■試合データ(選手・監督コメント/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2022-09-17/
敵地に乗り込み、ジュビロ磐田との明治安田生命J1リーグ第30節に臨んだセレッソ大阪。
7連戦の5試合目、直近の第26節・浦和レッズ戦から中2日ということもあり、先発は浦和戦から8人変更。リーグ戦では今季初出場となる喜田陽、加入後リーグ戦では初先発となるGK清水圭介らフレッシュなメンバーが並んだ。
前半、セレッソは、[5-4-1]で守備を固める磐田に対し、時間の経過とともに試合を支配。ボールを握る時間を増やしつつ、敵陣に迫ると、8分、清武弘嗣のパスからアダム タガートが最初のシュート。15分には、カウンターからビッグチャンス。為田大貴が持ち運び、清武のクロスにアダム タガートが折り返すも、中で待つ中原輝にあと一歩、合わなかった。
21分にも、喜田のサイドチェンジを受けた舩木が前方へパス。アダム タガートがうまく落として為田がシュートを放つなど押し込むと、26分、先制に成功。古巣対戦となった舩木が高い位置でボールを奪い、喜田が縦にパスを付けると、清武の落としを受けたアダム タガートが相手DFをかわして左足で巧みなシュートを決めた。一連の流れるようなショートカウンターで試合を動かすと、守っても、前半は磐田のシュートを2本に防ぎ、いずれも枠外。盤石の内容で折り返した。
後半は、立ち上がりに磐田に決定機を作られたが、シュートは枠を外れて事なきを得ると、51分、今度はセレッソがカウンターから決定機。清武のパスに抜け出した為田の折り返しにアダム タガートが合わせたが、DFのブロックに遭う。ただし、ここで得たCKから追加点。中原のキックに進藤亮佑が打点の高いヘディングで合わせ、開幕戦以来となる今季2点目を決めた。その後もボールを握り、敵陣で試合を進めたセレッソだが、57分、一瞬の隙を突かれて失点。発端は、セレッソにとって高い位置での相手のスローインを潰せず、サイドを変えられたこと。「失点の仕方がもったいなかった」と清水も悔やむ形で1点差に迫られると、左右の幅を使って攻めてくる磐田の攻撃に対し、セレッソは防戦一方に。この流れのまま70分、パスをつながれ左サイドを崩されると、最後はクロスに対して進藤がクリアし切れず、オウンゴール。同点に追い付かれた。
直後、小菊昭雄監督は上門知樹、毎熊晟矢、鈴木徳真を一気に投入。流れを取り戻すと、76分に決定機。為田のパスから裏を取ったアダムタガートがGKとの1対1を沈めたが、オフサイドの判定でノーゴールに。VAR判定も行われたが、結果は覆らず。勝ち越しとはならなかったが、続く81分にも決定機。何本もパスをつないで鮮やかに崩すと、最後は奥埜博亮のラストパスにアダム タガートがシュートもGKの好守に防がれた。87分には磐田に決定機を与えたが、ここは清水がビッグセーブで3失点目は許さず。後半アディショナルタイムには、上門が抜け出し、GKとの1対1に持ち込みかけたが、相手DFがファウルで阻止。1発退場となり、土壇場で数的優位に立ったセレッソだが、残された時間はなく、2-2で試合は終了。チームの底上げという点では成果もあった今節だが、2点を奪ってからの試合運びに課題を残し、3連勝はならず。上位追撃のチャンスを逃す形となった。次週は浦和とのルヴァンカップ準決勝が控えている。心身をリフレッシュさせつつ雰囲気を高め、ファイナル進出へ向け、チーム一丸で挑みたい。