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【4/13 鹿島戦】Match Preview

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≪グループステージ突破が懸かる一戦、フレッシュな選手たちの躍動に期待≫

明治安田生命J1リーグ第8節・ヴィッセル神戸戦から中2日、セレッソ大阪はホームに鹿島アントラーズを迎え、JリーグYBCルヴァンカップグループステージ第4節に挑む。セレッソは、この試合に勝利すればグループステージ突破が決定する。

試合後、「まさに激闘だった」と小菊昭雄監督が振り返った神戸戦。かつて教えを受けたロティーナ監督が率いるチームとの対戦ということもあり、選手、スタッフにとって心身ともに大きな一戦になったことは間違いない。気温が一気に上昇するタフな環境面も含め、消耗の激しい試合になったことも想像に難くない中で迎える、中2日での公式戦。「コーチ陣は遅くまでハードワークしてくれています。私も選手たちも気持ちを切り替えて、短い時間ではありましたが、素晴らしい準備ができました」と小菊監督は語る。そうした中で、これまでのルヴァンカップ3試合と同様、明日も先発は大きく変わることが濃厚。「ルヴァンカップで高いパフォーマンスを発揮し、結果を残してくれたからこそ、素晴らしい競争が生まれている」と指揮官も信頼を寄せる出場機会に飢えた選手たちが、明日、躍動する準備を整えている。

対する鹿島は、直近のリーグ戦こそ横浜F・マリノスに0-3で敗れたが、試合自体は鹿島のチャンスシーンも多く、どちらに転ぶか分からない、レベルの高い試合だった。横浜FM戦まではリーグ戦5連勝と開幕ダッシュにも成功しており、“常勝軍団”復活を印象付ける今季となっている。セレッソと同様、明日はメンバーを変えてくる可能性もあるが、質の高い選手は多く、一瞬たりとも気が抜けない試合になりそうだ。ただし、そうした鹿島に対しても、敵地で行われたルヴァンカップ第2節では1-0でセレッソが勝利。前半、北野颯太にプロ初ゴールが生まれると、後半はチーム全体で粘り強く戦い無失点。引き締まったゲームを演じて勝ち切ったことは、自信になっている。今節も臆することなく挑み、リベンジに燃える相手を返り討ちにし、グループステージ4連勝でプレーオフステージ進出を果たしたい。

「カップ戦でいいパフォーマンスを発揮すれば、リーグ戦にもつながる。何より��結果を求めることが大事。どんな形であれ、試合に勝つことが、自分たちの評価が上がるポイントだと思う。勝ってアピールして、次につなげていきたい」。試合前日に舩木翔が残した言葉は、明日、出場する選手全員に共通する思いだろう。これまでのルヴァンカップ3試合と同様、フレッシュな選手たちがピッチで躍動し、勝点3を掴む姿に期待したい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:直近のリーグ戦から中2日で迎えるルヴァンカップの鹿島戦に向けて
「川崎戦の後も、今回の神戸戦の後も、正直、少し勝利の余韻に浸りたい思いもあるのですが(笑)中2日でゲームは続きます。コーチ陣は遅くまでハードワークしてくれていますし、私も選手たちも気持ちを切り替えて、短い時間ではありましたが、素晴らしい準備ができました。メンバーも、連戦が続いていますので、心身ともにフレッシュな選手で臨みたいと思っています。そういった選手たちに対しても、私は100%の信頼で託すことができます。明日は、そうした選手たちがまた躍動し、4連勝で、次のステージ進出を確定してくれるゲームになると思っています」

Q:鹿島とは今月末にリーグ戦でも対戦が控えています。対鹿島という部分について
「今月は2回、鹿島と対戦するということで、鹿島のサッカーを知ることが重要だと思っています。監督も代わって、どういったサッカーを積み上げているのか。明日に向けて、鹿島のストロング、ウィークは練習とミーティングで共有しました。まずは明日の試合、準備してきたことを出し、そして、相手の変化も見ながら自分たちも臨機応変に対応する。そこが大事になってきます。明日のゲームを終えて、次のリーグ戦までは時間もありますので、明日できたこと、出た課題を生かしていきたいと思います」

Q:レネ ヴァイラー監督が率いる鹿島の特長はどう見ている?
「まずシンプルに、ゴールに速いサッカーになったという印象があります。今までの鹿島のイメージは、ブラジルのスタイルで、ショートパスを多用しながらゲームを進めるイメージでしたが、監督が代わって、常にゴールを目指す速いサッカーに変わり、そこへ自分たちの時間も作る。その使い分けができる素晴らしいチームだという印象を受けています」

Q:明日の試合のポイント��ついて
「鹿島もどういうメンバーで来るか分からないですが、クオリティーの選手が揃っています。しっかりとゲームをコントロールすることが重要になります。隙を見せず、集中力を高く持って戦い、チャンスで決め切ること。守備では全員がチャレンジ&カバー、プレスバックを繰り返し、球際で戦うこと。それが大事になると思います」


Q:チームのやり方として、幅広く色んなスタイルを使い分けるサッカーができるようになってきた手応えはありますか?
「攻撃でも守備でも、キャンプから色んな引き出しを全員で共有してきました。守備では、ハイプレスを基準に、試合の流れや相手の状況、スコア次第で使い分ける準備をしています。攻撃でも、アグレッシブにボールを奪ってゴールに向かうサッカーを大切にしながらも、ボランチやサイドバックを基準にボールを動かすことも積み上げてきました。その使い分けが1戦1戦、全員で共有できるようになってきた手応えはあります。どの選手が出ても、そうした攻守のデザインは共有できるようにとキャンプからやってきました。明日もフレッシュな選手たちが、ルヴァンカップで3連勝した内容と結果を発揮してくれると期待しています」

Q:直近のリーグ戦で復帰した清武選手と、負傷した山中選手について
「キヨに関しては、頼もしいキャプテンが帰ってきてくれたことを私自身も嬉しく思います。チームにとっても大きな出来事でした。(出場)時間の制限はありますが、ゲームを決める上で彼の役割も重要になってきます。山中に関しては、幸いにも軽傷で済んだと報告を受けています。次の試合に向けて、可能なかぎり準備していきたいと思っています」

Q:北野選手について。結果を出していくために、アドバイスされていることは?
「颯太に関しては、引き続き、やり続けること。そこしか私は思っていません。キャンプからずっと、攻守にチームのために戦ってくれています。守備も献身的ですし、攻撃でも、フリーランニングで相手を崩すなど、オン・ザ・ボールだけではなく、オフ・ザ・ボールのところでも貢献してくれています。今のプレーを続けていけば、また必ず得点やアシストは付いてくると思っています。今の謙虚な気持ちを忘れず、チームの勝利のために、攻守に自分の役割を全うすることを続けて欲しいと思います」
Q��山田選手と加藤選手がリーグ戦で結果を出し、北野選手と上門選手にとっても、またさらに刺激になると思うが、そうしたFWの競争について
「前の選手だけではなく、チーム全体がバチバチした競争の中、ギラギラした素晴らしい雰囲気でやってくれています。そういう雰囲気でやれているのも、リーグ戦に関われていない選手たちがルヴァンカップで高いパフォーマンスを発揮し、結果を残してくれたからこそだと思っています。どの選手も高いパフォーマンスを発揮するために、いい準備をしてくれています。明日も特別なことをする必要はなく、チームとして、個人として、日々、積み上げていることを100%発揮する。そこが大事だと思っています」

Q:アダム タガート選手も全体練習に合流しているようだが、現在のコンディションは?
「復帰に向けて少し時間はかかりましたが、日々、精一杯の努力で、ようやく紅白戦もできるコンディションまで上がってきました。そこで見せるパフォーマンスも非常に高いです。清武と同様、(出場)時間の制限はある中ですが、その時間を目一杯使って、勝負の際の部分で彼に託したいと思っています」


Q:リーグ戦とカップ戦を合わせて、得点数がJ1最多だが、得点の伸びに関して
「いい守備からいい攻撃という大きな柱と、自分たちで意図的にボールを運んで、ファイナルゾーンでのゴールの奪い方を共有すること。結果が出ているのは、この2つとも成果が少しずつ表れているのかなと思っています。もちろん、2つとも、もっともっと質を上げて回数を多くすることは必要ですが、キャンプでやってきた積み上げが結果に表れていることは嬉しく思いますし、チームとしての自信にもつながっています」

Q:そうした得点力に関しては、セレッソのフィロソフィーとして続けていきたい?
「はい、私自身もセレッソで長くお世話になって、クラブの大切なフィロソフィーは理解しているつもりです。そこに、プラスαも浸透させていくことに取り組んでいます。全員がハードワークしてチームのために戦う、自己犠牲する。そうしたプラスαも、チームに強く浸透させていきたいと思っています。選手、スタッフ、サポーターの皆さんが一つになって、絆を持って戦えば、3つ目、4つ目の星を刻めるクラブに成長してけると思っています。強い哲学につなげていけるよう���、日々、取り組んでいます」

■舩木翔

Q:直近のリーグ戦では、急遽出場となり、準備する時間は短かったと思うが、振り返ると?
「(山中)亮輔くんのケガで急遽入って、前半は最初のプレーでミスもあり、試合に入りにくかった印象はあります。ただ、前半は短い時間だったので、後半に向けて切り替えて臨みました。失点ゼロで終れたことは良かったですが、後半もうまく自分のサイドを機能させることができなかったので、そこは課題として残りました」

Q:今季はCBでプレーする機会も多く、公式戦でのSBは感覚も少し違った?
「今年はどのポジションをやるにせよ、与えてもらったポジションで100%チームに貢献できるように、ということが目標なので、どこで起用されても頑張りたいです」

Q:ルヴァンカップでは3試合全てCBで出て勝利している。舩木選手個人だけではなく、チームとしてもプラス材料だと思うが、この3試合をどう振り返る?
「ガンバとの1試合目は自分のところでミスも多かったですが、徐々に慣れてきて、CBで組んだトリくん(鳥海)と(西尾)隆矢にも助けてもらいながら、少しずつ自分もリーダーシップを取ってやっていけるようになってきました。攻撃面でも、自分が起点になれるようなプレーが増えてきたことは良かったと思っています」

Q:「起点になれる」ことは大きいと思うが、そういったプレーも含めて、CBとして心掛けているプレーは?
「ディフェンスの選手なので、失点しないこと。まずはそこに全力で取り組んでいます。攻撃時には、自分の特長であるキックを生かしたサイドチェンジや、自分の隣にいるサイドバックの選手が次のプレーをやり易くなるようなパスを心掛けています」

Q:SBもやっているからこそ、CBで生かせるプレーもあるのでは?
「そうですね。CBが相手を1枚引き付けてくれることで、SBは時間ができます。SBでプレーしている時は、走りながら左足で前向きにボールをトラップできるパスがやり易いので、CBになった時は、そういうパスを心掛けています。ファーストタッチで顔が上がってクロスにつながるようなパスは、自分がSBをやっていたら欲しいパス。そういう部分は、自分がSBをやっていることで、より分かることかなと思います」

Q:武者修行を���えて、セレッソに戻ってきて改めて感じることは?
「このクラブのアカデミーで育ったので、やり易さは大きいです。海外から帰ってきた選手もいて、的確なアドバイスももらえています。そういった選手たちに負けないように、追い越せるようにやっていきたいと、練習から思いながらやっています」

Q:どのようなアドバイスを受けているのですか?
「サイドバックで出ている時は、(松田)陸くんから色んなアドバイスをもらっていました。CBをやるようになってからは、ヨニッチとも、通訳の方を交えて少しコミュニケーションも取っています。気になったことは聞いて、自分の中で考えてプレーできているので、皆さんに助けてもらっていると思います」

Q:練習で意識して取り組んでいることはありますか?
「キャンプの時も言ったのですが、可動域を広げるトレーニングは継続してやっています。
そういうトレーニングをコツコツやっていることで、コンディションも上がってきました。地味ですが、続けることが大事だと思っています」

Q:鹿島との対戦で重要なことは?
「クオリティーの高い選手が多く、FWにも強力な選手が多くいるイメージです。自分がそこでボールを弾けるか、競り合いで負けないか、1対1のバトルで勝つことにこだわってプレーしたいです。全員で声を掛け合いながら、カバーし合いながら戦っていきたいです」

Q:ルヴァンカップは3連勝中。明日、勝てばグループステージ突破も決まるが?
「カップ戦でいいパフォーマンスを発揮すれば、リーグ戦にもつながります。小菊さんはそこもたくさん見てくれているので。何よりも結果を求めることが大事。どんな形であれ、試合に勝つことが、自分たちの評価が上がるポイントだと思います。勝ってアピールして、次につなげていきたいと思います」

Q:明日は舩木選手としては誕生日でもあるが、試合へ向けて
「誕生日ということは忘れて、試合に100%で挑みます。結果、チームの勝利が自分の誕生日プレゼントになればいいなと思います」

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