■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2022-03-19/
ホームに北海道コンサドーレ札幌を迎えて臨んだ明治安田生命J1リーグ第5節。セレッソ大阪は、前節の清水エスパルス戦からスタメンを3人変更。ブルーノ メンデスと進藤亮佑が第1節以来4試合ぶり、乾貴士が第2節以来、3試合ぶりに先発復帰となった。
小雨が降る中で始まった試合、最初に決定機を得たのはセレッソ。12分、進藤のロングパスに抜け出したブルーノ メンデスがGKとの1対1に持ち込んだが、シュートはGKに阻まれた。17分に迎えたピンチでは、キム ジンヒョンが体を張ってゴールを守る。すると、25分、セレッソが先制に成功した。相手GKからのビルドアップを高い位置で原川力が奪い、乾貴士がワンテンポ溜めて、山田寛人へパス。背後へ抜けた山田がうまくトラップして前を向き、ゴール上に豪快に決めた。この得点が、山田にとってはセレッソの選手として決めたJ1初ゴール。得点後はベンチの小菊昭雄監督のもとへ走り、抱擁をかわした。ただし、その5分後、CKから決められ、札幌に同点に追いつかれて前半は終了した。
1-1で迎えた後半。立ち上がりから札幌の猛攻に遭うも、この時間帯をしのいだセレッソが、62分、勝ち越しに成功する。相手のバックパスに対してブルーノ メンデスがプレスをかけると、相手DFのキックミスを誘い、クリアを足に当てて、ゴールに押し込んだ。隙を逃さず2トップが揃ってゴールを決めたセレッソは、67分にブルーノ メンデスと乾が交代。今節に向けて調整してきた両選手は、ともにゴール、アシストと結果を残してピッチを後にした。ここから、交代で入った上門知樹と北野颯太がチームを活性化。ダメ押しの3点目を狙いにいったが、76分、中央でボールを奪われると、札幌に速攻を受けて失点。試合は再び振り出しに戻った。
それでも下を向くことなく最後まで勝利を目指して攻めたセレッソは、85分、果敢にGKへプレスをかけた北野がファウルを受け、絶好の位置でFKを獲得。原川がコースを狙った鋭いキックを蹴ったが、GKの好守に阻まれた。後半アディショナルタイムにも北野が粘って前を向き、ロングシュートを放つも枠の外に。試合はこのまま2-2で終了。リーグ戦の連勝、公式戦での今季ホーム初勝利は叶わなかった。強度の高い守備と、両ワイドを広く使った攻撃。札幌のサッカーに苦しめられながらも、前からのプレスと守備から攻撃への切り替えがハマり、二度先行しただけに勝ちたかったが、ケガや体調不良で出遅れていた山田とブルーノ メンデスにゴールが生まれたことは、今後へ向けて明るい材料になった。