■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2022-03-06/
JリーグYBCルヴァンカップから中3日。セレッソ大阪は、ホームにFC東京を迎え、明治安田生命J1リーグ第3節に挑んだ。カップ戦から先発を6人変更した中、プロ初ゴールを決めたばかりの北野颯太がJ1リーグ初先発。クラブ史上、J1リーグ初先発の最年少記録を樹立した。
期待を胸に始まった一戦だったが、序盤からFC東京にボールと主導権を握られると、2分、CKからピンチを招く。15分、18分にもアダイウトンに連続して鋭いシュートを打たれると、23分に失点。右サイドでボールを奪われ、アダイウトンの突破からのクロスを逆サイドで受けた紺野和也に決められた。その後もセレッソは自陣でのビルドアップを奪われ、ピンチの連続に。それでも、キム ジンヒョンの好セーブなどで2失点目はしのぐと、終了間際の40分、今度はセレッソが高い位置でボールを奪い、決定機。加藤陸次樹のボール奪取から、北野、加藤とつないで最後は丸橋祐介のクロスに奥埜博亮がヘディングで合わせたが、GKヤクブ スウォビィクの好セーブに阻まれた。
後半開始から、小菊昭雄監督は丸橋と加藤に代えて山中亮輔と上門知樹を投入。清武弘嗣をトップ下に、北野を左サイドに置く[4-2-3-1]にシステムも変えた。47分、原川力のパスを中原輝が落とし、上門がシュート。52分には、右サイドを崩して松田陸のクロスに再び上門がヘディング。FC東京ゴールを脅かす。後半はセレッソが主導権を奪い返すと、61分、山中のパスに抜け出した北野を倒した青木拓矢が、この試合2枚目の警告で退場に。これで数的優位に立ったセレッソは、ここから攻め続ける。64分には鈴木徳真と新井晴樹が入ると、66分、早速、新井が魅せる。左サイドから中へドリブルで仕掛け、中原とのワンツーからシュートに持ち込む。78分には、山中が直接FKで強烈な弾道のシュートを放ったが、GKに防がれた。84分には、左サイドを崩して清武が決定的なシュートも、ここもGKの好守に遭う。89分、今度は右サイドを崩して鈴木の折り返しに新井が決定機も、シュートは枠を捉えることができなかった。
劣勢の前半から、後半は「立ち位置を変えながらゲームを盛り返し、相手の退場を誘発して、チャンスもたくさん作ることができた」(小菊監督)セレッソだったが、最後のクロスやラストパス、シュートの質を欠いて、無得点に。10人のFC東京に守り切られ、0-1で敗れた。これでリーグ戦は開幕3試合未勝利に。次節、敵地での清水エスパルス戦で、今季のリーグ戦初勝利を目指す。