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【3/2 鹿島戦】Match Review

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■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ) https://www.cerezo.jp/matches/2022-03-02/ 敵地に乗り込み、鹿島アントラーズとのJリーグYBCルヴァンカップグループステージ第2節に挑んだセレッソ大阪。先発は、直近のリーグ戦、明治安田生命J1リーグ第2節・京都サンガF.C.戦から7人変更。松田陸、西尾隆矢、奥埜博亮、中原輝が引き続きピッチに立った。
開始1分、北野颯太に早速チャンスが訪れると、6分にも背後へ抜け出した北野がGKとの1対1を迎えたが、シュートは防がれた。スコアこそ動かすことはできなかったが、セレッソが良い形で試合に入ると、12分、先制に成功する。山中亮輔のクロスに北野が相手DFを背負いながら巧みにボールを収めると、反転して振り向きざまにシュート。
見事、ニアを射抜き、ネットを揺らした。2月25日にプロ契約を締結したばかりの北野にとって、この得点がプロ初ゴール。「彼のポテンシャルの高さを強く感じた素晴らしいゴール」と小菊昭雄監督も賛辞を送る見事な一撃だった。 グループステージ第1節のガンバ大阪戦と同様、この試合でも上門知樹と北野で組む2トップが相手CBに積極的にプレスをかけると、奪ったボールは丁寧につなぎつつ、シンプルにスペースを狙って好機を作る。31分には、北野のパスから右サイドの裏を取った上門が持ち込み角度のないところからシュート。鋭い軌道がゴールを襲ったが、ここは惜しくもクロスバーを直撃した。
追加点こそ奪えなかったが、前半は鹿島に決定機を与えず、セレッソが主導権を握ったまま終えた。 後半は鹿島の圧力が強まり、守勢に回る展開となったセレッソだが、セットプレーやサイドからのクロスに対して中でDF陣がしっかりと体を張り、鹿島に得点を許さない。特に奮闘が目立ったのが、この試合でキャプテンマークを巻いた西尾。また、ガンバ戦に続きCBに入った舩木翔も相手の強力な攻撃陣に対して怯むことなく対応。 キック精度の高さを生かして前線に好パスも打ち込むなど、進境地開拓へ、自身のポテンシャルを存分に発揮した。なかなかボールをつなげず自分たちの時間を作ることに苦労した後半だが、ピッチ内の選手たちに焦りの色はなく、意思統一された試合運びを披露。
「焦れずに1点をしっかり守ること。相手が前がかりになったところで、ショートカウンターのチャンスを伺いながら守備をしていた」と鈴木徳真も試合後に振り返ったが、時間の経過とともに、セレッソも素早い攻撃からチャンスを作る。特に80分、前線で加藤陸次樹が粘って為田大貴が放ったシュートは決定的な形だったが、GKのビッグセーブに阻まれゴールならず。
それでも、この日のセレッソは最後まで集中力が途切れることはなかった。鹿島に同点ゴールを許さず、今季初の無失点を達成。アウェイでの鹿島戦という難しいシチュエーションの中、「全員のハードワークの結晶でクリーンシートできたことを嬉しく思う」と小菊監督も称える見事な勝利を掴んだ。プロ初ゴールが決勝点となった北野は、「嬉しい気持ちと、ホッとした気持ち(笑)」とプロ初ゴールの感想を述べ、「ここからが大事」と引き締まった表情で先を見据えた。

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