■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2022-05-14/
ホームでのリーグ戦今季初勝利を掴んだ前節のジュビロ磐田戦に続き、今季初の連勝を狙った今節。名古屋グランパスとのアウェイ戦に臨んだセレッソ大阪の先発は、磐田戦から2人変更。山田寛人が1トップに入り、鈴木徳真が加入後、リーグ戦では初先発を果たした。
試合後、選手が声を揃えたように、「入り」は悪くなかった。4分には、この日が誕生日となったジェアン パトリッキが左サイドを突破し、相手選手のイエローカードを誘う。ただし、6分、相手のスローインから失点。FKの直後、全体が前がかりになっていた隙を突かれ、マテウスに前を向かれてスルーパスを許すと、背後を仙頭啓矢に取られ、GKとの1対1を決められた。まだ時間はたっぷりある。立て直したいセレッソは、前節と同様、トップ下に入った清武弘嗣を中心にボールをつなぎ、チャンスを作る。29分には、清武を起点に左サイドを崩し、分厚い攻撃を仕掛けると、最後は山中亮輔のパスから清武がシュート。決定機に近い形だったが、シュートはGKに防がれた。失点後は名古屋にチャンスは作らせなかったが、シュートもこの1本に抑えられて前半は終了した。
後半、小菊昭雄監督は開始から山田と鈴木に代えて、アダム タガートと北野颯太を投入。清武をボランチに落とす攻撃的な布陣で臨んだ。すると、47分にビッグチャンス。キム ジンヒョンの鋭いパスを受けた北野が前を向いてスルーパス。左サイドを抜け出したジェアン パトリッキが縦に運び、狙い済ましてクロスを上げる。中のアダム タガートに合えば1点というところだったが、シュート直前、GKランゲラックに触られて軌道が変わり、シュートは打てず。惜しくもチャンスを逸した。
50分にも、奥埜博亮のパスをアダム タガートが落として毎熊晟矢がシュート。いい形を作ったが、わずかに枠を外れた。その後も清武のパスにアダム タガートが抜け出してシュートを放つなど、反撃を続けるセレッソ。後半、守備では後ろの枚数が少なく、マテイ ヨニッチと西尾隆矢が同数で守るシーンもあったが、追加点は許さずしのぐ。終盤は中原輝と上門知樹も投入され、78分には上門、88分には中原がシュートに持ち込んだが、ゴールは割れず。
後半は、「人の配置、立ち位置、システム等を変えて、相手の5バックを2人、3人の関係で破っていく、危険なエリアにボールを運んでいく(ことを狙った)。そういった作業を選手たちはしっかりと全うしてくれた」と小菊監督も話すなど、ボールを握って攻め続けたセレッソだったが、名古屋の堅守を破ることはできず。開始6分の失点が重く圧し掛かり、0-1で敗戦。今季初の連勝は果たせなかったが、次週はルヴァンカップの大分トリニータ戦を挟み、ホームでの“大阪ダービー”が控えている。顔を上げ、再びチーム一丸となり、“必勝戦”に挑みたい。