■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2022-06-11/
湘南ベルマーレとのJリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフステージ。セレッソ大阪は、ホームで行われた第1戦に1-0で勝利し、アウェイでの第2戦に臨んだ。先発は第1戦から1人変更。第1戦で決勝点を決めた鳥海晃司が外れ、左CBに進藤亮佑が入った。
第1戦で湘南にアウェイゴールを与えず勝利できたことで、第2戦は引き分けでも突破が決まる状況だったが、「勝ち切って次のステージに進もう、ということは強く共有して臨んだ」(小菊昭雄監督)チームは守りの姿勢で試合に入るのではなく、立ち上がりから積極的にプレスをかけ、果敢にゴールを狙う。9分、為田が高い位置でボールを奪うと、清武弘嗣、ブルーノ メンデス、毎熊晟矢とつなぎ、最後はブルーノ メンデスがシュート。GKに防がれたが、ここで得たCKからセレッソが先制に成功した。原川力のキックに為田が競り、ブルーノメンデスがシュート。DFに当たって跳ね返ったボールをマテイ ヨニッチが蹴り込んだ。
すると、勢いそのままに13分に追加点。今度は奥埜博亮がプレスでボールを奪うと、清武が素早くブルーノメンデスへ。DFをかわして前を向いたブルーノメンデスが絶妙なパスを送ると、受けた為田がGKの位置もよく見て冷静に決めた。
これ以上ない入りを見せたセレッソだったが、25分にアクシデント。ボールを受けに走って足を伸ばした際、山中亮輔が足の付け根を痛めて交代。急遽、舩木翔が左SBに入った。この間、一人少ない時間帯に湘南に決定機を作られたが、シュートは枠を外れて事なきを得ると、前半のラストプレーで試合を決める3点目。原川のFKに進藤がヘディングで合わせたシュートはGKに防がれたが、跳ね返りを清武が押し込んだ。
前半途中からシステムを変え、後半開始から3人の選手を入れ替えてきた湘南。ただし、後半も先手を取ったのはセレッソ。清武がプレスバックし、カットしたボールを奥埜が奪うと、そのまま持ち運び、スペースへ走った清武に絶妙なパスを通す。右サイドで起点を作った清武から毎熊、松田陸とパスがつながり、松田のクロスに為田がヘディング。このシュートはGKに防がれたが、跳ね返りを奥埜が蹴り込み、4点目を奪った。尚も「5点目を取りにいこう」との声がベンチから飛ぶと、68分にも決定機。清武のスルーパスに抜け出した毎熊がGKとの1対1を迎えたが、シュートはわずかに枠を外れた。
83分に1点を返され、無失点での勝利こそ逃したが、途中出場の加藤陸次樹、ジェアン パトリッキ、上門知樹、山田寛人が最後までゴールを目指し、果敢に攻め続けたセレッソ。2戦合計5-1のスコアで湘南を下し、プライムステージ進出を決めた。また、この試合では、先制後に清武を中心に背番号14のユニフォームを掲げる一幕もあった。「痛みを抱えていた膝の手術を行い、長い離脱になる」(小菊監督)丸橋祐介へ向け、「早く戻ってきて欲しい」(清武)というエールをチーム全体で送った。