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Match Preview

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≪フィジカル的にもタフな一戦。J1最少失点の相手からゴールを奪い、積み上げの成果を発揮したい≫

2週間の中断期間が空け、再開される明治安田生命J1リーグ。7月のラストゲームとなる今節、セレッソ大阪は、ホーム・ヨドコウ桜スタジアムにアビスパ福岡を迎え、明治安田生命J1リーグ第23節に挑む。

直近のリーグ戦、“大阪ダービー”に勝利したセレッソは、翌日に“中西金属工業Presents 2022ファン感謝デー”を開催。そこから2日間のオフを挟んで迎えた練習再開初日。小菊昭雄監督は、中断期間のテーマについて、「コンディション調整ではなく、強化していく時間にしたい。個々のフィジカル、テクニック、戦術、全てでレベルアップする時間にしたい。トレーニングでも、細部にこだわって、クオリティーや1人1人の意識を高めていきたい。それがシーズンのラスト3分の1にも直結していく」と話した。実際、公開された練習の中では、監督やコーチからプレーの精度に対する高い要求も行われるなど、より質の部分にこだわる姿勢が見られた。24日に行われた紅白戦でも、公式戦さながらにバトルする選手たちの姿があり、「素晴らしい、充実した時間になりました」と指揮官も手応えを口にした。

今節、対戦する福岡とは、前回対戦はスコアレスドローに終わった。セレッソとしても、いくつかチャンスは作ったが、相手の堅守を打ち破れず、ネットを揺らすことはできなかった。ただし、そこから約3ヶ月半が経ち、選手個々、チームとしても成長を遂げている。7月の公式戦では5試合連続で複数得点を記録するなど、攻撃面での上積みも顕著に見られている。現在、J1最少失点を誇り、直近の公式戦でも4試合連続で無失点の相手に対し、「我々が積み上げてきたサッカーをいかに発揮できるか、楽しみな試合」と小菊監督は話す。前節の“大阪ダービー”で同点ゴールを決めた山田寛人も、「相手の守備は堅いけど、崩せないイメージはない。今は誰が出ても点が取れているし、攻撃パターンも増えている。いい準備をして臨みたい」と自信を持って今節に挑む。

今節から、再び公式戦5連戦が始まる。前回の5連戦は、「シーズンのラスト3分の1で刺激的な時間を過ごせるかどうか、ターニングポイントになる��と選手たちに話したという小菊監督。今回の5連戦に向けては、「本気で全員でタイトルを獲りにいくための5連戦になる」と伝え、チームの士気を高めた。1戦1戦がタイトルにつながっていく、まさに刺激的な戦い。その初戦となる今節は、目標のリーグ3位以内へ向けて、勝点3が必須となる。球際での激しさ、空中戦、セカンドボールの争い、タフな展開が予想される一戦だが、技術、戦術、フィジカル、メンタルと、積み上げてきた全ての力を発揮し、難敵を打ち破りたい。

≪試合前日コメント≫

■小菊昭雄監督

Q:中断期間の2週間は、どのような期間になりましたか?
「2週間がスタートする時に、『コンディション調整ではない。強化して、全員のレベルアップを図って、ラスト3分の1に向かっていこう』という意図を伝えたのですが、選手たちはその意図を汲んでくれて、素晴らしい、充実した時間になりました。ここ数日の練習を見ても、個の力が上がったので、チームとしての強度、精度も成長を感じています」

Q:7月は負傷者が出ましたが、その分、出場機会を得て活躍した選手もいました。チームとして、より一人一人の個が大きくなった?
「そうですね。全員がいい準備をして、試合に出た時に素晴らしいパフォーマンスを発揮して、チームの勝利に貢献してくれた選手がたくさんいました。チーム全体で、『次は自分の番だ』という高いモチベーションで、この2週間の練習にも臨んでくれました。誰が出ても攻守の規律を全うしてくれる、そういったチーム戦術でも、より精度が上がったことを嬉しく思います」

Q:アビスパ福岡は、堅守、フィジカル、クロスなど、特長がいくつもある相手だが、今節のポイントについて
「最近の福岡を見ていると、公式戦5試合負けなしですし、何よりもJ1リーグ最少失点です。そのデータが示すように、全員がハードワークして、堅い守備からのカウンター、サイド攻撃、リスタートの強さ。素晴らしいチームだと思います。その中で、我々が積み上げてきたことプラス、この2週間で全員がレベルアップしたことにトライする、素晴らしい相手だと思っています。今までやってきたサッカーをブレずにやり続ける、トライする、そこに尽きると思います。それがしっかりできた時は、自ずと結果は付いてくると思います」

Q:今節は、他チームの結果次第では3位に上がる可能性もある。ここまでの歩みには手応えを感じている部分もありますか?
「選手、スタッフの日々の努力のおかげで、チームは順調に来ていると思います。新たな2週間が始まる前に選手にも伝えたのですが、前回の5連戦は、『シーズンのラスト3分の1で刺激的な時間を過ごせるかどうか、ターニングポイントになる』と。ここからの5連戦は、『本気で全員でタイトルを獲りにいくための5連戦だ』と。一つ一つの試合を大事にしながら、まずは目標の3位以内を全員で掴みにいく、さらにその先に、高い目標を掴んでいけるような、そういう5連戦にしていきたいと思っています」

Q:先の5連戦は、上位3チームに大阪ダービーと、大きな試合が続いたが、これからの5連戦に向けて、どうマネジメントされた?
「前回の5連戦は、上位3チームに大阪ダービー。さらには1発勝負での名古屋戦。どの試合も難敵が続いたのですが、今回の5連戦も難敵続きなので、やるべきことは変わりません。毎日を精一杯、いいトレーニングをして、いい準備をする。そして、1戦1戦、全員で向かっていく。そこは変わりません。まずは明日の福岡戦のことだけを考えて、一つ一つの勝利にこだわって、全員で向かっていく。その積み重ねが、自分たちの目標達成につながっていくと思います」

Q:新たな5連戦の初戦、福岡戦の位置付けについて
「強い相手で、勢いのある相手です。球際の攻防、セカンドボールのバトル、一瞬の隙をお互いが見逃さない、白熱した好ゲームになると思います。18人全員で集中力を切らさずに戦いたいと思います。ホームでできますので、試合後にサポーターの皆さまと喜びを分かち合えるように頑張りたいです」

Q:この2週間で、具体的に、より積み上がったと思う部分は?
「守備のところは、全員が規律を守ってボールを奪う作業はできるようになってきました。奪ってから攻撃につなげる部分も、精度が高くなってきたと思います。ビルドアップも、この2週間、チーム全体で取り組んできましたので、明日、守備の堅い福岡を相手にしっかりボールをつなぎながら前進していく、攻撃の優先順位を確認しながらゴールを奪う、そういった姿をお見せできればなと思います」

■毎熊晟矢

Q:中断期間の2週間は、どのような期間になりましたか?
「最初の週の始めに監督から、『コンディションを整える週ではなく、シーズンの最終局面に向けて、レベルアップしていこう』という話があって、自分自身もそれを常に頭に置きながら、毎日の練習に取り組んでいました」

Q:この中断期間で、チームとして積み上がったと実感していることは?
「試合が空いたことで、一人一人がまたスタメンを奪いにいくという部分で、一人一人がアピールできたと思います。それにより、強度も上がりましたし、1対1の球際などは、より向上できたと思っています」

Q:個人として、積み上げることができたことは?
「守備で強度を高くやることは、意識してできました。ただ、攻撃でチャンスに絡むことは、あまり手応えを感じられなかったので、そこはこれからも意識し続けていきたいです。(具体的には)動き出しの質を、より高めていきたいです」

Q:チームとして負けなしが続いているが、その間、自身のパフォーマンスについて、どう整理していますか?
「色んなチームと対戦して、どのチームも前半に強度が高いなと感じています。個人的にも、前半で体力を奪われる試合が多く、後半の早い時間帯に足が止まる場面もありました。そこは、いいポジションを取ってうまく体力を使いながら、後半も同じ強度でやらないといけない思いもあります。ゴール前でチャンスに絡むシーンもあまりなく、試合後に『今日、シュートを打てなかった』と思うことが最近は多いので、そこも今の課題だと感じています」

Q:チームとして、前半は押し込まれながらも粘り強く戦い、最後に勝ち越す試合も多かった。スタートから出ている選手の頑張りが後半の結果につながっている部分もあると思うが、個人の結果としては物足りなさも感じている?
「ベンチメンバーを見たら、頼りになる選手しかいなくて、毎試合、自分たちが飛ばしていけば、後半、その選手たちがやってくれると感じながらやれています。そこは続けていきたいですが、自分自身への物足りなさは感じているので、個人としての数字も求めていきたいです」

Q:今節の結果次第では、3位以内に入る可能性もあるが、チームとしての戦いには、手応えを感じている部分もありますか?
「そうですね。前回の5連戦で、上位3チームとの連戦で負けなかったことは自信になりました。でも、そこで���ち切れなかった悔しさもみんな忘れていないので、そこは今後にもつながると思います。3位以内に入ることで、よりモチベーションも上がっていくので、そこは意識したいです」

Q:ここからは、順位が同じか下の相手との試合が続いていくが、落とせない意識も強くなる?
「長崎での1年目に、最初に調子が良くて、首位の時間も長かったのですが、『勝たないといけない』という思いでやっていたら、精神的にもきつくなり、どこかで守りに入ってしまう部分もありました。なので、まだまだチャレンジャーという気持ちを忘れず、『勝たなければいけない』というより、『勝ちたい』という気持ちを常に持って、臨んでいきたいです」

Q:プロ1年目のJ2時代にも対戦経験がある福岡が相手ですが、勝利するために何が必要になりそうか?
「一番は、自分たちが今までやってきたこと、やれていることをブラさずやることが大事だと思います。その中で、福岡さんは、J2の頃から守備が堅い印象があるので、1点の重みがこの試合は大きくなると感じています。やられないこともそうですし、チャンスを決め切ることが大切になると思います」

Q:J1最少失点の相手を崩すために必要になると思うことは?
「セレッソはクロスからの得点も多いですが、シンプルなクロスでは、(相手の)中も強い。ニアゾーンのポケットを取りにいくことも必要ですし、そこはサイドハーフに求められている部分でもあります。ゴール前でのコンビネーションやワンツーも増やしながら、いい形でクロスにも持っていきたいです」

≪アビスパ福岡戦 特設サイト≫

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