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【7/2 川崎戦】Match Preview

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≪“王者”相手に、前回対戦に続く勝利を目指す今節。連動した攻守がカギに≫

7月に入り、暑さは厳しさを増す中、セレッソ大阪はここから公式戦5連戦を戦う。リーグ戦では、現状の“トップ3”との3連戦に、敵地での“大阪ダービー”。さらには名古屋グランパスとの天皇杯4回戦も控えており、まさに今季の命運を握るシリーズとなる。もっとも、先を見るのではなく、まずは目の前の試合、王者・川崎フロンターレをホームに迎える明治安田J1第19節で、リーグ戦3試合ぶりの勝利を目指す。

前節はホームに清水エスパルスを迎えたセレッソ。ボールを握り、良い入りを見せたが、前半14分にアクシデントが発生。キャプテンの清武弘嗣が相手選手のタックルを受け、左足を痛めて交代を余儀なくされた。加藤陸次樹を投入し、[4-4-2]に布陣を変えて臨んだ中、35分に失点。サイドからのクロスに対応したマテイ ヨニッチのクリアがオウンゴールとなり、清水に先制を許した。ただし、後半はセレッソが明確に試合を支配。両サイドからのクロスを中心に攻め込むと、76分、鈴木徳真のCKに舩木翔が頭で合わせて同点に。舩木にとっては嬉しいJ1初ゴールとなった。

一気にボルテージが上がったスタジアムの応援を背に、最後まで逆転を目指したセレッソだったが、試合は1-1で終了。勝点3を奪うことはできなかった。ただし、前半のアクシデントを乗り越えて得た勝点1の価値も大きい。「チームの総合力が問われた中、今まで大事にしてきた全員で積極的にボールを奪いにいく、ゴールへ向かうサッカーを最後まで全力でやってくれて、同点、もう少しで逆転まで攻め続けたことを誇らしく思います」と試合後は小菊昭雄監督も選手を称える言葉を残した。

そうした一体感を持ちながら迎える今節の相手は、現在3位の川崎。言わずと知れたJ1リーグ2連覇中の王者だが、直近のリーグ戦5試合は1勝2分2敗。天皇杯3回戦でもJ2の東京ヴェルディに0-1で敗れるなど、決して盤石ではなく、セレッソにも付け入る隙はある。まずは川崎のパスワークを連動した守備で寸断することがポイント。なるべく深い位置まで進入させないよう、相手を自陣のゴールから遠ざける守備を目指したい。

4-1で勝利した第6節のような、“いい守備からのいい攻撃”を何度、繰り出していけるかもカギになる。川崎がホームでの借りを返すべく、強い気持ちで向かってくることは明白。序盤から押し込む形を多く作ってくることも予想されるだけに、セレッソとしては、受けに入り過ぎない姿勢も心掛けたい。

ここにきて、主力にけが人が複数出る厳しい状況だが、「こういう時こそ全員で一丸となって、次の川崎フロンターレ戦に向かっていきたい」と前節の試合後に小菊監督は話した。公開された6月28、29日の練習では、選手たちは気持ちの入った強度の高いトレーニングを披露。「明日に向けて、いい準備ができた」と奥埜も話す。

暑さも厳しい中、苦しい時間帯は必ず訪れるだろう。ホームでできることも力に変えて、スタジアム全体で相手を迎え撃つパワーを発揮し、今後へ向けて大きな意味を持つ勝利を掴み取りたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:暑さ対策も含め、今週の練習での選手たちの様子について
「今週から、暑さ対策で夕方からのトレーニングにしました。比較的、涼しい時間帯で、今節の相手が川崎ということもあり、引き続き、強度の高いトレーニングをすることができました。川崎相手には、球際やセカンドボールのバトル、そうしたところでの連続性、粘り強さは大きなポイントになります。そうしたことも含め、いい準備ができました」

Q:暑さの中でも、前回対戦時のような連動した守備、前から奪いにいく守備は求めていきたい?
「前回対戦時も選手に強く要求したことですが、川崎相手に引いてゴールを守る守備をすると、やられてしまう。やはり、アグレッシブにボールを奪いにいく、全員で連続性を持ちながら奪いにいくことはポイントになります。攻撃でも、強度の高い守備に対し、自分たちでつなぐところと、良い守備から全員で湧き出ていくような攻撃をするところ、前回対戦時のような攻撃ができるかどうかが重要になると思います」

Q:負傷者も出て、前回対戦時とはメンバーも変わると思うが?
「数名、主力にけが人が出ている状況ですが、キャンプから、誰が出ても全員が同じサッカーをできるように準備してきました。その中で、明日はその準備をしっかり出せるかどうか。チームにとっても大きな試合です。代わりに出る選手がピンチをチャンスに変えて、高いパフォーマンスでチームの勝利に貢献してくれることを期待しています」

Q:川崎もリベンジを期して強い気持ちで臨んでくると思うが、そうした相手をさらに上回るために必要なことは?
「川崎は変わらず素晴らしいチームです。厳しい試合になることは予想される中で、前回対戦時のように、全員が強い絆で結ばれたサッカーをすること。攻守、リスタートを含めて集中力を切らさず、同じ方向を向いて戦うこと。そこが一番大事なポイントになります。少しでも集中力を欠いたり、隙を見せると、やられてしまう。前回対戦時に学びもありましたし、そこから自分たちが積み上げてきたこと、変えてきたこともあります。それは川崎も同様だと思います。そういった中で、今回も相手を分析し、ストロングポイント、ウィークポイントは全員で整理してきました。自分たちが準備してきたことを全員で発揮できた時は、前回と同様、いい試合ができると自信を持っています」

Q:負傷者が出る中でも、FW陣の状態は良さそうに見えるが?
「今週も色んな組み合わせをやってきましたが、全員が高いパフォーマンスでアピールしていました。明日は、試合に出た選手がチームのために走って、ゴールを奪う。そうした姿に期待したいと思います」

Q:前節は舩木選手がJ1初ゴールを挙げて、西尾選手とのポジション争いにも意欲を示していたが、彼ら2人の今週の様子について
「先ほどのFW陣もそうですが、左サイドバックだけではなく、どのポジションも、日々、素晴らしい競争が行われています。正直、18人を選ぶのが難しい作業にはなりますが、誰が出てもクオリティーを落とさず試合をする準備はできたと思います」

Q:ここまで清武選手がキャプテンシーを発揮してきた中で、前節の途中からは奥埜選手を始め、色んな選手がキャプテンシーを発揮していた。チームをまとめる上で期待している選手は?
「経験のある選手たちが自分のプレーをしっかり背中で見せてくれていますし、リーダーシップを取ってチームを引っ張ってくれています。もちろん、キヨの離脱はチームにとって大きなダメージはありますが、全員がチームを引っ張っていくという強い気持ちを持って、今週も素晴らしいトレーニングをしてくれたことに感謝しています」

■奥埜博亮

Q:今週の練習を振り返って
「今週も強度高く練習できました。明日に向けて、いい準備ができたと思いますし、これから試合までの時間でも、いい準備をしたいと思います」

Q:清武選手が負傷離脱した中で、奥埜選手の攻守における役割の変化も含め、中盤でどうプレーしていきたい?
「僕自身は、考えやプレーを変える必要はないと思っています。周りに生かされながら、周りを生かすプレーを持ち味としているので、出る選手の特長を把握しながら、出る選手の特長を生かしてあげたいですし、生かしてもらえる関係性も作っていきたい。心配せず、いつも通りプレーしていきたいと思います」

Q:チームを引っ張っていく部分についてはいかがですか?
「僕はそんな引っ張るタイプではないので(笑)黙々と自分のやるべきことをやっていくことが一番だと思います。ただ、年齢も上ですし、多少、雰囲気を見て声をかけていくことも大事にはなっていきます。ただ、選手一人一人が責任感を持ってプレーしているので、心配することなくチームとして戦っていけると思います」

Q:今節のポイントについて。前回対戦時のような、連動した守備は重要になる?
「どの試合でも、チームでまとまってプレーすることは大事です。その上で、明日はより、チームとしてやるべきことを理解して、まとまってプレーしないといけない試合になるとは思います。いい時間帯もあれば、苦しい時間帯も必ずあると思うので、そうした時間帯で、焦れずにまとまって戦うことが大事になると思います」

Q:“いい守備からいい攻撃”に移ることを大事にここまでやってきた中で、暑くなってきて、前から行くところと、後ろでブロックを作るところの使い分けは、よりコントロールが必要になる?
「そこは大事になります。チームとしての優先順位はあるので、チーム全体で理解して意思統一することは大事ですし、自分たちでボールを握る時間を増やすことで、守備の回数も減らすことも大事にしていきたいです」

Q:川崎の印象、注意すべき選手について
「変わらず強いチーム、攻撃力の高いチームだと思います。(注意する選手は)全員と言えば全員です(笑)チームとしてやるべきことがしっかりいるので、全ての選手に気を付けないといけないです」

Q:川崎���選手たちは、大島選手の復帰で良くなったことを話しているが?
「大島選手を経由してボールは回ると思いますし、そこに入ることで、ボールも落ち着く。縦に速い攻撃もできるし、何でもできる選手なので、攻撃の部分では、大きな存在だと思います」

Q:前回対戦時を振り返ると?
「前回は、僕らがやりたい形がハマった結果、勝利につながったと思います。今回はどういうゲームになるか分からないですが、いい準備もしてきたので、試合の中で臨機応変に戦いながら、チームとしてまとまって戦いたいです」

≪川崎フロンターレ戦特設サイト≫

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