得点で圧勝。桜満開の華々しいゴールラッシュを見せて、待望の今季ホーム初勝利を飾った。直近のリーグ戦から中6日ということで注目された先発だが、ここまでルヴァンカップで連勝した選手たちを中心とした構成に。毎熊晟矢が加入後初先発を果たし、アカデミーから昇格1年目の岡澤昂星が今季初出場・初先発を飾った。ベンチには今月10日にチームに合流したマテイ ヨニッチも入った。立ち上がりから上門知樹と北野颯太で組む2トップから始まる守備が機能したセレッソは、2分、上門がファーストシュートを放つと、20分には北野に決定機。山中亮輔のパスに抜け出し、巧みにDFをかわしてシュートも、惜しくもGKに防がれた。22分には山中が遠めの位置から思い切ったミドルシュートを放つとクロスバーを直撃。攻勢を続けたセレッソだが、24分、大分にセットプレーを生かされ失点。直後の31分には、北野が果敢なプレスで相手GKからボールを奪ってシュート。決定的な形だったが、DFにカバーされ、得点には至らず。前半は優勢に試合を進めるも0-1で折り返した。
後半は前半以上に前からのプレスの圧力を強めると、48分、同点に追い付く。CKのクリアを鈴木徳真がシュート、毎熊が足に当ててコースを変えて、ゴールに流し込んだ。前半の失点場面では「裏を取られて、ハンドでFKを与えた」責任を感じていた毎熊だが、後半は持ち前の推進力を存分に発揮。圧巻の活躍を見せる。50分には、ドリブルで相手2人を剥がしてクロスを上げると、DFのクリアを拾った中原輝がカントインしてシュート。DFに当たってゴールに吸い込まれた。一気の逆転で勢いが増したセレッソは、59分にも追加点。岡澤がプレスをかけてボールを奪うと、毎熊のミドルシュートがDFに当たったこぼれ球に反応した為田大貴が折り返し、岡澤がヘディングで押し込んだ。岡澤にとってはこれが嬉しいプロ初ゴール。「結果を出せて良かった」と笑顔が弾けた。
この後、しばらく大分にペースを握られたが、68分、山田寛人と加藤陸次樹がピッチに入り、再びギアを上げると80分、高い位置でのスローインから中原、山田とつなぎ、山田のパスに加藤が合わせて4点目。試合を決定付けたセレッソは、後半アディショナルタイムにも2点を追加。ショートカウンターから加藤のパスに抜け出した乾貴士が冷静にゴールへ流し込むと、仕上げは山田。毎熊のクロスにヘディングで合わせた。全て異なる選手で大量6得点を奪ったセレッソ。72分には、復帰したマテイ ヨニッチもピッチに入り、サポーターから大きな拍手で迎えられた。先発、途中出場を含め、「一人一人が役割を全うしたことで、同点、逆転、そしてこのような素晴らしい勝利を飾ることができた」と小菊昭雄監督もチームを称える会心の勝利を収めたセレッソは、これでルヴァンカップのグループステージは無傷の3連勝。勝点を9に伸ばし、グループステージ突破へ王手をかけた。