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【4/10 神戸戦】Match Preview

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≪“ロティーナ・ヴィッセル”との対峙。積み重ねてきた力の差で、関西圏のライバルを撃破したい≫

前節の柏レイソル戦から中4日。セレッソ大阪はヴィッセル神戸のホームに乗り込み、明治安田生命J1リーグ第8節に挑む。連敗を避け、上位に食い込むためにも重要な一戦だ。

前節、柏との上位対決に臨んだセレッソは、王者・川崎フロンターレを撃破した勢いそのままに、良い入りを見せたが、その時間帯に得点を奪えずにいると、柏のロングカウンターから失点。後半は選手を入れ替えながら、北野颯太やジェアン パトリッキが背後を突いて好プレーを見せるなど、何度もゴールに迫ったが、柏の守備を崩すことができず、敗戦を喫した。

好調の2トップを軸に、「攻守に矢印を前に向ける戦い方」はだいぶ定まってきたが、そこに加え、「試合の状況や、相手の矢印も見ながらプレーすること」(奥埜博亮)といった、試合運びのうまさも加えていくことで、より盤石な強さを手にしていきたい。リーグ戦の得点数はリーグ3位であり、守備での安定感も増してきた。攻守にしっかりとした戦いはできてきただけに、より細かな部分にも目を向けて、着実に勝点を積み重ねていけるチームになっていきたい。

対する神戸は、ここまでJ1リーグ戦は9試合を戦って未勝利。選手個々の経験値の総和はJ1全体でも随一の力を誇るが、結果につながっていない。もっとも、前節を見てもボールの動かし方は改善されている部分もあり、一瞬の隙で仕留めてくるタレントは揃っている。そうした中で、8日には、かつてセレッソを率いた経験もあるロティーナ監督の就任が発表され、今節が神戸の指揮官としての初陣となった。「不思議な縁も感じます」と小菊昭雄監督も話すように、セレッソとしては、何とも運命的なタイミングに。直近の2試合、神戸は先制しながら3失点で逆転負けを喫しているが、そうしたチームのバランスをどう整えてくるか。相手のやり方もしっかりと見定める必要がある。もっとも、セレッソとしては、まずは自分たちの良い部分を出していくことが第1のポイント。明日は最高気温が22℃まで上がる陽気の中、14時キックオフという条件ではあるが、ルヴァンカップの大分トリニータ戦や前々節の川崎戦で見��たような、試合全体を通して落ちないプレスの強度と走り負けない運動量で相手を凌駕し、勝点3につなげていきたい。

「まずは、自分たちがやろうとしている、攻撃でも守備でも矢印を前に向けて、自分たちが勢いを持ってプレーをすることが一番。その上で、試合の状況や相手を見て、自分たちがどうプレーしていくか、要所、要所で判断することも大事になる」。中盤でチームを司る奥埜は今節のポイントについてこう話すが、“小菊セレッソ”としてチームの戦い方は浸透してきており、それが結果にも表れ始めている現在のセレッソ。新監督初陣の相手に負けるわけにはいかない。「積み上げてきたサッカーをしっかりと全員で発揮して」(小菊監督)、かつての師が率いる相手、そして関西圏のライバルを撃破したい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:明日のヴィッセル神戸戦へ向けて
「監督が代わった神戸との大一番になりますが、今、私たちが積み上げているサッカーをしっかりと全員で発揮できるかどうか。そこが大切なポイントになります。連戦で選手たちに疲労もあると思いますが、ここ数日も素晴らしい準備を全員がやってくれています。川崎戦と同様、闘志を強く持って向かっていきたいと思います」

Q:神戸はロティーナ監督の初戦。そのあたりの心境については?
「このタイミングで、たくさんの勉強をさせていただいた恩師と対戦できることを嬉しく思いますし、1試合目がセレッソということで、不思議な縁も感じます。私の指導者としての引き出しをたくさん増やしてくれた素晴らしい監督であり、尊敬しているロティーナ監督。さらに、イヴァンコーチ、トニフィジカルコーチ、山崎さんもフィジカルコーチでおられます。選手でも、(山口)蛍とタカ(扇原貴宏)がいます。彼らと公式戦で戦えることを嬉しく思いますし、幸せに思います」

Q:そういった縁が深い相手に対し、現在のセレッソの持てる力をぶつけたい?
「そうですね。ロティーナさんは、特に守備面のところは早急に立て直してくると思いますし、個のクオリティーは高い選手が揃っているチームです。攻守のバランスは安定して戦ってくると思います。そのあたりは、私たちも自分たちの戦い方を貫くと同時に、相手がどういったサッカーをしてくるのか。どういった引き出しを私たちにぶつけてくるのか。そこもしっかりと見て、対応していかないといけないと思います」

■奥埜博亮

Q:前節は惜しくも敗れたが、ここ数試合、安定した内容、結果を出せている。チームとしての戦い方が定まってきた印象も受けるが?
「試合の中で、チームとしてやることは定まっていると思います。それが試合を通してできているときは、いいゲームができるようになっています。あとは、それができないとき、臨機応変に対応し、自分たちのやるべきことを変えていくことは課題かなと思います」

Q:前節で言えば、プレスをかけた際にロングボールを蹴られた後の対処など?
「そうですね。それも一つですし、前節に関しては、もう少し余裕を持ってボールを持つ時間を増やせる場面もあったと思うので、(速い攻撃との)使い分けは大事になると思います」

Q:チームのベースとしては、「攻守に矢印を前に向けた戦い方」が浸透してきた?
「そうですね。まずはチームとして矢印を前に、攻撃も守備もやっていくことが、チームとしての約束事であり、やろうとしていることなので、それは大事にしつつ、自分たちの矢印プラス、相手の矢印も見ながらプレーすることも大事かなと思います」

Q:個人としてのパフォーマンスやコンディションも上がってきたように見えるが?
「少し前よりは自信を持ってプレーできるようになってきました。体や感覚的な部分も上がってきました。ただ、まだまだ、試合を通してゲームをコントロールする部分やゲームを読む力はもっと上げていきたいです」

Q:「コンディションが上がってきた」という部分では、最近の試合では前に上がる回数も増えているが?
「前に関わっていくこと、スペースを見つけて飛び出していくことは僕の持ち味でもあるので、そこが出せているということは、個人としてもそうですし、チームとして、ボールをしっかり握っていい攻撃ができている証拠でもあるので、少しずつ良くなっていると思います」

Q:2トップが第1ディフェンダーとして機能していることも大きいですか?
「そうですね。前の選手がいいボールの追い方をしてくれるので、僕らボランチ��後ろの選手も奪いどころを絞れる。奪いに行けるチャンスは増えています。矢印を前に向けたまま奪えることで、その勢いのまま出て行ける。2トップの守備は良くなっていますし、助かっています」

Q:ヴィッセル神戸について。リーグ戦では9戦未勝利だが、対戦相手として手強い部分もあると思うが?
「そうですね。元々、一人一人の力はあるチーム。何か一つ噛み合えば、大きく変わるはず。そこはゲームをやってみないと分からないところもあるので、まずは自分たちが準備してきたことをしっかり出すことが大事になると思います」

Q:ロティーナ監督の初戦、ということに関しては?
「正直、びっくりしたところはありますが(笑)また日本に戻ってきて、監督をされて、今回は味方ではないですが、対戦できることは楽しみです。ロティーナ監督のサッカーは、僕は分かっているつもりですが、逆に僕の良さや弱点も分かられていると思います。しっかりプレーをして、対戦を楽しみながら、まずはチームが勝つことを第一にプレーしたいです」

Q:ロティーナ監督になり、神戸がどう変化するか、見通しなどはありますか?
「立ち位置を凄く大事にされる監督。数日でどこまで変わるか分からないですが、立ち位置やバランスの部分は良くなると思います。能力がある選手が多いので、理解度も早いと思います。ただ、どのくらい変わるかは、やってみないと分からない部分もあります」

Q:明日の試合のポイントになりそうなことは?
「まずは、自分たちがやろうとしている、攻撃でも守備でも矢印を前に向けて、自分たちが勢いを持ってプレーをすることが一番です。その上で、試合の状況や相手を見て、自分たちがどうプレーしていくか、要所、要所で判断することも大事になります」

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