■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2022-06-22/
明治安田生命J1リーグ第17節・サンフレッチェ広島戦から中3日。ベガルタ仙台との天皇杯3回戦に臨んだセレッソ大阪。リーグ戦に挟まれた日程とあって、広島戦からスタメン6人を変更。その中で、マテイ ヨニッチ、鳥海晃司、奥埜博亮、清武弘嗣、ブルーノ メンデスの縦のラインはリーグ戦から続けての先発となった。
「受けに回らず、積極的にプレスをかけ、高い位置で奪って先制点を狙っていきたい」(清水圭介)との意気込みで臨んだセレッソだったが、立ち上がりは仙台に主導権を握られる。仙台のビルドアップに対し、守備がハマらずにいると、6分に失点。一度は清水がシュートをセーブするも、はね返りを拾われ、決められた。14分にもピンチ。先制点を決めた加藤千尋に左サイドを突破され、決定的なシュートを許したが、ここはポストを直撃。何とか2失点目は防ぐと、直後にセレッソにも決定機。舩木翔とジェアン パトリッキで左サイドを崩し、中へクロス。中原輝のパスを受けた奥埜がシュートも、わずかに枠を外れた。
ここからは清武を中心にセレッソがボール保持の時間を増やし、主導権を奪い返すと、前からのプレスもハマり始め、仙台を押し込む。すると、31分、FKから同点に追いついた。清武のキックにニアで合わせたのはブルーノメンデス。うまくヘディングで流し込んだ。33分にも中原がカットインから強烈なシュートを放つなどセレッソが攻めると、42分に再びセットプレーからゴール。中原のキックにニアでブルーノ メンデスが競り、こぼれたボールをマテイ ヨニッチが蹴り込み、逆転に成功した。
後半、先にスコアを動かしたのはセレッソ。50分、中盤で奥埜がボールを奪い、ショートカウンターを発動させると、ブルーノ メンデスがドリブルで持ち運び、背後へ走ったジェアン パトリッキにスルーパス。GKと1対1になったジェアン パトリッキが冷静に決め、セレッソがリードを広げた。
57分にも決定的な場面を作ったセレッソだが、中原のシュートは惜しくもクロスバーを越えると、62分に失点。点差は再び1点に縮まった。ここから両チーム、選手交代も行い、強度を落とさず試合を進め、チャンスを作り合う。セレッソは為田大貴が左サイドを突破し決定機に近い形に持ち込む一方で、78分にはサイドからのクロスで仙台に決定機を作られたが、至近距離からのヘディングを清水がビッグセーブで失点は阻止。終盤も仙台の猛攻を受けたセレッソだったが、ピッチに立つ全員が体を張り、同点弾は許さずタイムアップ。3-2で競り勝ち、天皇杯ラウンド16進出を決めた。
直近の広島戦で公式戦6連勝がストップ。公式戦8試合ぶりの敗戦を喫しただけに、次の試合で勝利できたことは大きい。リーグ戦では出場機会の少ない選手もプレーしての勝利により、チームとしての底上げにもつながった。次の公式戦は、中3日でJ1リーグ第18節・清水エスパルス戦。2試合続いたアウェイからホームへ戻り、公式戦連勝を目指す。